2010年11月17日

「特別な発表」はビートルズだった!ボックスセットなどを発売。

 昨日の記事で紹介したアップルの「予告」、フタを開けてみれば、iTunes StoreでThe Beatlesの楽曲の配信を開始する、というニュースだった。なーんだと思うかも知れないが、ビートルズが音楽配信で販売されるのははじめてのこと。しかもビートルズが設立した会社であるApple Corpsと米Apple(旧Apple Computer)は名称の使用を巡って長年争ってきた過去もある。いよいよこの日が来たか、と感慨深いものがある。アップルからは「ビートルズがiTunesにやって来た。」なんてお茶目なリリースが出ている。

 iTunes Storeで配信が始まったのは13枚のオリジナルアルバムとアルバム未収録曲を集めたPast Masters、そしてベスト盤2枚(赤盤、青盤)。いずれもライナーノーツや写真を掲載したブックレット、ドキュメンタリー映像などが付属するiTunes LPとしてリリースされている(映像は付属しないものもある)。価格はアルバム1枚2000円、2枚組は300円。また、この全アルバムに加え、1964年にワシントン・コロシアムで行われたライブ映像も収録したThe Beatles Box Setも2万3000円で発売された。いまのところAnthologyシリーズやLet it be nakedは販売されていない。

 発売を記念して、アップルのページでもビートルズを大々的にフィーチャー。ビートルズの歴史を映像で追った映像、TVCMなどの映像を公開している。さらに、Box Setに収録されているワシントン・コロシアムのライブ映像を、期間限定でストリーミング配信中。ファンなら、ぜひチェックしておこう。また先日スタートした音楽SNSの「Ping」でもビートルズをフォローできるようになっている。

 ところで、ひとつ残念なのがその価格。米国のストアでは、アルバム1枚12.99ドル(約1083円、1ドル=83.4円で計算)、2枚組が19.99ドル(約1667円)、Box Setが149ドル(約1万2427円)で販売されている。円高のせいもあるが、日本版はかなりの割高に感じてしまう。しかも一部のアルバムしか確認していないが、iTunes LPのライナーノーツや映像が日本語化されている訳でもなさそう。もともとiTunes Storeは日米の価格差があるとはいえ、Box Setで2倍近い価格差を見せられると、あらためて「なぜ?」と思ってしまう。

 とはいえ、ビートルズがiTunes Storeで一曲単位で購入でき、しかもDRMなし・高音質のiTunes Plusで配信されたのは画期的なこと。素直に喜ぶことにしよう。

投稿者 ToruIzumoi : 14:29 | トラックバック

2010年11月16日

アップルがWebサイトで「iTunesからの特別な発表」を予告

 「明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります。」――アップルのトップページに、突如としてこんなメッセージが掲載された。その下には「iTunesからの特別な発表を、明日ここで行います。お見逃しなく。」の文字。「Tokyo」と書かれた時計は、日本時間の午前0時に発表があることを示唆している。

 このメッセージを見る限り、2010年11月17日(水)の午前0時にiTunes関連のなにか大きな発表があるようだ。さて、なんだろうか。有力候補のひとつが、クラウドベースのiTunesサービス。自分の音楽をクラウドにアップロードし、好きなときに好きなデバイスを使ってストリーミングで聞ける。そんなサービスが始まるのではないかと見られているのだ。

 その根拠のひとつが、アップルが米ノースカロライナ州に建設している巨大なデータセンター。このデータセンターはかなり大規模で、年内には完成すると見られている。その目的ははっきりしていなかったが、各ユーザーのiTunesライブラリをクラウド化するため、と考えればしっくりくる。

 もうひとつの根拠は、アップルが2009年末に買収したLala.comという企業。Lala.comは、手持ちの曲をアップロードし、好きなデバイスからストリーミングで聞けるという、まさにクラウド版iTunesのようなサービス。こんな企業を約1年前に買収しているのだから、iTunesのクラウド化は時間の問題とも思える。

 ただひとつ気になるのは、そんな大きな発表なら、通常は報道陣を招いたスペシャルイベントを開催するのでは、ということ。サービスのコンセプトや使い方を、デモを交えて分かりやすく説明するのがいつものアップルのやり方だ。ところが、今回はWebとiTunes Store上での発表。「iTunesからの特別な発表を、明日ここで行います」としている。もしかしたら、大物アーティストがiTunesのカタログに加わるということなのかもしれない。

 THE WALL STREET JOURNALなどは、The Beatlesの楽曲が加わると報じている。米Appleのページにある「Tomorrow is just another day.」というコピーは、Paul McCartneyの名曲 Another Dayの歌詞「It's just another day」にかけているのではないか、という指摘もあり、これも真実味がある。

 iPhone / iPad向けのiOS 4.2が登場、という説もあるが、iOS 4.2は9月のイベントでもプレビューされており、11月にはリリースされることが発表されているので、今回のようなサプライズにする必要はないだろう。

 いずれにしろ、もうすぐその答えが分かる。The Beatlesの Wait でも聴きながら、今晩を楽しみに待つことにしよう。

投稿者 ToruIzumoi : 01:48 | トラックバック

2010年11月11日

日本のiTunes Storeで映画提供開始!Apple TV 2Gも本日発売

 アップルは2010年11月11日、日本のiTunes Storeで映画の販売・レンタルを開始した。海外のメジャーに加え、日本の映画会社も参加。なかなか充実の品揃えとなっている。販売価格は解像度や新作 / 旧作などの違いにより複数設定されており、1000円〜2500円。レンタルは200円〜500円となっている。同時にこれまで国内発売されていなかった新型Apple TVも8800円で販売開始。うれしいサプライズだ!

 iTunes Storeにコンテンツ提供する映画会社は、海外では20世紀フォックス、パラマウント・ピクチャーズ、ウォルト・ディズニー・スタジオ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズなど。さらにアスミック・エース・エンターテインメント、フジテレビ、角川映画、日活、松竹、東映など国内の映画会社も参加している。「ハリー・ポッター」や「トイ・ストーリー」「踊る大捜査線」などの大人気シリーズから、「ローマの休日」や勝新太郎の「座頭市」シリーズといった昔の名作映画まで、幅広い映画が用意されている。

 200円から、という手ごろな価格でレンタルできるのも大きなポイント。ここでレンタルの仕組みについて整理しておこう。iTunes Storeでレンタルした映画は、レンタルしてから30日間、好きなときに見ることができる。ただし、いったん視聴をはじめたら48時間以内に視聴を終える必要があるので注意が必要だ。48時間以内なら何度でも見ることが可能。48時間を過ぎるとレンタルした映画はライブラリから自動で削除される。未視聴の映画も、30日を過ぎるとライブラリからなくなる。

 この制約は若干面倒に感じるかも知れないが、レンタル店に出向いてDVDを借り、2泊3日とか1週間で返す、という従来のレンタルと比べれば、はるかにユルい。何しろiTunesなら自宅から一歩も出る必要は無いのだ。価格も新作がHD解像度(720p)で最高500円と、競争力のあるものになっている。さらに、レンタルした映画はPC / MacだけでなくiPadやiPhone、Apple TVで見ることも可能なのだ。

 Apple TVといえば、2010年9月に発表された第2世代が、発表から3カ月を経てついに日本上陸。プレゼンでスティーブ・ジョブズ氏が片手で持ち上げて見せたほど小さく、価格はなんと8800円。無線または有線でネットにつなげば、PC / Mac内にあるムービーをテレビにストリーミング配信できる。単体で映画をレンタルすることも可能だ。

 思いついたらすぐにレンタル / 購入でき、PCでもテレビでもiPhoneでも視聴できる。待ちに待ったサービスがいよいよ上陸した。

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2010年04月08日

消費者庁からの再質問に、iTunesが再度回答

 iTunes Storeなどの音楽情報サイトに関して、消費者庁が注意喚起した件について、さらなる動きがあった。iPod情報局で上記記事を掲載したのは2月15日だが、その後消費者庁がiTunes株式会社(以下アイチューンズ)に質問状を出し、アイチューンズが回答。その内容についてさらに消費者庁が質問し、4月6日にその回答が公開された。その質問と回答は、消費者庁のこちらのページで確認できるが、主な内容を紹介しよう。

 消費者庁の2回目の質問(→PDF)に対するアイチューンズの回答(→PDF)の一部を要約して紹介する。主に具体的な数字が出てきたところを中心にピックアップしている。

質問:(前回の回答に記載されていた)「日本で不正請求が異常に増加しているとは認識していない」の根拠は?
回答:過去6カ月間のデータを調査。月間のクレームの平均は15 - 20件で、他の地域と比較しても著しく少ない。

質問:(前回の回答でクレジットカード詐欺、電子メールアカウントの漏洩、ユーザーがアカウント情報を誤って共有、の3つの原因を挙げたことについて)この3つを根拠と考える根拠は?
回答:不明・不正請求の60%は、盗まれたクレジットカードで作られた新アカウントによるもの、40%は既存アカウントが情報漏洩などの理由で不正使用されたもの。クレジットカード詐欺や毀損アカウントの不正使用はiTunesだけの問題ではない。

質問:まもなく導入する不正検出に対応した新システムとは?
回答:2010年3月31日に導入開始。ユーザーの活動をリアルタイムで評価、疑わしい活動をブロック。不正行為のパターンに合わせて柔軟にシステムを再構成できる。

質問:「不正が強く疑われる場合」とは?不正の件数や時期は?
回答:世界で1日200 - 300事例を調査。不正なアカウント(クレジットカード情報を盗まれたアカウント)を1日数百単位で無効化している。

質問:顧客からどのような声があり、どのように対応しているのか。
回答:オンラインによるコンテンツ配信という性質から、単純に「苦情が起きたときは返金」という措置は困難。弊社(アイチューンズ)と金融機関による「二重の返金」への対応策が存在しないため。

 そして回答の最後は、「弊社が本件の問題を非常に真摯に捕らえていることをご確認いただくとともに、弊社との質疑応答を通じ、iTunesは日本のお客様をサポートするために可能な措置はすべて講じていることを確認していただくことを強く希望いたします。」と結んでいる。

 なお、最初の質問に関しては、社団法人日本クレジット協会が「平成21年9月以降、音楽情報サイトから曲をダウンロードする際に必要となるID・パスワードの盗用と思われる事例発生が急増している」と回答しているのと食い違う内容。アイチューンズは「過去6カ月のクレームの平均は月15 - 20件」と具体的な数字も上げているが、どちらが実情に即しているのだろうか。

 いずれにしろ、ユーザーは「複数サービスで同じアカウントを使わない」「PCやウイルス対策ソフトは最新の状態に保つ」「フィッシングに注意(メールのURLを安易にクリックせず、自分でアドレスを入力するなど)といった基本的なセキュリティ対策を徹底して自衛することが重要だ。

投稿者 ToruIzumoi : 23:46 | トラックバック

2010年02月25日

iTunesダウンロードが100億曲突破!歴代トップソングは?

 先日の記事でお伝えしたiTunes Store100億曲ダウンロードが、ついに達成!アップルのサイトで告知されている

 アップルのページでは、歴代トップソングのランキングが発表されている。このランキングによると、トップダウンロードはBlack Eyed Peasの最新アルバム「The E.N.D.」より、I Gotta Feeling。2位はLady GaGaのPoker Face。3位には再びBlack Eyed PeasのBoomBoom Powが入っている。世界中でのダウンロードを合計したランキングだから、日本とはだいぶ違う顔ぶれだ。

 というわけでグラフを更新。いったいこの先どんな曲線を描くのだろうか。

投稿者 ToruIzumoi : 11:51 | トラックバック

2010年02月15日

音楽情報サイトについて消費者庁が注意喚起。アカウント管理は厳重に!

