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2006年12月27日
ネットで売れたのはどの曲?iTunes Store「年間ヒットランキング」で2006年を振り返る!【ソング編】
2006年も残すところあとわずか。この1年も様々なヒット曲が音楽シーンを賑わせてきたが、iTunes Store(iTS)ではどのような作品が人気を博したのだろうか? 先ごろ発表された年間ランキング「iTunes BEST of 2006」をチェックしつつ、2006年の音楽シーンを振り返ってみよう。
2006年8月でサービスも2年目に突入したiTS。05年末にビクターエンタテインメント、今年10月末からはBMG JAPANと、大手レコード会社の新参入もあり、配信曲のラインアップは昨年に比べるとずいぶん華やかさを増したように見受けられるが、年間ランキングはどうろう。06年1月1日から11月30日までの累計ダウンロードを基にしたランキング「iTunes BEST of 2006」のうち、まずは「ベストセラー・ソング」部門から見てみよう。
■ベストセラー・ソング
1 宇多田ヒカル / Keep Tryin'
2 mihimaru GT / 気分上々↑↑
3 Monkey Majik / Around the World
4 Def Tech / My Way
5 AI / Story
6 スピッツ / 魔法のコトバ
7 大塚 愛 / ユメクイ
8 Aqua Timez / 等身大のラブソング
9 宇多田ヒカル / This Is Love
10 BoA / 七色の明日〜Brand New Beat〜
11 倖田來未 / Butterfly
12 大塚 愛 / プラネタリウム
13 Megaryu / Day By Day
14 夏川りみ /涙そうそう
15 Sadistic Mica Band Revisited / タイムマシンにおねがい (06 version)
16 浜崎あゆみ / Blue Bird (Original Mix)
17 DJ Ozma / アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士
18 大塚 愛 /さくらんぼ
19 柴咲コウ / 影
20 布袋寅泰,RIP SLYME / Battle Funkastic
21 スピッツ / チェリー
22 BoA / Everlasting
23 平原綾香 / Jupiter
24 木村カエラ / リルラ リルハ
25 平原綾香 / 誓い
堂々の第1位は、宇多田ヒカルの「Keep Tryin’」。このナンバーは、今年6月に発表された4thオリジナル・アルバム『Ultra Blue』の先行シングル。2月という好タイミングでのリリースも、年間ランキングでの上位獲得の要因の1つと言えるかもしれない。また、アルバム『Ultra Blue』のオープニング・ナンバー「This Is Love」も、9位にランクイン。同曲は、パッケージでのシングル・カットはなかったものの、TVCM(日清カップヌードル)のタイアップ効果もあり、ヒットに結び付いた模様。デイリー・ランキングでも100位以内をいまだにキープしている人気曲だ。ちなみに今年、ベスト10内に2曲を送り込んだのは、宇多田ヒカル1人のみ。リリースがとりわけ多いというわけではないが、出した作品が着実に音楽ファンに受け入れられているという証だろう。彼女の安定した人気と実力の高さをあらためて認識させられる結果となった。
続いて、今年注目を集めたアーティストが、2組続けてランクイン。2位のmihimaru GTはデビュー3年目、9枚目のシングル「気分上々↑↑」で一気にブレイク。この曲で紅白への初出場も決めた。3位のMonkey Majikも、年明けにメジャー・デビューし、ドラマ『西遊記』の主題歌「Around the World」で一躍全国区に。2006年の音楽シーンを象徴するアーティストが上位に食い込んだことで、ランキングもより“今年らしい”装いに。
しかし一方で、4位、5位には、昨年の年間ランキングでトップ3入りしたナンバーが引き続きランクイン。昨年1位のDef Tech「My Way」が4位、昨年3位のAI「Story」が5位と、その息の長さには驚かされる。こうしたロングラン・セールスはいかにもiTS的と言えるかも(言い換えれば、この1年により新鮮で強力な楽曲が配信されてこなかったとも言えるが……)。
試しにオリコンの「年間シングルチャート」と比べてみると、その違いは歴然。驚くことに、トップ25がすがすがしいほどに1曲もかぶっていない。オリコンでは、今年華々しいデビューを飾った超大型新人、KAT-TUNの1stシングル「Real Face」を筆頭に、上位30曲のうち、14曲をジャニーズのアーティストが占拠。そのほか、レミオロメンの「粉雪」(2位)や、Mr. Childrenの「しるし」(7位)、Kaoru Amaneの「タイヨウのうた」(10位)など、ドラマ関連でのヒットが目立つ。また、歌以外でも多くの話題を振りまいた、まさに“今年の顔”とも言える倖田來未が、トップ30以内に3曲を送り込んでいるのも特徴的だ。
やはり、今年ますます勢力を拡大したジャニーズ・エンタテイメントや、国内最大手のソニー・ミュージックエンタテインメントなど、邦楽シーンで影響力を振るうレコード会社が昨年に続いてiTSに不参加であるため、必然的にチャートのラインアップも大幅に異なってくるのだろう。
また、倖田來未やEXILEなどにみられるように、iTSには楽曲を提供しているものの、曲数自体が少なかったり、新曲の配信が遅れ気味、もしくは未配信という問題点も、iTSの年間チャートからは浮き彫りになっている。倖田は今年リリースラッシュであったものの、iTSでは新曲の配信がなく、昨年リリースの「Butterfly」のみ11位にランクイン。EXILEの「ただ…逢いたくて」(オリコン年間チャート6位)は、iTSでは配信が最近になってようやく始まったため、年間ランキングには入っていない。
ただし、これらのことから、iTSでは従来のヒット・チャートに惑わされることなく(つまり、売れているから買うというのではなく)、リスナー自身が能動的に選んだ“いい曲”がチャートに反映されているとも見ることができる。iTSの年間ランキングにロングラン・セールスの楽曲が多いのも、一過性のヒット曲よりも、長く愛される名曲がiTSでは支持されているという証かもしれない。
また、iTSのランキングで3位に入ったMonkey Majikや、8位のAqua Timezなど、iTSが先行配信やフリーダウンロードといった形で後押ししたことが、ブレイクにつながったという例も。徐々にではあるが、iTS独自で新しい音楽シーンの流行を作り出していることは確かだ。
ただし、やはりiTSのカスタマーレビューを見ると、人気アーティストの楽曲を増やしてほしいというリスナーの書き込みが多いのは確か。より多くのレコード会社との提携を増やすことはもちろん、個々のアーティストの楽曲の増強や、新曲のオンタイムでのリリースが、iTSの来年の課題となりそうだ。
投稿者 YukoTakama : 2006年12月27日 17:08
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