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2006年11月22日
アップルストアで驚異の音世界を生体験!「Cornelius 新曲披露演」レポート【前編】
5年ぶりのニュー・アルバム『sensuous』を発表したばかりのコーネリアスが、アップルストア全店を丸1日ジャックするという前代未聞のイベントを開催。さらに、銀座店では急きょインストア・ライヴの開催も決定!――というわけで、10月29日、Cornelius一色となったアップルストア銀座に潜入してみた。
かつてSketch Show、Towa Teiとともにアップルストア銀座でライヴを開催し、圧倒的なステージで音楽ファンの度肝を抜いたCornelius。その彼が、自身の新作を引っ提げ、1年2ヶ月ぶりに銀座に戻ってくるとあって、会場には凄まじい数のファンが押し寄せることに……。直前の発表であったにも関わらず、ライヴ当日には朝早くから人が並び始めるなど、相変わらずの人気の高さを見せつけた。
この日のイベントは、Corneliusのリミックス・コンテストなども開催しているクリエーター向けの音楽専門誌「SOUND & RECORDING MAGAZINE」の主催によるもの。そのためか、音楽には一家言ありそうな男性ファンの姿が目立つ。19時からの開演を前に、3階のイベント・スペースは異様なほどの期待と緊張感に包まれていた。
19時ちょうどに、Corneliusこと小山田圭吾が後方の扉から登場。堀江博久(Key)、清水ひろたか(B)、あらきゆうこ(Dr)という、ファンにはおなじみのバンドメンバー3名も彼に続く。それぞれが定位置につき、サウンドをチェックしつつ思い思いに音と戯れていたかと思うと、やがて個々の音が同調し始め、「コ・ン・バ・ン・ワ」の合図で一気に波長が1つに重なる。
背後のスクリーンの映像も、カラーバーのように整然と並んで点滅を繰り返していた白、青、黄、赤、黒の5色が、『sensuous』のアートワークへと変貌。そのまま演奏は「Breezin'」へと流れ込む。ジャケットの鮮やかな色彩をそのままサウンドに置き換えたかのような、ポップな音世界が目の前で繰り広げられると、体中の血液が興奮で波打つのが分かる。周りを見渡すと、みな子供のような好奇心にあふれた眼差しで、ステージで進行するスペクタクルを見守っている。
続いて「Wataridori」。音数自体は決して多くはないのに、緻密に並べられたサウンドが何層にも膨れ上がり、ものすごい音圧で迫ってくる。まるで暴徒化したスティーリー・ダンに、四方八方から攻められているよう。えも言われぬ恐怖と快感にゾクゾクする。
さらに「Gum」で演奏はアグレッシブに展開。スクリーンに次々と映し出される唇のコラージュと、単純な歌詞の羅列が、まるで子供がムキになって繰り出すいたずらのようで、思わずニヤニヤしてしまう。一瞬の間を挟んで、「Beep it」、そしてラスト・ナンバー「Music」。くっきりと浮かび上がった美しい音の粒子が、シャワーのように全身に降り注ぎ、体を通り抜けていくようだ。理屈ではなく、まさに感覚的(=sensuous)に、享受する喜びを感じさせてくれるサウンド。音楽を聴いてこれほど純粋にワクワクしたのは、いったいいつぶりだろうか。そんな感覚を思い起こさせてくれたCorneliusに、そして大傑作『sensuous』に、いつまでも感謝と祝福の拍手が鳴り止まなかった。
投稿者 YukoTakama : 2006年11月22日 18:24
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