 消費者庁が、「インターネットをめぐる消費者トラブルについて(#4「音楽情報サイト」)」(→PDF)というリリースを公開し、音楽配信サービスの利用に注意を呼びかけている。消費者庁に聞いたところ、トラブルの大半はiTunes Storeに関するもの、とのことだった。もっともこれはiTunes Storeのサーバーがハッキングされたという話ではない。単にユーザーが多いから被害件数も多いということではないだろうか。そこで、ユーザーとして気をつけるべき点をおさらいしよう。

 今回報告された事例のほとんどは、自分のIDとパスワードを知らない間に他者に使われ、身に覚えのない請求があったというもの。被害額はカード会社によるが、平均で1件5万円という会社から25万円という会社まである。原因については推測するしかないが、システムの問題で情報が流出したのではなさそう。iTunes Storeのサーバーは米国で一括管理されているはずなので、もしサーバーからの情報流出であれば世界中で騒ぎになっているはずだからだ。

 それよりは、被害にあったユーザーが何らかの理由でパスワードを他人に知られてしまい、アカウントを使われてしまったという可能性が高いと思う。もしそうであれば、ユーザーの心がけ次第で防ぐことができる。iTunes Storeユーザーは、以下の3点に十分気をつけてほしい。

安易なパスワードは使わない

 ひとつは、絶対に「推測されやすいパスワードを使わない」ということ。iTunes Storeは、メールアドレスがそのままIDとなる。だから、パスワードが漏れるだけで、第三者に進入されてしまう危険性があるのだ。世の中にはよく使われるパスワードランキングなんてものもある、このリストに載ってるパスワードを使っているユーザーは、絶対に変えておこう。誕生日など、他人が推測しやすいパスワードも厳禁だ。

 複数のサイトでパスワードを変えるというのも重要だ。メールアドレスとパスワードによるアカウント管理はごく一般的で、Amazon.co.jpや楽天をはじめ、数多くのサイトで採用されている。もしどこかひとつでID・パスワードが流出すると、他のサイトも芋づる式に悪用されてしまう。特にiTunes Storeは電子データの購入なので、商品の受け取りが必要な通販サイトよりも悪用しやすく、このために被害が拡大している可能性もある。iTunes Storeに限らずショッピングサイトを利用するときは「●文字目にサイト名の頭文字を入れる」などのルールを作り、なるべく違うパスワードを使うのが安全だ。

聞かれても人に教えない

 2つ目は、当たり前だが、ID・パスワードは人に教えない、ということ。iTunes Storeで購入した音楽の一部は、DRM(デジタル著作権管理)が組み込まれており、再生するときにiTunesアカウントとパスワードを求められる場合がある。友達に曲をコピーしてあげて「なんかパスワードを聞かれるんだけど」といわれて教えちゃった、、、なんていうのは絶対にダメだ(そもそもコピーがNGだ)。

レシートは必ずチェック

 そして3つ目の対策は、iTunes Storeからのメール(レシート)を必ず確認するということ。iTunes Storeでコンテンツを購入すると、登録したアドレスにレシートが送られてくる。このメールが来たら必ず中身を確認し、身に覚えがなければすぐにクレジットカード会社に連絡しよう。もちろん、カード会社の明細をチェックすることも重要だ。これは被害を未然に防ぐ対策ではないが、被害の拡大は避けられる。

 IDとパスワードだけで簡単に曲を購入できるiTunes Store。正しく使えば決して危険なものではないが、最低限の注意は必要だ。トラブルに巻き込まれないよう、自分のアカウントはしっかり管理しよう。

投稿者 ToruIzumoi : 15:04 | トラックバック

2010年02月12日

90万円分の曲が当たる!iTunes Storeが100億曲のカウントダウン開始!

 iTunes Storeのトップページに、「100億曲へのカウントダウン」なるバナーが登場した。数字を見ると、現在、もうすぐ9億9000万曲といったあたり。100億曲目をダウンロードした人には、なんと1万ドル(約90万円)相当のiTunes Cardが当たるという。

 エントリー方法は2通り。iTunes Storeで曲を購入(無料ダウンロード含む)するか、Webページのエントリーフォームから応募する。購入する曲は無料でもいいし、曲を購入しなくても参加できる。ぜひトライしてみよう。「運命の瞬間」には全世界からエントリーがあるから、相当な激戦になると思うが。

 これまでiTunes Storeでは、何度か同様のキャンペーンをやっている(1億曲、2億曲3億曲</a>、5億曲10億曲。5億曲までは、「日本から参加できない」なんてひがんでいるのが懐かしい思い出。軽くグラフを作ってみたら、やっぱりiTunes Storeの勢いはすさまじい。この右肩上がりのグラフはいつまで続くのだろうか。

投稿者 ToruIzumoi : 14:39 | トラックバック

2009年12月16日

iTunesからのクリスマスプレゼント!Xmasソング6曲無料!

 iTunes Storeから、うれしいクリスマスプレゼントが届いた。「X'mas ソングス(→iTunes Store)」として、なんと6曲のクリスマスソングの無料配信をスタート。クリスマスまでの期間限定配信なので、早めにダウンロードしよう!

 内容も、女性ヴォーカルがしっとりと歌い上げる美しい曲からソウル、ダンス、さらにクラシックまでバラエティに富んでおり、センスがキラリと光る選曲だ。配信期間は12月25日までの10日間。iTunes Storeのアカウントがあれば、無料でダウンロードして楽しめるので、ぜひ!

→ X'mas ソングス(iTunes Storeで開く)」

投稿者 ToruIzumoi : 18:09 | トラックバック

2009年08月06日

メキシコでiTunes Store開始!1曲約87円

 アップルは、2009年8月4日(現地時間)、メキシコでiTunes Storeを開始した。ひさびさにiTunes Storeの提供国が増え、23カ国に。すべてのメジャーレーベルに加え、多数のインディーズレーベルも参加。楽曲数はプレスリリースによると、「何百万曲」とメキシコらしい表現。メキシコ国内のアーティストはもちろん、「洋楽」も取りそろえている。曲の価格は大部分が12ペソで、これは約87円と、かなり安い。アルバムは大部分が120ペソ(約870円)、ミュージックビデオは24ペソ(約174円)となる。

 他の国同様、すべての楽曲はDRMフリーのiTunes Plusで提供される。いまだにDRM付き音楽を売っているのは日本だけ、という状況に変わりはない。ついでに、3G回線を使って楽曲を購入できないのも日本だけだ。メジャーレーベルの一角も参入していないし。。。

投稿者 ToruIzumoi : 14:17 | トラックバック

2009年04月09日

[訂正] 22カ国中100%DRMフリーを実施していないのは日本だけ

 ひとつ前の記事で、100%DRMフリーを実施しているのは、77カ国中21カ国、と書いた。だがこの77カ国(地域)というのは、音楽配信をしておらず、iPhoneアプリの販売のみを行っているApp Storeを含めた数字。音楽配信を行っているのは、22カ国だ。

 「確か2、30だったはず、と甘く見ていたら…」なんて書いている時点で気づくべきだった。すみません。ということで、100%DRMフリーを実施したのは22カ国中、21カ国。残りのひとつは…、いうまでもない。昨日の早とちり記事を反省しつつ、アップデートした表を掲載する。(この勘違いは読者の方々の指摘で気づきました。ありがとうございます。)

 ただし、Apple Insiderなどには、DRMがかかった曲の一部を単純に削除することで100%DRMフリーを実現したらしい、という記事も出ているので、現段階では手放しに喜べない。だが、今後登場する曲は間違いなくDRMフリーとなるはず。やはり、大きな一歩だろう。

投稿者 ToruIzumoi : 23:00 | トラックバック

2009年04月08日

米国などで100%DRMフリー開始!何カ国が実施しているのか、全iTunes Storeをチェックしてみた

090408drm_free01.jpg 米国やヨーロッパなど、海外のiTunes Storeが価格体系を一新。さらに、すべての曲をDRMフリーで販売するようになった。新価格は、米国の場合1曲0.69ドル、0.99ドル、1.29ドルの3種類。DRMのかかっていない256kbpsのAAC、いわゆる「iTunes Plus」で販売されている。残念ながら、日本のiTunes Storeでは、原稿執筆時点で実施されていない。というわけで、何カ国でこの100% iTunes Plusが実施されているのか数えてみた。

 数え方は、各国のiTunes Storeを開いて、トップ画面に100% iTunes Plusバナーがあるかどうかを確かめる、という地道なもの。数え始めてから気づいたのだが、現在iTunes Storeはなんと77カ国(または地域)で展開されている。確か2、30だったはず、と甘く見ていたら、意外に大変な作業だった。全iTunes Storeの画面を見たことがある人は、なかなかいないだろう。さて、そのうち100% iTunes Plusが実施されているのは21カ国。北米とヨーロッパ、オセアニアの国々だ。残念ながら、日本ではまだ実施されていない。そもそも、いまだに参加を渋っているレーベルもあるくらいだから、仕方ないか。

 音楽配信なんて成功しない、と誰もが思っていた2003年ににスタートしたiTunes Store。2005年夏に日本に上陸し、現在は77カ国にまで広がった。2008年には米国では最大の音楽小売業者となり、ついに音楽配信のDRMも撤廃。アップルはゆっくりと、着実に音楽ビジネスを変えている。スティーブジョブズ以下、アップルの人々は、ことあるごとに「我々は心から音楽を愛している」と強調する。だからこそ、ここまで変革を起こすことができたのだろう。果たしてアップルは、どんな音楽の未来を見ているのだろうか。

投稿者 ToruIzumoi : 17:09 | トラックバック

2008年09月10日

iTunes 8登場!目玉機能の「Genius」を速攻で試してみた!

 iTunesがバージョン8にアップデートされた。今回の目玉は、「Genius」。ライブラリ内にある相性がいい曲を集め、自動的にプレイリストを作ってくれる機能だ。さらに、iTunes Storeの曲をオススメしてくれるという。iTunes 8はすでにアップルのページからダウンロード可能なので、早速試してみた。

 インストールして起動すると、いきなりびっくり。アルバムジャケットが一面に並んでいる。そして、右上のスライダーバーを動かすと、ジャケットの大きさを自由に変えられる。これが新機能のグリッドビュー。味気ない曲名のリストから聞きたい曲を探すより、こうやってアルバムジャケットを眺めながら探す方が断然楽しい。

 さて、画面右側にも見慣れないエリアが。これが「Genius Sidebar」だ。目玉のGenius機能を使うには、まず機能を自分でオンにし、iTunes Storeのアカウントを入力してログインする必要がある。

 その後、ライブラリ内の情報を収集。約8GBのライブラリで、このステップには5分ほどかかった。それが終わるといよいよGenius機能を利用可能になる。

 試しにウルフルズの「ガッツだぜ!!」を選んでみると、右側には同じウルフルズの僕が持っていない曲や、B'z、CHAGE & ASKAといったアーティストの曲がオススメとして表示された。なお、iTunes Storeで扱っていないビートルズの曲などだと、ここにはiTunes Storeのトップソングなどが表示される。

 そのままウインドウ右下にあるGeniusボタン(雪の結晶のようなマーク)を押すと、選んでいる曲を元にして、手持ちの曲の中から曲を自動で選んでプレイリストを作成してくれる。「ガッツだぜ!!」の場合、こんなプレイリストになった。うーん、なんともコメントのしようがない・・・。僕のノートPCのライブラリに、たまたまあまり邦楽が入っていなかったので、苦しい選択になったのかも。でもGuns N' Rosesの曲からプレイリストを作ったら、次がいきなりビーチボーイズ、なんてこともあった。

 このGeniusプレイリストは、世界のiTunesユーザーが作っているプレイリストの情報を集め、そのデータを元に相性のいい曲を推薦する機能。まだ発表後数時間という今の段階ではiTunes 8のユーザー数も少ないので精度が低いのだろう。データが集まるにつれ、どんどん精度が上がっていくはずだ。

 iTunes 8のもうひとつの新機能が、新しいビジュアライザ。ビジュアライザは数種類搭載しているが、ぜひ「iTunesビジュアライザ」を試してみて欲しい。花火のように光りながら動くグラフィックスは、美しいのひとことだ。

 意欲的な機能を盛り込んだiTunes 8。アップルのページから無料でダウンロード可能なので、ぜひ試してみてほしい。

投稿者 ToruIzumoi : 06:07 | トラックバック

2008年04月05日

ついにiTunes Storeが音楽小売で全米1位に!

 アップルが全米第2位に!という記事から一カ月あまり、米アップルはついに全米最大の音楽小売業者の座を獲得した。米アップルが4月3日に発表したリリースによると、2008年1、2月にiTunes Storeは最も多くの音楽を売り上げたという。データはおなじみ米市場調査会社NPDグループの調査から。

 WIRED VISIONにはさらに詳しい記事が載っており、1月の少なくともある1週間のデータを見ると、米国の音楽小売店の中で、iTunes Storeのシェアは19%。Wal-Martは15%となったとのこと。iTunes Storeが引き起こした時代の変化の大きさを、改めて実感する。

 iTunes Storeが販売するのは音楽だけではない。後にはテレビ番組や映画も控えている。4月2日にはドイツでもテレビ番組の販売が始まった。これらの業界でも音楽のような大きな変革を起こすのか、まだまだiTunes Storeからは目が離せない。

投稿者 ToruIzumoi : 01:13 | トラックバック

2008年04月03日

Radioheadが新曲のリミックス用素材をiTunes Storeで発売中!期間限定のオマケあり

 最新アルバム「In Rainbows」を、ユーザーに値段を決めさせるという異例の方法でダウンロード販売した、英ロックバンドRadiohead。彼らがまたまた意欲的な試みをしている。iTunes Storeでアルバム内の1曲、「Nude」のリミックス用素材の販売をはじめたのだ。Radioheadの専用サイトでは、リミックスコンテストも開催されている。

 iTunes Storeの販売ページはこちら。Nude本体のほか、ベース、ドラム、ギター、ストリングス、ヴォーカルをそれぞれパート別に販売している。価格は1つ150円で、全部セットだと900円となる。

 さらに、期間限定のオマケがもある。4月8日までに5種類全部のトラックを購入すると、なんと同曲のGarageBandのプロジェクトファイルがもらえるという。ちなみに、GarageBandはMacに標準付属の音楽制作ソフトのこと。メールでアクセスコードが送られてくるとのこと。さっき僕も試しに買ってみたが、すぐには届かないようだ。

 なお、Radioheadのサイト(英語)では、5月1日までユーザーが作成したリミックスを募集中。すでにたくさんの投稿があり、聞いてみることも可能だ。腕に覚えのある皆さん、挑戦してみては?

投稿者 ToruIzumoi : 01:25 | トラックバック

2008年02月27日

ますます絶好調!iTunes Storeが音楽小売全米第2位に

 米アップルが2月26日(現地時間)に出したリリースによると、iTunes Storeが全米第2位の音楽小売業者になったとのこと。2007年1月のスティーブ・ジョブズ氏の基調講演では全米4位、さらに同年9月のiPod発表時には第3位になったと発表していた。

 この調査は米調査会社のNPDグループによるもの。2007年1月の時点は大手小売りのWal-Mart、Best Buy、Target、iTunes Store、Amazon.comという順位だった。その後Target、Best Buyを次々と抜き、ついに第2位。全曲DRMフリーの「Amazon MP3」(右図)など、手強そうなライバルも登場しているが、iTunesの絶好調に代わりはないようだ。なお、この調査にはiPhoneやiPod touchから利用できるiTunes Wi-Fi Music Storeの売上げは含まれていない。

 iTunes Storeは、総計で40億曲以上を売上げ、昨年のクリスマスシーズンだけで2000万曲が売れたという。2003年4月にスタートした米iTunes Music Storeは、今年で5年目を迎える。開始当初はオンラインでの音楽販売に懐疑的な意見も多かったが、わずか5年で全米第二位。あらためて、iTunes Storeが音楽販売に果たした役割の大きさを感じる。

投稿者 ToruIzumoi : 16:56 | トラックバック

2007年10月26日

iTunes Storeで世界デビュー続々!iTunes担当ディレクターインタビュー

 7月から9月までの3カ月でiPodを1020万台も売り上げ、ますます好調のアップル。iTunes & iPodの人気の秘密について、来日中のiTunes担当ディレクターのChris Bell氏(正式な肩書きはiTunes ワールドワイド・プロダクト&ミュージックマーケティング、ディレクター)にインタビューする機会を得た。

 Bell氏がまず強調したのは、iTunes Storeの強みについて。

「iTunes Storeは世界22カ国で展開していますから、ローカルのアーティストでも、世界中で同時に曲を発売できます。」

 確かに、CDで世界同時発売といったら、よほどの大物アーティストでなければ難しいだろう。だが、iTunes Storeなら、手軽にできてしまう。


「例えば、日本のコーネリアスは(カリフォルニア州で開催された野外音楽フェスティバルの)Coachellaで注目され、米iTunes Storeでも人気が出ました。Gacktも世界22カ国で同時に配信を開始しています。」

 アーティストが、国内だけでなく世界22カ国に向けて同時に楽曲を発表でき、ファンはその曲を即座に購入してiPodに入れられる。このグローバルな展開こそがiTunesの大きな魅力であり、強みだ。

・世界デビューしているアーティストは以外に多い!?

 ワールドワイドで楽曲を販売するには、何か基準があるのだろうか。

「一部、権利処理などが難しいケースもあります。ただ基本的には、レーベルやアーティストが望めば、我々はいつでもOKです。」

 そういわれて米国のiTunes Storeで「J-Pop」のジャンルをのぞいてみたら、「A」の項だけみてもAi Otsuka、Ami Suzuki、Aya Matsuura、Ayumi Hamasakiなどなど、メジャーアーティストがぞろぞろラインアップされている。すでに、かなり多くの日本人アーティストが海外進出を果たしていたようだ。ちなみに、イタリアやドイツ、スペインなどのiTunes Storeにも「J-Pop」というジャンルがあり、多くのアーティストが並んでいた。

 iTunes Storeから人気に火が付いたアーティストもいる。例えば、レゲエアーティストの九州男は、まだ無名だったころにiTunesのレゲエチャートで1位を獲得。その後オリコンのインディーズチャートでも1位となった。米国でも無料の「今週のアーティスト」で紹介されたのをきっかけに売れたアーティストがいるという。

・実験的メディアから欠かせないプラットフォームへ

 カタログ曲数も、大幅に増えている。日本のiTunes Storeは当初100万曲からスタートした。それでも当時としては驚異的な曲数だったのだが、現在ではなんと500万曲をそろえている。

「レーベルもアーティストも、はじめはiTunes Storeを実験的なメディアとしてとらえていました。しかし実績を積み重ねたことで、現在ではとっても新しいプラットフォームとして、重要なビジネスのひとつとなっていると思います。」

 カタログ曲数が飛躍的に増えていることが、それを裏付けている。

・DRMがなくてもiPodは売れる

 つい先頃値下げされたばかりのiTunes Plusについても聞いてみた。iTunes Plusの楽曲はご存じの通り、DRM(デジタル著作権管理)がかかっていない。つまり、これまでの楽曲とは違い、iTunes Plusの曲はiPodでもウォークマンでも、AACに対応しているプレーヤーなら再生可能なのだ。これはiPodにとって不利になのでは、と聞いてみると、

「iTunesとiPodというのはシームレスに連携しており、ベストな組み合わせです。ユーザーはDRMがあるからiPodを使っているのではなく、iPod自体がベストなプレーヤーだから、選ばれているのだと思いますよ。」

「さらに申し上げると、DRMフリーの楽曲が増えているのは、正しい方向に進んでいると我々は考えています。」

・iTunes Wi-Fi Music Storeはまだ第一歩

 iPod touchやiPhoneで利用できる、iTunes Wi-Fi Music Storeは、現在音楽のダウンロードのみに対応している。なぜビデオダウンロードには対応したいないのだろうか。

「iTunes Wi-Fi Music Storeは、現在では音楽配信にインフラも含めて最適化してあります。将来的な話はできませんが、iTunes Storeだってはじめは音楽からはじめたのですから…。」

と、音楽に限定したのはあくまではじめの一歩、というニュアンスだった。最後に最近よく聞くアーティストを質問。

「日本だと、奥田民生が好きですね。アメリカのアーティストだと、最近よく聞いているのは…。Jason Falkner(元JELLYFISHで、今年4月にニューアルバムを発売)ですね。」

 6月にインタビューしたAlex Luke氏もそうだが、日本のアーティスト名もスラスラ出てくる。やはり、iTunesやiPodは音楽好きな人たちが作っているんだな、と実感した。

投稿者 ToruIzumoi : 14:45 | トラックバック

2007年10月19日

日本も値下げ! iTunes Plusが1曲150〜200円に

071018itunesplus01.jpg 昨日お伝えしたiTunes Plus値下げの話、さきほど確認したところ日本でも値段が下がってました。1曲150円または200円と、通常曲と同じ値段。

 例えばiTunes Plus開始時の記事で購入した椎名林檎の曲も、現在は200円になっている。すばらしい!先ほどでたプレスリリースにも、最後のところに「日本におけるDRMフリー楽曲は150円または200円で、取り扱い楽曲数等は当リリースの内容とは異なります。」と注が書いてあった。

投稿者 ToruIzumoi : 21:00 | トラックバック

2007年10月18日

米国でiTunes Plusを値下げ!日本はどうなの……?

071017drmfree.jpg 米Wall Street Journalなどによると、米iTunes StoreでDRMフリー曲「iTunes Plus」の一部が、通常曲と同じ程度まで値下げされた。また、これまでiTunes Plusに参加しているレーベルはEMIだけだったが、ここにインディ−ズなどが加わり始めているとのこと。

 米iTunesでは、通常曲の価格は1曲99セント。これに対し、256kbpsとより高音質でDRMもかかっていないiTunes Plusは1曲1.29ドルと、約3割増しで販売されていた。だが今回、大部分のiTunes Plus曲が99セントと通常曲と同価格に値下げ。さらにこのiTunes Plus曲をEMI以外のレーベルにも拡大し始めている。

 今回の改訂の背景には競合他社の圧力がある。音楽配信市場で圧倒的なシェアを持つiTunes Storeだが、最近少し雲行きが怪しくなっている。

 というのも、強力な競合サービスが続々と開始されたからだ。ひとつは米Amazon.comのDRMフリー曲販売サイト「amazonmp3」。9月25日にベータ運用を開始したばかりのこのサービスは、200万曲以上を用意。大部分の曲が89セントと、iTunes Plusよりかなり割安だ。販売フォーマットは256kbpsのMP3で、もちろんiPodでも聞ける。小売り大手のWal-Martも8月から同じくDRMフリー、256kbpsのMP3で楽曲販売を開始しており、こちらは1曲94セント。Amazon.comもWal-Martもネット販売や小売りの巨人だけに、手強い相手だ。

 レーベルとの関係にも不安要素はある。5大メジャーのひとつ、Universal Music Groupは前述のamazonmp3やWal-Martなど、iTunes Store以外のサービスにだけDRMフリーの楽曲を提供しているのだ。独走状態のiTunes Storeに危機感を覚え、揺さぶりをかけているのだろうか。

 いずれにしろ、消費者にとってはDRMフリーになってくれるのは大歓迎。どこで買った曲でもiPod(や他のプレーヤー)に入れられるとなれば、別にiTunes Storeにこだわる必要も無い。配信サービス間で競争が起こり、その結果価格が下がったりカタログが充実してくれればありがたい。

 とはいえ、まだこれは米国の話。日本のiTunes Storeでは、僕の見た限りiTunes Plusはまだ200円/270円という価格設定のままだ。Amazon.comやWal-Martのサービスも上陸してはいない。もうしばらく、楽しみに待つことにしよう。


P.S. 10月18日11時現在、日本のiTunes Storeのトップに「iTunes Plus 新規ミュージック追加」というバナーが出ているが、クリックしてもアクセスできない状態が続いている。もしや・・・と期待してしまう。

さらに追記 iTunes StoreのiTunes Plusコーナーはいまだに開けないものの、日本のiTunes Plus曲も150円 / 200円と通常曲と同じ値段になっている。

Engadget Japanese

Wall Street Journal

投稿者 ToruIzumoi : 11:33 | トラックバック

2007年09月03日

「iTunes Festival」のライヴ音源が続々リリースされている!

 早いもので夏ももう終わり。あまりの暑さにぐったりしているうちに、気付けば今年はフェスに一度も行けなかった!なんて人、実は多いのではないだろうか。そんな不完全燃焼な夏を過ごしてしまった人に、朗報だ。この7月、ロンドンで1カ月にわたり行われた英アップル主催のフェスティバル、その名も「iTunes Festival」のライヴ音源が、日本版iTunesでも続々とリリースされ始めている。

 ロンドン市内のギャラリー、ICA(Institute of Contemporary Arts)にて日替わりで行われた、わずか350人限定招待制の超プレミア・ライヴ。ミーカやエイミー・ワインハウスなどホットなアーティストから、トラヴィス、カサビアンなど英国を代表するロック・バンド、そしてポール・マッカートニーのような音楽界のレジェンドまで、1ヵ月で60組以上が入れ替わり登場したこの豪華フェスティバルの音源が今、iTunesでゲットできてしまうのだ。

 今のところ日本版iTunesでは、フェス初日の7月1日に登場したミーカをはじめ、ポール・マッカートニー、ゴースツ、ステレオフォニックス、リトル・マン・テイト、エイミー・ワインハウスといったアーティストのライヴ音源の配信がスタートしている。中でも注目は、今やiTunesの“顔”とも言える大御所、ポール・マッカートニーと、今イギリスで一番注目されていると言っても過言ではない女性アーティスト、エイミー・ワインハウスだろう。

 ビートルズのレコード会社、英アップル・コープス社と、米アップルコンピュータ社との“リンゴ”を巡る長年の商標争いから一転、先ごろ自ら出演するiPod+iTunesのTVCMとともに華々しくiTunesデビューを飾ったポール・マッカートニー。普段は数万、ときには数十万人というオーディエンスを相手にパフォーマンスを行っている世界的スターでありながら、7月5日の「iTunes Festival」ではなんと、たった350人の観客を前にこの上なくぜい沢なライヴを披露。ベース、ギター、マンドリン、ピアノを次々と自在に操り、最新アルバム『Memory Almost Full』の楽曲をはじめとしたソロ・ナンバーから、ビートルズ、ウイングスの楽曲までを惜しげもなく展開。スリリングでわくわくするようなその小規模空間でのステージが、iTunesでは『iTunes Festival London – Paul McCartney (Live)』と題して6曲まとめて900円で楽しめてしまうのだから、これは聴かずにはいられまい。Tシャツ姿で若々しくハジけるステージ上の御大の姿を想像しつつ、じっくりとその幸福なサウンドに耳を傾けよう。

 一方のエイミー・ワインハウスも、今となってはかなり貴重なパフォーマンスということもあり、ぜひともその音源はチェックしておきたいところだ。プリンスやジェイ・Zといった音楽シーンの重鎮から直々にラヴコールを受けるほどの実力派シンガーでありながら、プライベートではゴシップが絶えない“お騒がせ娘”でもあるエイミー。7月25日に「iTunes Festival」へ出演したその2週間後には、“過労”で倒れてその後の公演をキャンセル(のちに薬物の過剰摂取が原因であったことが判明)。現在は薬物中毒の治療を受けており、復帰の目処はまだ立っていない。

 そんな彼女が今からわずか1カ月前に「iTunes Festival」で見せたのは、きゃしゃな体から発せられるソウルフルで力強い独特の歌声と、豊潤なヴィンテージ・サウンド、そして彼女の天性の音楽センスとが渾然一体となった、圧巻のステージであった。エイミー自身も、この日は少人数を対象としたアットホームな雰囲気の中でのパフォーマンスを心から楽しんでいたようだ。ここはひとつ彼女の早期復活を願いつつ、代表曲「Rehab」も収録したライヴ・アルバム『iTunes Festival London – Amy Winehouse (Live)』(全8曲)を堪能してみよう。大物からちょう愛され、世間から注目されるその理由がきっとわかるはずだ。

 なお、日本版iTunesの「iTunes Festival」のコーナーでは、今後も続々とアイテムがアップ予定とのことなので、引き続きご注目を。

投稿者 YukoTakama : 12:35 | トラックバック

2007年08月16日

いよいよ秒読みビートルズ!? iTunes Storeにジョン・レノンも登場!

 5月のポール・マッカートニーに続き、今度はジョン・レノンがiTunes Storeに登場した。Plastic Ono Band時代からJohn Loennon名義のアルバム、さらにベスト盤まで取りそろえられている。

 もちろんEMIだから、DRMフリーのiTunes Plus版もあり。一曲200円、アルバムは大部分が1500円となっている。

 うれしいのはビデオもちゃんと用意されていること。こういう昔の映像も気軽に見られるのは本当に素晴らしい。こちらもiTunes Plus版が用意されており、1本300円だ。

 こうなると、あとはいよいよビートルズの登場を待つばかり。このポール、ジョンとでてきた流れを見れば、時間の問題だろう。アルバムはもちろんだが、ビデオの発売にも期待したい。特に、映画「Let It Be」あたりが出てきてくれたら涙ものなのだが…。

投稿者 ToruIzumoi : 14:28 | トラックバック

2007年08月02日

サマソニで配布するiTunes無料10曲の詳細リストを大公開!

 夏フェスシーズン真っただ中だが、いよいよ来週末に迫ったサマソニ参加者にうれしいお知らせ!なんと出演アーティスト10組の曲を無料でゲットできるiTunesカードを、東京、大阪の両会場で来場者全員に配布するのだ。なんたる太っ腹!

 このカードでダウンロードできる曲の解説付きリストを入手したので、掲載しよう。うー、解説を読んでいるとどれも聞きたくなる!

 夏フェスは、新しいアーティストと出会う場でもある。たまたま会場で聞いて、そのままファンになることも少なくない。気になったアーティストを「もっと聞いてみたい」という需要をうまくとらえた、面白い試みではないだろうか。

 ほかにもRISING SUN ROCK FESTIVAL、SunSet Live Festival、Tokyo Jazz Festivalで好きな曲を1曲無料ダウンロードできるカードを配布する。参加する人は忘れずにゲットしよう!


投稿者 ToruIzumoi : 20:55 | トラックバック

2007年06月14日

Yahoo!ミュージックにiTunesが登場!レミオロメンも配信初登場!

 ヤフーが展開する音楽ポータルサイト、「Yahoo!ミュージック」に、iTunesと連携して音楽を試聴・購入できるページ「Music Download on iTunes」が追加された。Yahoo!ミュージックの専用ページにアーティストのアルバムがならんでおり、「購入」ボタンをクリックすると、iTunes Storeに誘導される。

 Yahoo!との連携スタートを記念して、iTunes Storeにいくつかコンテンツが追加された。中でも注目はレミオロメンの「波」。レミオロメンは、携帯向けをのぞけば、音楽配信初登場だ。このほかにiTunes Storeでもお馴染みのアーティスト、AIとDef Techのコンテンツも追加されている。

 さっそくYahoo!ミュージックにアクセスしてみると、こんな風にダウンローサービスの選択画面が現れた。ここで好きなサービスを選択すると、それぞれのトップページにジャンプする。もちろん設定後も切り替えは簡単だ。

 実は、イギリスでも人気SNSサービスのBeboを通じてiTunes Storeの曲を販売する、と英紙Financial Timesが報じたばかり。これまで独自路線で突き進んできたiTunes Storeだが、ここにきて方向転換をしたようだ。

 ユーザーにとっても、これまでiTunes上で見ていたiTunes StoreのコンテンツをWeb上で見られるのは、すごく便利。ぜひ、Yahoo!独自の特集なども絡めて音楽配信を盛り上げていってほしいと思う。

投稿者 ToruIzumoi : 18:54 | トラックバック

2007年06月13日

“DRM無し配信”の反応はどう?iTunes担当ディレクターAlex Luke氏インタビュー【後編】

 HIFANAにELT、ストレイテナーと、意外な音楽の趣味を披露してくれたAlex Luke氏(米Apple iTunesレーベルリレーション&ミュージックプログラミング担当ディレクター)。後半では、iTunes Plusやビデオ販売、テレビ販売についても聞いてみた。

――DRM無し楽曲を配信したiTunes Plusには、どんな反響がありましたか。

 今のところ、ポジティブな反応が返ってきていますよ。例えば、今日本のiTunes Storeでロックのアルバムチャートを見てみると、このとおりQueenやBeach Boysなどの昔の名作などがランクインしてますよね。これらは、iTunes Plus以前はランク外だったものです。iTunes Plus効果で売り上げが伸びている、といえると思います。

――2005年にiTunes Music Storeを開くときは、レーベルとの交渉もなかなか大変だったのではないかと思います。ここまでiTunes Storeがメジャーになってきた現在、レコード会社の人はどのように音楽配信をとらえていますか。

 これは日本に限らずどの国も同じですが、iTunes Storeは、強力なプロモーションのプラットフォームとして、また重要な販売のチャネルとして認識していただけていると思います。実際、日本のストアは100万曲でスタートしましたが、今では400万曲にまで増えています。「Live from Tokyo」などの企画も好評ですし。

――ビデオ販売はいかがですか?日本でも好調ですか。ミュージックビデオをお金を払って買うというのは、これまであまり一般的でなかったですよね。

 ビデオも好調ですよ。だからこそ、今回の絢香のワールドプレミアみたいな企画がでてきたわけです。確かにこれまでミュージックビデオはプロモーションツールとして使われるケースが多かったですが、いまではひとつの商品として認識されるようになっています。米国の話ですが、例えばJustin Timberlakeのビデオは、1週間で5万本売れました。

――テレビはどうでしょう。アメリカではテレビ販売も好調のようですが、他の国でも展開しないんですか。

残念ながら、将来の計画についてはお話しできません(笑)。でも、ひとつだけ言えるのは、我々はiTunes Storeのコンテンツをどんどん増やしていきたいと考えている、ということです。

――最後に、世界各国の音楽を聞いているAlexさんに、日本とアメリカ以外のオススメアーティストを伺いたいのですが。

 まず、フランスのOlivia Ruiz。声が美しいですよ。それからオーストラリアのCat Empire。カナダのMetricもいいですよ。それからフランスのエレクトロバンド、Justiceもオススメです。それから…、そうそう、ロンドン出身のMark Ronsonも面白いです。ColdplayやRadioheadのカバーをしているんですが、ほら、日本のiTunes Storeでも買えますよ!

(※一部、日本のiTunes Storeでは買えないアーティストもいます。あしからず。)

 びっくりするぐらい世界各国の音楽に詳しいAlex Luke氏。心の底から音楽が大好きという雰囲気があふれており、「こういう仕事に就けるのは、すばらしいことだと思います」と目を輝かせていた。こんな人が作っているiTunes Storeだからこそ、今後にも期待したい!

投稿者 ToruIzumoi : 15:00 | トラックバック

2007年06月08日

日本の曲も大好き!iTunes担当ディレクターAlex Luke氏インタビュー(前編)

 iTunes Plusの開始、ワーナーミュージック・ジャパンの参入と、最近話題の多いiTunes Store。担当者であるAlex Luke氏(米Apple iTunesレーベルリレーション&ミュージックプログラミング担当ディレクター)が来日したので、さっそくインタビュー。Alexさん、根っからの音楽好きで、日本のアーティストにもかなり詳しい。

ーーまずはワーナーミュージック・ジャパン参入のお話からお願いします。またひとつ、レーベルが増えましたね。

はい。ワーナーミュージック・ジャパンは邦楽、洋楽とも多くのカタログを持つレーベルですから、iTunes Storeにとっても非常に重要な前進です。日本でのiTunes Storeオープンしてから2年弱になりますが、今でも様々なレーベルの方々と、1年、2年という長期間にわたって、交渉しています。そういった長い交渉のひとつが実を結んだわけで、感慨もひとしおですよ!


ーー今回の目玉のひとつは、絢香のワールドプレミアですね。具体的にはどんなキャンペーンなんですか。

世界10カ国で、絢香の新しいミュージックビデオを同時発売しています。これは、日本人アーティストとしては初の試みなんですよ。世界各国に展開しているiTunesだからこそできる試みですね。海外では、Justin TimberlakeやKanye Westといったアーティストも、このワールドプレミアをやったことがあります。

ワールドプレミアは、プロジェクトごとに内容が多少違うんですが、今回の絢香やJustin Timberlakeなどは、世界同時に新作ビデオを発売しました。Kanye Westの場合は、本人の強い希望により、アメリカとカナダでは無料でビデオを配布したんです。


070607Alex03.jpgーー最近の注目アーティストは誰ですか?

そうですね。特に注目しているのは「Superfly」というバンドです。まだシングル1枚しか出していない新人バンドなんですが、いいですよ。今週の金曜日(※6月8日)に渋谷のアップルストアでライブをやって、その音源もiTunesで発売する予定です。

ーーAlexさん、日本のアーティストの曲も聞くんですね。

もちろん!世界各国の曲を聞きますよ。日本だと、HIFANAが大好きです。あと、ポップな女性ボーカルの曲も好きで、Every Little Thingとかも好きです。土岐麻子さんも良く聞きますね。そうだ、ストレイテナーも…。

ーー日本のユーザーは他国のiTunes Storeのことをあまり知らないですが、海外のストアでは何か面白いプロモーションをやっていませんか?

ちょうど今日、おもしろい企画がスタートしたんですよ!「iTunes Foreign Exchange」といいます。アメリカのバンド「+44」と、ドイツのバンド「Wir sind Helden」が、お互いのヒット曲をカバーし合う、というものです。+44は、Wir Sind Heldenの大ヒット曲「Guteng Tag」を英語でカバーしています。反対に、Wir sind Heldenは、+44のヒットナンバー、「When Your Heart Stops Beating」をドイツ語でカバーしています。そして、オリジナルも含めた計4曲をセットで売っているんです。

(※画像は米ストアのもの。日本ではそれぞれのアーティストページに掲載されている)

ーーそれは面白いですね!iTunesのための録りおろしなんですか?

面白いでしょ!私のアイディアなんです(笑)。そう、録り下ろしです。双方のアーティストに企画を打診してみたところ、どちらも乗り気になってくれました。そこで彼らとミーティングを重ねて作り上げました。私も実際にレコーディングに立ち会いましたよ。Wir sind HeldenのボーカルJudithが自ら、トイツ語の歌詞を英訳してくれたんです。

音楽というのは、やはり国の壁というものがあり、ローカルでは大ヒットしても海外にはなかなか知られない、ということがあります。それはすごくもったいないですよね。そこで、違う国の曲を自分の言語でカバーし合う、というアイディアを出したんです。世界22カ国にストアを持つiTunes Storeならではの企画でもありますね。ゆくゆくは、日本のアーティストにもぜひお願いしてみたいですね。


まだまだAlex氏の音楽話は続きます。続きは後編で!

投稿者 ToruIzumoi : 11:47 | トラックバック

2007年06月06日

絢香もコブクロも!iTunes Store、ワーナーの曲を配信開始

 本日6月6日、iTunes Storeにワーナーミュージック・ジャパンの曲が加わった。ワーナーといえば、絢香、コブクロ、竹内まりや、リップスライム、海外ではマドンナやレッチリといった大物を抱えるレーベル。これらのアーティストが一挙にiTunesになだれ込んできた。

 特にコブクロは、パソコン向けの音楽配信に楽曲を提供するのは今回が初めてという。また絢香は、新作ミュージックビデオをワールドプレミアとして発売している。

 先日の東芝EMIに続き、またiTunes Storeに大きな動きがあった。ユーザーにとってはうれしい限り。2年前の今頃に、「iTMS Japanはいつ上陸するんだ!?」などと言っていたことを思えば、幸せな状況になってきたとも言える。iTunesにはこの調子でもっともっと進んでほしいものだ。

投稿者 ToruIzumoi : 16:31 | トラックバック

2007年06月01日

iTunes plus登場!買ってみましたDRMフリー曲!

 5月30日、ついにEMIのDRMフリー曲が発売となった!しかも、米国だけでなく、なんと日本の東芝EMIも邦楽を含めた曲を提供を開始!すばらしい!正直、EMIの発表の記事を書いたときは「どうせ日本ではなかなかはじまらないんでしょ」という気持ちも多少あったのだが、いまではそんな自分を恥じています。というわけで、さっそく買ってみることにした。(DRMフリーとは、著作権保護技術が付いていない曲という意味です念のため)

 iTunes Storeを開くと、ありました。iTunes Plusのバナー。クリックすると、iTunes Plusで提供されている曲(つまりDRMフリーの曲)の一部が紹介されている。なお、iTunes Plusを利用するためには、まずiTunes自体を新バージョン(7.2)にアップデートする必要がある。

 今回は、その中から椎名林檎のミニアルバム「真夜中は純潔」を買ってみることに。価格の横に「+」マークが付いているのがiTunes Plusの印。価格は1曲270円となっている。通常版が200円だから、70円ほど高い。ただし、アルバムの価格は600円と通常版と同じなので、ちょっとオトク。

 ちなみに、iTunes Plusを有効にするかどうかは、アカウント設定画面で切り替えられる。右上のアカウント名をクリックして、iTunes Plusをオフにすれば、購入画面には通常版が表示されるようになる。

 購入中。ファイルサイズは一曲7-8MB程度。ビットレートが倍だから、妥当なところだろう。

 これが購入した音楽ファイル。「種類」のところに「購入したAACファイルオーディオファイル」と書かれている。

 ファイルの拡張子は「m4a」。通常のiTunes Storeの曲は「m4p」という拡張子が付いている。本当にDRMフリーなのか、と別のマシンにコピーして再生してみたところ、当然ながら何の問題もなく再生できた。

 というわけで、ついに到来したDRMフリー時代。宇多田ヒカルや椎名林檎、ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズなど大物アーティストの作品が最初から沢山投入されているところに東芝EMIの本気を感じる。こういった試みが、海賊行為によってくじかれることなく成功することを願いたい。

投稿者 ToruIzumoi : 15:05 | トラックバック

2007年05月16日

ついに!!ポール・マッカートニーの新譜、iTunes Storeで発売へ!

 ビートルズの一員で……などと説明の必要もないであろう、あのポール・マッカートニーの新譜が、iTunes Storeで発売される!もちろん、日本のストアでも!(ちょっと心配になって問い合わせてしまった)。既に予約はスタートしており、発売は6月6日。さらに、新譜に続いてこれまでの全アルバム(25枚もある!)も今月末にはiTunes Storeに登場する予定だ。ちなみに左の画像は、米国版iTunes Storeのもの。

 ニューアルバムの「Memory Almost Full」は、5月16日より予約開始。予約特典として、アルバム中の曲「Dance Tonight」のiTunes限定アコースティックバージョンを無料で入手できる。もっとも北米では、あの天才ミシェル・ゴンドリー監督が手がけた同曲のビデオクリップが付くそうで、ファンとしては両方欲しいところだが…。

 これまでポール・マッカートニーを含むビートルズ関連の音源は、音楽配信に応じてこなかった。だが今年になってポール・マッカートニーが、EMIからユニバーサル系の「ヒア・ミュージック」に移籍したことで状況が変わり、着うたの先行配信に登場。近いうちにiTunesにも登場するかも!という期待が高まっていた。それにしても、過去の作品もすべて出るとは、すごい。早く予約しないと……。

投稿者 ToruIzumoi : 23:36 | トラックバック

2007年05月02日

iTunes Storeに話題作が続々登場、GW後半はコレを聴くべし!

 大型連休も、ここでいったん小休止。さて、後半は何をしようかとお考え中の皆さん。GWはどこも混んでいるし、どうせなら家でゆっくりと過ごしたい……。そんなときこそ、iTunes Storeで気ままに音楽探索を楽しんでみては。特にこの時期は、大物アーティストによる話題作のリリースが続いている。中でも要チェックの作品をご紹介しよう。

 まずは約3年ぶりのニュー・アルバム『ベスト・ダム・シング』を引っ提げて、現在プロモーション来日中のポップ・パンク・クイーン、アヴリル・ラヴィーン。4月29日には新宿で元気いっぱいのゲリラ・ライヴを行ない、通行人を驚喜とパニックに陥れた彼女。アルバムの売り上げも絶好調で、4月30日付のオリコン・洋楽アルバムランキングでは初登場1位を記録。iTunes Storeの「トップアルバム」でも現在、首位を独走中だ。このアルバム、“超サイコー”というそのタイトルの意味通り、結婚を経て公私ともに絶好調のアヴリルの勢いが伝わってくる1枚。特に1stシングル「ガールフレンド」は、初期の彼女を思わせるようなキュートでハジけた応援ソングで、聴くと間違いなく元気になれるナンバー。



 また、この曲にはなんと、遊び心に溢れた日本語ヴァージョンもあり。たどたどしい発音ながら、パワフルに歌い切るアヴリルが何ともほほえましい。さらに同曲のPVも、彼女自身が一人二役に挑戦していたり、コミカルなドラマ仕立てになっていたりと、見どころが満載。いずれも楽しくアッパーな作品ばかりで、聴けば(観れば)5月病など軽く吹っ飛びそうだ。

 一方、そんな彼女の後を猛烈な勢いで追随しているのが、UKから彗星のごとく現れ、またたく間に世界を席巻したUKのロック・バンド、アークティック・モンキーズ。大成功を収めた前作『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム,ザッツ・ホワット・アイム・ノット』からわずか1年3ヵ月でリリースされた2ndアルバム『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー』は、今週、UKのアルバム・チャートでアヴリルを蹴落とし1位を獲得。2枚目のジンクスもなんのその、本国UKでは発売初日(4/23)に8万5000枚という記録的なセールスをたたき出したり、アルバムの全収録曲がシングル・チャートのトップ200にもれなくランクインしたりと、早くも新たな伝説を築き始めている。今年は史上最年少でサマーソニックのヘッドライナーを務めることも決定。間違いなく2007年の音楽シーンを代表する1枚となるであろうこの衝撃的なアルバム、未体験の方はどうぞお早めに!

 さて、邦楽も注目の作品が目白押しだが、中でも内容の豪華さ、充実度において群を抜いているのが、『細野晴臣トリビュート・アルバム』。タイトル通り、日本のポップス/ロック・シーンの源流を作った細野氏を敬愛するアーティストたちによる、愛に溢れたカヴァー曲集だが、選曲も、国内外の参加アーティストも、そしてその組み合わせも絶妙かつぜいたく。同志・坂本龍一による風のささやきのような優しいサウンドに、嶺川貴子の神秘的な歌声が寄り添う「風の谷のナウシカ」。オリジナルのイモ欽トリオ・ヴァージョンとのあまりのギャップに思わずニンマリしてしまうリトル・クリーチャーズの「ハイスクール・ララバイ」。おなじみ矢野顕子のヴォーカルが、レイ・ハラカミの柔らかな電子音と溶け合い、新たな次元へと昇華されている「恋は桃色」。まるでコーネリアスにカヴァーされることを待ち望んでいたかのような「turn turn」(坂本龍一のコーラス入り!)。そして、はっぴいえんどの「風来坊」も、カヒミ・カリィとジム・オルークの手によって、朝露のように美しく瑞々しいボサノヴァに変身……と、どの曲もオリジナルに負けず劣らず、驚きと喜びを感じさせてくれる最高のカヴァーに仕上がっている。ぜひとも時間をとってじっくりと聴き込みたい、濃厚で豊潤なアルバムだ。

投稿者 YukoTakama : 11:52 | トラックバック

2007年04月03日

EMIが英断!iTunes StoreでEMIのすべての楽曲を5月からDRMフリーで販売

 音楽配信に革命をもたらしたiTunes Storeが、またもや大きな変化を起こすかもしれない。米Appleと英EMIは2007年4月2日、ロンドンで開かれたプレス発表会で衝撃的な発表をした。その内容は、5月よりiTunes StoreにおいてEMIの全カタログをDRMフリーで(著作権管理技術なしの状態で)販売するというもの。発表会にはApple CEOのスティーブ・ジョブズ氏とEMIのCEO、エリック・ニコリ氏も出席した。

 新たに提供される楽曲は、従来の2倍のビットレートとなる256kbpsのAAC形式で、著作権管理技術のFair Playも組み込まれない。価格は従来の1曲0.99ドルより30セント高い、1.29ドル。DRM付きの128kbpsバージョンも、引き続き販売する。既にEMIの楽曲をiTunes Storeで購入して所有しているユーザーは、差額の30セントを支払えばDRMフリーバージョンにアップグレードすることも可能だ。

 それにしても、DRMフリーの曲を販売するとは、大英断だ。2月にAppleのスティーブ・ジョブズ氏が「DRMは不要」との見解を発表して話題になったが、こんなに早くそれを実践するレーベルが現れるとは思わなかった。確かにCDから自分で取り込めば、DRMなしで非常に高音質の楽曲ファイルを作成できる。それは分かっていても、全楽曲をいきなりDRMフリーで、というのは思い切った決断だと拍手を送りたい。

 気になる日本での提供だが、Appleのプレスリリースには「worldwide」の文字があるので、おそらく同時期に提供されるはず。これは確認後、追加情報を掲載します。

[追記] 東芝EMIは「昨日の発表を受けて、検討をはじめた段階」とのことです。

 ユーザーにとってのメリットは、やはりiPodに縛られず、ウォークマンでもギガビートでもケータイでも、好きなプレーヤーで「自分の」音楽を聴けること。当たり前のようだが、今までは別のプレーヤーを使うにはいったんCDに焼くという手間が必要だった。発表後の質疑応答では「iPodとiTunesの結びつきが失われたことで、iPodのセールスにも影響があるのでは?」という質問も出た。これに対してジョブズ氏は、「iPodとiTunesの関係は失われていない。これまでだって、CDなどほかのソースから曲を取り込めた。iTunesとiPodが成功しているのは、消費者に最高の音楽ストアとプレーヤーを提供しているから」と回答した。

 その他の質疑応答の様子は、例によってEngadget Japaneseに分かりやすい訳が出ている。また、こちらのページでは1時間弱に及ぶイベントの様子をPodcastなどの音声ファイルで配布している。イベントの冒頭にはblurのデーモン・アルバーン、THE CLASHのポール・シムノンなどが参加した大物バンド「THE GOOD, THE BAD, THE QUEEN」の演奏も聞ける。

EMIのリリース

Appleのリリース

投稿者 ToruIzumoi : 01:19 | トラックバック

2007年04月02日

米iTSで新サービス「Complete My Album」を試す!

 気になるアーティストがいたので、iTunes Storeで試しに1曲購入。聞いてみたらすごく良かったので、アルバムを買うことにしたーー。こういう場合、最初に買った一曲はアルバムにも含まれるので、同じ曲を2回買うことになってしまう。これを回避するための新サービス「Complete My Album」が米iTunes Storeではじまった。

 Complete My Albumは、アルバムに含まれる曲を既に買って持っている場合、アルバムの金額からその曲の価格を引いて購入できるというもの。曲を買ってから180日(つまり半年くらい)まで有効だ。

 早速、友人の米国アカウントで試してみる。プレスリリースを見ると「対象となるアルバムの個々の楽曲の初回購入から…」と書いてあるので、すべてのアルバムが対象というわけではないのかもしれない。そこでリリースにコメントも寄せていたSony BMG Music Entertainment に所属するBen Foldsのアルバムを試してみることに。

 iTunes Originalsというアルバムから、まず1曲だけ購入する。今回は「Landed」という曲を0.99ドルで買ってみた。そして曲名の横にある矢印をクリックしてiTunes Storeに飛ぶと……。あった。通常の「Buy Album」ボタンではなく、「Complete My Album for $11.00」と書かれている。元々の値段は$11.99なので、ちょうど1曲分値段が引かれている。

 この状態で、さらに1曲ずつ続けて曲を買っていくと、きちんと金額が減っていく。6曲買った時点で、アルバム価格は$6.05となった。

 この機能、音楽ファンにとっては「非常にうれしい」どころか「無いと困る」ほどの機能。日本のストアではまだ導入されていないようだが、ぜひ速やかに追加してほしいものだ。

投稿者 ToruIzumoi : 20:05 | トラックバック

2007年02月07日

バレンタインデー目前、iTSで恋愛力アップ(?)のギフトはこれだ!

 さて、ラブソングをたっぷりと聴いて恋愛モードを高めたら、続いては意中の人へのギフト選びだ。今年こそライバルに差を付けたい、という人は、iPodをチョイスしてみてはいかがだろう?

 というのも、オンラインApple Store限定のレーザーパーソナライズサービスを利用すれば、iPodにオリジナルメッセージを刻印し、世界にたった1つのiPodを作ることが可能なのだ。さらに、ギフト包装サービスを利用すれば、iPodを赤いリボンで包んだ特製のギフトボックスに入れてもらえる。しかも、添付されたカードに心をこめたラブ・メッセージを入れることも可。いずれもオンラインで簡単に注文できる上に、サービス自体は無料なので、使わない手はない。忙しくてプレゼント選びに時間がかけられない人も、こうしたサービスをうまく使えば、気の利いたギフトを用意できるというもの。これなら想いもバッチリ伝えられそうだ。

 iPodの種類が多すぎて悩むようなら、燃えるような真っ赤なボディがひときわ目を引くiPod nano (PRODUCT) REDを選んでみては? このiPod nano (PRODUCT) REDは、販売1台ごとに、購入金額の一部が直接「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付される仕組みとなっている。世界を変える可能性を秘めたこの特別な1台なら、大切な人へのギフトにも最適と言えるのではないだろうか。

 もちろん、バレンタインデーだからといって、男性は受身一方という決まりはない。男性からの意表を突いたプレゼントには、女性も大歓迎といったところだろう。贈る相手が特に見当たらない人は、この機会に便乗して、自分へのご褒美にしてしまうのも手だ。

 アップルのHP上では現在、「バレンタインデーギフトガイド」と題して、この時期のプレゼントに最適な数々のアイテムを紹介中なので、ギフト選びに迷ったときはこちらを参考にするといいだろう。何はともあれ、年に一度のイベントをうまく利用して、恋愛もプレゼント選びも大いに楽しんでしまおう!

投稿者 YukoTakama : 12:32 | トラックバック

2007年02月05日

バレンタインデー目前、iTSで恋愛力アップ(?)の楽曲はこれだ!

 バレンタインデーに向け、世の中の恋愛熱もおのずと高まるこの季節。そんな“恋愛モード”全開なときに聴きたい、思わずグッとくるラブソング集がiTunes Store(iTS)にお目見えした。ライバルに一歩差を付けるおすすめのバレンタイン・ギフトとともに紹介しよう。

 まずは、恋愛気分を盛り上げてくれるラブソング集から。iTSでは現在、恋にまつわるナンバーをテーマ別にセレクトした「I love you 〜ラブソング・リスト〜」を公開中だ。気分や好みによって選べる4つのリストを、1つずつ見ていこう。

 「I Love You」(77曲入り1万1550円)と題されたリストには、ミニー・リパートンの大ヒット曲「Lovin' You」を筆頭に、テイク・ザットがカヴァーしたことでも知られるビージーズの「How Deep Is Your Love(愛はきらめきの中に)」や、ポリスの代表曲とも言える「Every Breath You Take(見つめていたい)」、はたまた一世を風靡(ふうび)したカーディガンズの「Lovefool」など、誰もが一度は耳にしたことのある定番のラブソングがぎっしり。耳なじみのよい曲ばかりなので、77曲というボリュームにも飽きることなく聴けそうだ。なにはともあれ、恋愛ムードに浸りたいときにはピッタリのリストと言えよう。

 一方、「I Love You More」(78曲入り1万1700円)リストは、“More”というだけあって、さらにディープなラブソングが詰まっている。その内容はというと、デレク・アンド・ザ・ドミノスの「Layla(いとしのレイラ)」のような熱情的なロック・ナンバーから、アリシア・キーズとアッシャーによるセクシーでスウィートなR&Bデュエット曲「My Boo」、話題のUK大型新人リリー・アレンの、皮肉たっぷりのラバーズ・ロック「Smile」まで、時代もジャンルも愛のかたちも様々な計78曲がラインアップ。やや玄人好みなナンバーが多いのも特徴か。恋も音楽もスタンダードなものでは飽き足らない、やや上級者向きのリストと言えるかも。

 どうせラブソングを聴くなら、歌詞にどっぷり共感したいという人には、J-POPの珠玉の恋愛ソングを集めた「I Love You(J-pop)」(76曲入り1万3950円)を。iTSでもロング・ヒットを記録したAIの「Story」やAqua Timezの「等身大のラブソング」はもとより、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」や、つのだ☆ひろの「Mary Jane」といった日本ポップ・ミュージック史に残る伝説的なナンバーあり、フリッパーズ・ギターやラヴ・タンバリンズ等の渋谷系あり、チェッカーズからモーニング娘。に至るまでのアイドル・ソングありと、にぎやかな内容に心も躍る。リアルタイムで聴いていた頃の甘酸っぱい思い出がよみがえるとともに、口ずさむ声にも力が入ることだろう。

 一方、こんな時期に限って失恋直後だったり、恋人とうまくいってない人にもぴったりのリストが。「I Hate You」(16曲入り2400円)には、失恋や恋の苦悩を歌った曲が勢ぞろい。バート・バカラックの名曲「I'll Never Fall In Love Again(恋よさようなら)」やボブ・マーリーの「No Woman, No Cry」といった定番曲で、傷心をなぐさめてもらうもよし。セックス・ピストルズの「Problems(怒りの日)」のメガデスによる猛烈なカヴァー・ヴァージョンで、つらい思い出を激しく振り切ってしまうのもアリだ。

 また、これらの247曲をすべて1つにまとめた「Complete Set」も用意されている。3万9600円と少々値は張るが、ラブソング・ファンの人はこの機会にまとめ買いしてみては? もちろん、どの曲も1曲単位での購入が可能なので、各リストからお気に入りの曲だけピックアップして、自分だけのオリジナル・ラブソング・リストを作ってみるのもいいだろう。

投稿者 YukoTakama : 12:37 | トラックバック

2006年12月28日

ネットで売れたのはどの曲?iTunes Store「年間ヒットランキング」で2006年を振り返る!【アルバム編】

 iTSの年間ランキング「iTunes BEST of 2006」。一方の「ベストセラー・アルバム」はというと、「ベストセラー・ソング」にも増してiTS色が顕著に表れた、ユニークでバラエティに富んだ結果となった。

■ベストセラー・アルバム
1 Capella Istropolitana / ザ・ベスト・オブ・モーツァルト
2 スピッツ / Cycle Hit 1991-1997 Spitz Complete Single Collection
3 Yuka / 宮崎 駿の世界 - ヴァイオリンとピアノの調べ
4 宇多田ヒカル / Ultra Blue
5 Def Tech / 1 × 2 (Limited Edition)
6 スピッツ / Cycle Hit 1997-2005 Spitz Complete Single Collection
7 松任谷由実 / A Girl In Summer (iTMS Edition) - EP
8 Sergio Mendes / Timeless
9 Celtic Woman / Celtic Woman
10 徳永英明 / Vocalist 2
11 クレイジーケンバンド / iTunes Originals - クレイジーケンバンド
12 徳永英明 / Vocalist
13 Ne-Yo / In My Own Words
14 ウルフルズ / iTunes Originals - ウルフルズ
15 BOφWY / “Gigs” Case of Boφwy
16 Kiroro / キロロのいちばんイイ歌あつめました
17 葉加瀬太郎 / 交響詩「希望」Symphonic Poem "Hope" - EP
18 UA,菊地成孔 / Cure Jazz
19 Bent Fabric / Jukebox
20 久石譲 / Piano Stories
21 mihimaru GT / Mihimagic
22 Monkey Majik / Thank You
23 Sophie Milman / ソフィー・ミルマン
24 Black Eyed Peas / Monkey Business
25 Jack Johnson / Sing-a-Longs and Lullabies
for the Film Curious George

 1位に入ったのは、Capella Istropolitanaの『ザ・ベスト・オブ・モーツァルト』。今年はモーツァルト生誕250周年でクラシック・シーンが沸きに沸いたが、さらにドラマ『のだめカンタービレ』の人気でブームが加速。クラシックの手始めにと、このアルバムを入手した人も多かったのではないだろうか。モーツァルトの代表曲を揃えた好セレクションや、14曲で800円というリーズナブルな価格設定も、爆発的な購入に結び付いた要因と思われる。

 また、Yukaの『宮崎 駿の世界 - ヴァイオリンとピアノの調べ』が、クラシックとジブリの両ファンを取り込み、3位にランクイン。こちらも、おなじみの名曲が14曲まとめて900円で楽しめるという点に引かれたリスナーが多かったようだ。

 2位と6位に入ったスピッツ、4位の宇多田ヒカルは、オリコンの「年間アルバムチャート」の上位にも入っており、順当な結果と言えるだろう。

 一方で、8位にセルジオ・メンデス、9位にケルティック・ウーマン、13位にニーヨと、洋楽が健闘しているあたりはいかにも“iTS的”と言える。また、7位の松任谷由実、11位のクレイジーケンバンド、14位のウルフルズなど、iTSオリジナル・ヴァージョンのアルバムが上位にきているあたりも、昨年同様だ。ただし、作品が異なるので一概には言えないが、昨年(2位ウルフルズ、3位Def Tech、7位globe)よりも“iTunesオリジナル”の訴求力がやや落ちているのが気になる。単純にiTSでの配信作品が多様化し、ユーザーにとって選択肢が増えたことや、DVDやブックレットなど豪華特典で巻き返しを図るパッケージ販売の踏ん張りも影響しているのかもしれないが、魅力のある限定作品をいかに揃えられるかが、他サービスとの差別化を図る上でもより重要なポイントとなりそうだ。

「ベストセラー・アルバム」では特に、意外な作品が数多く上位にランクインしていて驚いた人も多いことだろう。ただ、いずれも多くの音楽ファン(その大半はおそらく試聴をした上で購入していると思われる)に選ばれた、信頼できる作品であることは確かだ。このランキングを参考に、知らなかったアルバムや、聴いたことのないジャンルの作品にも挑戦してみるのも悪くないだろう。

 「iTunes BEST of 2006」では、このほかスタッフのお気に入り(アルバム/ソング)や、ジャンル別(オルタナティブ、ジャズ、ロック、J-Pop、ヒップホップ/ラップ)のランキングも用意されている。くれぐれも2006年の名曲を聴き逃したまま年を越してしまわないように、今一度ランキングに目を通しておこう!

投稿者 YukoTakama : 12:50 | トラックバック

2006年12月27日

ネットで売れたのはどの曲?iTunes Store「年間ヒットランキング」で2006年を振り返る!【ソング編】

 2006年も残すところあとわずか。この1年も様々なヒット曲が音楽シーンを賑わせてきたが、iTunes Store(iTS)ではどのような作品が人気を博したのだろうか? 先ごろ発表された年間ランキング「iTunes BEST of 2006」をチェックしつつ、2006年の音楽シーンを振り返ってみよう。

 2006年8月でサービスも2年目に突入したiTS。05年末にビクターエンタテインメント、今年10月末からはBMG JAPANと、大手レコード会社の新参入もあり、配信曲のラインアップは昨年に比べるとずいぶん華やかさを増したように見受けられるが、年間ランキングはどうろう。06年1月1日から11月30日までの累計ダウンロードを基にしたランキング「iTunes BEST of 2006」のうち、まずは「ベストセラー・ソング」部門から見てみよう。

■ベストセラー・ソング
1 宇多田ヒカル / Keep Tryin'
2 mihimaru GT / 気分上々↑↑
3 Monkey Majik / Around the World
4 Def Tech / My Way
5 AI / Story
6 スピッツ / 魔法のコトバ
7 大塚 愛 / ユメクイ
8 Aqua Timez / 等身大のラブソング
9 宇多田ヒカル / This Is Love
10 BoA / 七色の明日〜Brand New Beat〜
11 倖田來未 / Butterfly
12 大塚 愛 / プラネタリウム
13 Megaryu / Day By Day
14 夏川りみ /涙そうそう
15 Sadistic Mica Band Revisited / タイムマシンにおねがい (06 version)
16 浜崎あゆみ / Blue Bird (Original Mix)
17 DJ Ozma / アゲ♂アゲ♂EVERY☆騎士
18 大塚 愛 /さくらんぼ
19 柴咲コウ / 影
20 布袋寅泰,RIP SLYME / Battle Funkastic
21 スピッツ / チェリー
22 BoA / Everlasting
23 平原綾香 / Jupiter
24 木村カエラ / リルラ リルハ
25 平原綾香 / 誓い

 堂々の第1位は、宇多田ヒカルの「Keep Tryin’」。このナンバーは、今年6月に発表された4thオリジナル・アルバム『Ultra Blue』の先行シングル。2月という好タイミングでのリリースも、年間ランキングでの上位獲得の要因の1つと言えるかもしれない。また、アルバム『Ultra Blue』のオープニング・ナンバー「This Is Love」も、9位にランクイン。同曲は、パッケージでのシングル・カットはなかったものの、TVCM(日清カップヌードル)のタイアップ効果もあり、ヒットに結び付いた模様。デイリー・ランキングでも100位以内をいまだにキープしている人気曲だ。ちなみに今年、ベスト10内に2曲を送り込んだのは、宇多田ヒカル1人のみ。リリースがとりわけ多いというわけではないが、出した作品が着実に音楽ファンに受け入れられているという証だろう。彼女の安定した人気と実力の高さをあらためて認識させられる結果となった。

 続いて、今年注目を集めたアーティストが、2組続けてランクイン。2位のmihimaru GTはデビュー3年目、9枚目のシングル「気分上々↑↑」で一気にブレイク。この曲で紅白への初出場も決めた。3位のMonkey Majikも、年明けにメジャー・デビューし、ドラマ『西遊記』の主題歌「Around the World」で一躍全国区に。2006年の音楽シーンを象徴するアーティストが上位に食い込んだことで、ランキングもより“今年らしい”装いに。

 しかし一方で、4位、5位には、昨年の年間ランキングでトップ3入りしたナンバーが引き続きランクイン。昨年1位のDef Tech「My Way」が4位、昨年3位のAI「Story」が5位と、その息の長さには驚かされる。こうしたロングラン・セールスはいかにもiTS的と言えるかも(言い換えれば、この1年により新鮮で強力な楽曲が配信されてこなかったとも言えるが……)。

 試しにオリコンの「年間シングルチャート」と比べてみると、その違いは歴然。驚くことに、トップ25がすがすがしいほどに1曲もかぶっていない。オリコンでは、今年華々しいデビューを飾った超大型新人、KAT-TUNの1stシングル「Real Face」を筆頭に、上位30曲のうち、14曲をジャニーズのアーティストが占拠。そのほか、レミオロメンの「粉雪」(2位)や、Mr. Childrenの「しるし」(7位)、Kaoru Amaneの「タイヨウのうた」(10位)など、ドラマ関連でのヒットが目立つ。また、歌以外でも多くの話題を振りまいた、まさに“今年の顔”とも言える倖田來未が、トップ30以内に3曲を送り込んでいるのも特徴的だ。

 やはり、今年ますます勢力を拡大したジャニーズ・エンタテイメントや、国内最大手のソニー・ミュージックエンタテインメントなど、邦楽シーンで影響力を振るうレコード会社が昨年に続いてiTSに不参加であるため、必然的にチャートのラインアップも大幅に異なってくるのだろう。

 また、倖田來未やEXILEなどにみられるように、iTSには楽曲を提供しているものの、曲数自体が少なかったり、新曲の配信が遅れ気味、もしくは未配信という問題点も、iTSの年間チャートからは浮き彫りになっている。倖田は今年リリースラッシュであったものの、iTSでは新曲の配信がなく、昨年リリースの「Butterfly」のみ11位にランクイン。EXILEの「ただ…逢いたくて」(オリコン年間チャート6位)は、iTSでは配信が最近になってようやく始まったため、年間ランキングには入っていない。

 ただし、これらのことから、iTSでは従来のヒット・チャートに惑わされることなく(つまり、売れているから買うというのではなく)、リスナー自身が能動的に選んだ“いい曲”がチャートに反映されているとも見ることができる。iTSの年間ランキングにロングラン・セールスの楽曲が多いのも、一過性のヒット曲よりも、長く愛される名曲がiTSでは支持されているという証かもしれない。

 また、iTSのランキングで3位に入ったMonkey Majikや、8位のAqua Timezなど、iTSが先行配信やフリーダウンロードといった形で後押ししたことが、ブレイクにつながったという例も。徐々にではあるが、iTS独自で新しい音楽シーンの流行を作り出していることは確かだ。

ただし、やはりiTSのカスタマーレビューを見ると、人気アーティストの楽曲を増やしてほしいというリスナーの書き込みが多いのは確か。より多くのレコード会社との提携を増やすことはもちろん、個々のアーティストの楽曲の増強や、新曲のオンタイムでのリリースが、iTSの来年の課題となりそうだ。

投稿者 YukoTakama : 17:08 | トラックバック

2006年10月30日

打倒iTunes Store? 聴き放題「ナップスター」の実力を検証【後編】

 定額制で洋楽が豊富、テキストや特集も充実しているナップスターだが、個人的に一番魅力的だと感じたのは、他のメンバーと気軽にライブラリのコレクションを見せ合い、音楽を共有できるという点だ。

 熱心な音楽ファンなら、自分と好みの似ている人が、ほかにどんな曲を聴いているのか、多少なりとも気になるというもの。そこで、例えば今ヒット中のシザー・シスターズのアルバム『Ta Dah』をナップスターで聴きながら、同じ作品をライブラリにダウンロードした人が、他にどんな音楽を愛聴しているのか、コレクションをのぞいてみるとする。

 方法は簡単。アーティストの楽曲リストを右クリックし、出てきたメニューの中から「他のメンバーのコレクションを検索」を選択するだけ。あとはズラリと並んだメンバーの名前を適当にクリックすれば、その人がダウンロードしたアーティストやアルバムが丸わかりというわけだ。

 ここで、ある人のコレクションの中から、玄人好みの英ロック・バンド、ダイアー・ストレイツを発見。意外な出会いにテンションが上がる。往年の大ヒット曲「悲しきサルタン」を聴きながら、さらにダイアー・ストレイツ・ファンを検索し、そのコレクションを物色してみる。

 すると、適当にチョイスしたメンバーのコレクションの中に、前からきちんと聴いてみたかったブラジル音楽の巨匠、アントニオ・カルロス・ジョビンの名が。早速、試聴してみる。もちろん30秒で終了することなく、フルで聴けるのがなんともうれしい。

 そもそも、自分と趣味が似ている人の引き出しならば、よほどのハズレは入っていないはず。こうして音楽的好奇心の赴くまま、人から人のコレクションへと渡り歩き、新しい出会いや懐かしい再会に興奮していると、時間がたつもの忘れてしまう。中毒になりそうで怖いほどだ。



 ところでこのメンバー、登録しているアーティストが私と結構かぶっているかも……と、メンバー自身に興味が沸いたとしよう。となれば、その名前を右クリック。すると、その人の公開プロフィールを見ることができる。さらに、気になるメンバーは「メンバーを保存」機能で「マイ Napster メンバー」フォルダに登録しておけば、いつでも気軽にその人のコレクションの中身を拝見することが可能だ。さらには、メッセージ送信機能を使って、ファン同士で交流を図ることだってできる。ナップスターには音楽をベースにしたコミュニケーションが基本的なサービスとして組み込まれているのだ。

 もちろん、他者との交流を望まなければ、プロフィールを公開しなければよいだけ。トップページの「メンバー情報」にある「Napsterコミュニティ」のチェックを外しておけば、プロフィールやライブラリの中身を他人に見られることはない。

 一方、友達同士で入会した人は、メンバー名やメールアドレスを互いに知らせておけば、仲間内で「メッセージを送信」機能を使って連絡を取り合ったり、「トラックを送信」機能を使ってお気に入りの曲を共有することも簡単にできてしまう。

 ナップスターと言えば、元は音楽ファン同士の交流を目的に作られ、音楽フリークの間で爆発的な支持を得た無料ファイル交換ソフトである。サービスの形は変わり、有料化したものの、ファン同士で音楽を共有するという当初のコンセプトが今もしっかりと受け継がれているのは、なんとも頼もしく、うれしいことだ。

 サービス体験初日、あまりに夢中になりすぎて、気付けば5時間以上も音楽の海をさまよい続けていた私。近々購入しようと思っていた新譜3枚を含む100曲近くを試聴&ダウンロードできたとあって、1日ですっかり元は取れた気分。この先、ナップスターと長い付き合いになることは、どうやら間違いなさそうだ。

投稿者 YukoTakama : 20:12 | トラックバック

2006年10月19日

打倒iTunes Store? 聴き放題「ナップスター」の実力を検証【中編】

 月額定額聴き放題で話題の「ナップスター」体験レポートの後編をお届けしよう。

 ナップスターのトップを開くと、まず一番に目に飛び込んでくるのは、BECKとチューリップの特集だ。なぜチューリップ?と疑問に思うも、全体を見渡してみて納得。邦楽コンテンツ自体が圧倒的に少ないのだ。



 試しにBECKの特集をのぞいてみると、「BECKの楽しみ方」や最新作の紹介文など、テキストが充実。さらに、BECK以降のローファイ・サウンドを集めたプレイリストが用意されているなど、さすがはタワーレコードがバックについているだけあって、楽曲のみならず、その環境も含めてトータルで楽しめるよう工夫されている。「過去のアルバム」の充実ぶりもなかなかのものだ。

 このほか、AIによる初の全曲配信や、大注目の新人シンガー・ソングライター、ジェイムス・モリソンの紹介、タワレコのフリーペーパー「bounce」の人気連載から飛び火したボブ・ディラン特集、音楽界の“一発屋”を集めたプレイリストなど、気になる特集が目白押し。これとは別に、平日ほぼ毎日更新されている「トピックス」では、様々なジャンルの音楽がナップスター編集者によるテキスト付きで紹介されるので、新しい音楽との出会いを求める人にはうってつけなのではないだろうか。

 さて、気になる品ぞろえはというと……先に触れたとおり、邦楽の割合は非常に少ない。「ニューリリース」を見ても、新作はほとんど洋楽が占めている。

 しかし不思議なことに、「TOP10ダウンロードトラック」(10月15日付)を見ると、10曲中8曲が邦楽である。

 そこで、新作の品ぞろえがいかほどかを検証すべく、オリコンのランキングと照らし合わせてみたところ、オリコンの「シングル週間ランキング」(10月16日付)の10位までの作品(すべて邦楽)は、ナップスターには1曲も登録されていなかった(iTSには2曲あり)。一方、オリコンの「洋楽アルバム週間ランキング」(10月9日付)のトップ10のうち、5作品はナップスターにも用意されていた(iTMSは4作品)。やはり新作も洋楽の方がかなり強いようだ。

 これだけ洋楽が充実していながら、いまいち弱い邦楽が上位を占めるということは、やはり邦楽の方が圧倒的に需要があるということだろう。ちなみに、邦楽の品ぞろえで他を圧倒する音楽配信サービス「モーラ」は、オリコンのヒット曲の6割以上をカバーしているという。今後、邦楽ファンをどのように取り込み、満足させるかが、ナップスター成功の重要なカギとなりそうだ。

投稿者 YukoTakama : 12:38 | トラックバック

2006年10月16日

打倒iTunes Store? 聴き放題「ナップスター」の実力を検証【前編】

 2006年10月3日よりサービスが開始された、日本初となる“月額定額聴き放題”の音楽配信サービス「ナップスター」。皆さんはもうお試しになられただろうか? “水道の蛇口のように”いつでも好きなだけ音楽を楽しめるという、音楽ファンにとってはまさに夢のようなコピーが踊るこのサービス。ついにiTunes Store(iTS)の最強の敵が出現か!? というわけで、早速実力のほどを検証してみることに……。

 ナップスターの最大の特徴は、毎月定額料金で登録されている150万曲以上のライブラリから好きな音楽が聴き放題になるという点。気になる料金は、「ナップスターベーシック」「ナップスタートゥーゴー」、そして「ナップスターアラカルト」という3つのコースによってそれぞれ異なる。

 「ナップスターベーシック」は、月額1280円を支払えば、ナップスターに登録されているすべての曲を無制限に聴くことができるというサービス。楽曲はハードディスクにダウンロードすることも可能だ。さらに月額1980円を支払うと、上記のサービスに加え、ダウンロードした楽曲を携帯音楽プレーヤーや音楽プレーヤー機能付きの携帯電話(どちらも対応機種に限定)に転送し、持ち運ぶことができる。これが「ナップスタートゥーゴー」である。このほか、iTSと同様、特別な会費は必要なく、1曲またはアルバム単位で楽曲を購入できる「ナップスターアラカルト」が用意されている。この“アラカルト”を利用すれば、購入した楽曲でディスクを作成することも可能だ。


 対応の携帯音楽プレーヤーを持っていないこともあり、今回、私は最も基本的なサービス「ナップスターベーシック」を利用することに。1週間のフリートライアル期間が設けられているとのことで、気軽に試してみることにしたのだが……。

 まずは専用アプリをインストール。ここは手順に従って進めていけば誰でも簡単にクリアできるはず。インストール終了後、PCを再起動し、さていよいよナップスターとご対面か……と思いきや、登録画面が登場。

 まずアカウントを作成し、続いてコースを選択。

 トライアルでは「ナップスターベーシック」と「ナップスタートゥーゴー」のいずれかを選ぶことができる。そして支払い方法の入力だが、受け付けているのはクレジットカードのみ。まだ肝心のサービスの中身を見ておらず、しかも無料トライアルを始めようという段階で、クレジットカードの情報を入力するのはいささか腰が引けるが……このままでは先に進めないので、観念して求められるがままに入力。(ちなみに、ここで入力を中止すると、自動的に「ナップスターアラカルト」のメンバーとして認識されるようだ)。

 こうして無事、登録が完了。7日間の無料トライアルがいよいよスタートだ。ちなみに、この期間にキャンセルすれば、楽曲を購入しない限り、お金は一切かからない。キャンセル方法もサイト上に丁寧に記されているので安心だ。

 ただし、登録から7日間、つまり168時間を少しでも超えると、即、課金の対象となるのでご注意を。また、キャンセルすれば、楽曲の聴き放題や、ダウンロード、対応プレーヤーへの転送は当然できなくなる。さらに、キャンセル以前にハードディスクへダウンロードした楽曲や、対応プレーヤーに転送したトラックも、サービスを停止すると使えなくなってしまう。要するに、これまで自由に扱うことのできた全トラックが、いっさい撤収され、手元には何も残らないというわけだ。どっぷり腰を据えて付き合うか、“火遊び(?)”で終わらせるか、この7日の間に二択を迫られるのである……。

 では、覚悟を決めて、いざナップスターに乗り込んでみよう!

投稿者 YukoTakama : 11:52 | トラックバック

2006年10月02日

「iTunes Store」と過ごす秋の夜…あなたが恋に落ちるのはJazz、それともR&B/SOUL?

 めっきりと涼しくなり、夜風の気持ちよい季節がやってきた。こうなるとがぜん、夜更かしも楽しくなるというもの。そんな秋の夜長には、新たな音楽との出会いを求めて、少し冒険してみるのはいかが?

 iTunes Storeの人気コーナー「Fall in 〜」シリーズでは、大好評のJazz編に続いて、新たにR&B/SOUL編がスタート。普段はポップスやロック一辺倒という人も、秋の夜にぴったりの未知なる音楽と、素敵な出会いを楽しんでみませんか!?

 まずは「Fall in Jazz」からご紹介。ジャズというと、小難しくて敷居も高そう、なんてイメージで敬遠しがちの人も多いのでは?

 そんな人には、ジャズ入門書として大好評のオーディオブック「誰も教えてくれなかったジャズの聴き方」の中で紹介された32曲を収めた、その名も「誰も教えてくれなかったジャズの聴き方MIX」がオススメ。入門書に出てくるナンバーということもあり、マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンス、セロニアス・モンクなど誰もが知る超有名どころのアーティストによる歴史的名曲が並んでおり、初心者でも安心して耳を傾けることができる。

モダンでクールなサウンドは秋の夜長のBGMとしてもピッタリだが、せっかくなら前述のオーディオブックと併せて、ジャズの歴史や楽器、コードなど、基本的な知識を学んでみてはいかがだろう。小説家で現役のジャズピアニスト/作曲家としても活躍する水城雄による、分かりやすく丁寧な解説は、難解だと思っていたジャズの世界をグッと身近に感じさせてくれるはず。

このほか、「ジャズに恋するアルバム50枚」では、名盤から最新作まで、編成も演奏スタイルも様々な選りすぐりの50枚をセレクト。幅広いラインアップの中から、時間をかけてお気に入りを見つけ出すのも1つの楽しみだ。また、ボサノヴァやラテン、クラブ・ミュージックなど、ジャジーな風味を利かせたオシャレなナンバー満載の「SOFT JAZZ SONG LIST」で、ジャズの新たな魅力を探求するのもいいだろう。この秋は奥深きジャズの世界にどっぷりとハマってみる!?

 一方、新たにスタートした「Fall in R&B/SOUL」でも、魅力的な音楽との出会いが待ち受けている。「Fall In & Out of Love」と題されたセクションには、マーヴィン・ゲイやアル・グリーン、スティーヴィー・ワンダーといったソウルの伝説を始め、ザ・ミーターズのような玄人好みのファンク・バンド、そしてニーヨやジョン・レジェンドなど最新のR&Bシーンをリードする実力派による、時代を超越したR&B/SOULの名曲が勢ぞろい。年代問わず良い曲を求める人なら、ここできっと素晴らしい発見があるに違いない。

 もっと掘り下げて聴きたくなった人は、歴史的名作から最新盤までが並ぶ「Love with Albums」でアルバムごとソウルを体感するのもいいだろう。また、コリーヌ・ベイリー・レイやジャネット・ジャクソンなど、最新のヒット作を聴いてR&B/SOULに興味を持った人は、ここからじわじわと自分のフィールドを広げてみてはいかがだろう。

 「From the Land of Sunrise」のコーナーには、その名のとおり、日出る国=日本からのR&B/SOULへの回答とも言える作品がラインアップ。AIをはじめとした本格派のディーヴァたち、m-flo、EGO-WRAPPIN’などR&B/SOULに独自の解釈を加えてサウンドを発展させるアーティスト、そして上田正樹や鈴木聖美など日本のR&Bの先駆者たち……こうして見てみると、日本のシーンもなかなか個性的で興味深い。改めて国内に目を向けてみれば、思いがけず一生ものの宝物と巡り合えるかも……?

投稿者 YukoTakama : 10:56 | トラックバック

2006年08月04日

iTunes 日本版誕生から1年――超豪華“一周年記念ギフト”を見逃すな!

 早いもので、iTunes Music Store(iTMS)の日本版が誕生してから、本日(8月4日)でちょうど丸1年を迎えた。これを記念して、iTMSでは現在、6つのフリーダウンロードを期間限定で提供している。いずれも一周年を祝うにふさわしい豪華コンテンツばかり。中でも注目はベックの世界初公開となる最新ビデオ「Nausea」だ。

 1994年にシングル「ルーザー」で華々しいデビューを飾って以来、独創性溢れる作品を精力的に発表し、USオルタナティヴ・シーンをリードし続けているベック。現在は、レディオヘッドの作品で知られる超大物プロデューサー、ナイジェル・ゴッドリッチとともに、ニュー・アルバム(タイトル未定)の制作を行っている。そんな中、秋のアルバム・リリースに先駆けて、いち早くその中から新曲「Nausea」のPVをiTMSに届けてくれた。

 映像の世界でもそのオリジナリティーが高く評価されているベック。今回のビデオはというと、スケートボード集団が随所にスゴ技を織り交ぜつつ、街の至る場所を滑りまくるというもの。クレジットを見ると、ディレクションは“BRIAN LOTTI & THE MALLOYS”となっている。調べてみたところ、BRIAN LOTTIは80年代後半から90年代前半にかけて活躍した有名なプロのスケートボーダーで、96年の引退後はデザインや映像などを手掛けるアーティストとして活動しているとのこと。

 一方のTHE MALLOYSは、ジャック・ジョンソンやアヴリル・ラヴィーン、メタリカ、ホワイト・ストライプスなどの作品でおなじみの人気PV監督だ。このタッグが作り出した映像ゆえ、当然、見ごたえのある作品に仕上がっている。スケートボーダーたちが(おそらくLAと思われる)ダウンタウンをさっそうと滑っていくのだが、アグレッシブというよりもどこかホノボノとした空気に満ちている。気の合う友人たちが昼間から集まり、気の向くままにストリートでのスケーティングに興じているといった様子で、スケボーのことはよく分からなくとも、見ていて楽しい気分になるのは確かだ。

 ベックの新曲「Nausea」はそんな光景にピッタリとはまっている。アコースティック・ファンクの上に、ラップとカントリー・ブルースが融合したようなヴォーカルが乗ったこのナンバーは、ベックの初期作品、特に「ルーザー」を彷彿(ほうふつ)させる。トラックはシンプルだが、随所にアイデアと遊び心があふれていて、何度も繰り返し聴きたくなるような中毒性をはらんでいる。何ともベックらしいナンバーと言えるのではないだろうか。しばらくこの曲をじっくり聴き込みながら、秋のアルバム・リリースを楽しみに待つとしよう。

 このほか、“一周年記念ギフト”には、“東洋のテクノ・ゴッド”ことKen Ishiiの待望の新曲「Sunriser」や、THE BOOMの宮沢和史を中心とした10人編成の異国籍バンド、GANGA ZUMBAの「Theme of GANGA ZUMBA」、異色のブレイクビーツユニット、HIFANAのレア楽曲「Analog H」、日本を代表するSF作家、筒井康隆著のオーディオブック「最後の喫煙者」、そしてデュランデュランのSimon Le BonとNick Woodによる共作ナンバー「Nobody Knows」といった、いずれ劣らぬスペシャル・コンテンツが勢ぞろい。すべて8月8日(火)までの期間限定フリーダウンロードとなっているので、まだの人は急いでiTMSをチェックしよう!

投稿者 YukoTakama : 11:07 | トラックバック

2006年07月11日

元気をくれる楽曲が勢ぞろい、iTMS「Surf & Organic」でお気に入りの“ナツウタ”を探そう!

 まだ7月初旬だというのに、既にこの暑さ……早くも夏バテ気味の人も多いのではないだろうか。そんなときこそ、ココロとカラダに優しい音楽で元気をチャージしたいもの。iTunes Music Storeのシリーズ企画「Down to Earth」の1つ、「Surf & Organic」には、自然のパワーがたっぷり詰まった心地よい音楽がラインアップ。ちょっと中をのぞいてみよう。



 “サーフ”というキーワードでまず挙げられるのが、やはりジャック・ジョンソンだ。彼の盟友でもあるドノヴァン・フランケンレイターや、和製ジャックとうたわれるCaravanなどの作品も当然、並んでいる。このあたりは既にチェック済み、という人には、ジャック一派の新人、テッド・レノンのアルバム『ウォーター&ボーンズ』をおすすめしたい。父親に1ドル(!)で買ってもらったというナイロン弦ギターから繰り出されるサウンドは、素朴でほのぼの、どこかとぼけた味わいもあり、暑さでイライラした気持ちもクールダウンしてくれるはず。温もりのあるヴォーカルに耳を傾けていると、知らずと気持ちもリラックスしてくる。真夏の昼下がり、ビールを片手にくつろぐのにうってつけのBGMとなりそうだ。うれしいことにテッド・レノンはこの夏、サマー・ソニックでの来日が決まっている。夕暮れどきのビーチステージという最高のシチュエーションでライヴを披露してくれるそうなので、曲を気に入った人はこの絶好の機会をお見逃しなく!

 一方、女性ヴォーカルもので注目したいのは“アコースティック・ソウルの女王”ことインディア・アリーの4年ぶりの新作『Testimony - Vol.1, Life & Relationship』だ。スティーヴィー・ワンダーをもうならせるその歌声は、パワフルかつ包容力があり、なおかつ清涼感をも感じさせる。R&Bにヒップホップ、ソウル、ボサノヴァなどを絶妙にブレンドした、雄大で力強いオーガニック・サウンドとの相性も抜群だ。ちなみにこのアルバム、7月15日付けの米ビルボード総合アルバム・チャートにて、初登場で1位を記録している。日本での反応はまだイマイチだが、これからシーズンに向けてブレイクする可能性は大きい。夏の夜、このクールで心地よいグルーヴにアナタもいち早く酔いしれてみては。

 そして、やはり夏と言えばボサノヴァは欠かせない、ということで、ブームの火付け役であり、今なお第一線で活躍中のセルジオ・メンデスの作品もピックアップしておこう。最新アルバム『タイムレス』は、半年前にリリースされた作品でありながらも、収録曲「マシュ・ケ・ナダ」がNIKEのCMに使われたり、来日公演(9月末)が決定したりという追い風もあり、再び人気が沸騰中。今をときめくヒップホップ・スター、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムがプロデュースを手掛けたこの作品には、ブラジル音楽とヒップホップ、古きサウンドと新しきアレンジがうまく折衷され、世代やジャンルを超えた名作に仕上がっている。猛暑さえ味方につけて踊り出したくなる、そんなゴキゲンなアルバムだ。未体験の人は、夏に乗り遅れる前にお早めにどうぞ。

 ほかにも「Surf & Organic」のコーナーには、聴けば自然とチカラが沸いてくる作品が多くそろっている。お気に入りの曲を見つけて、この暑さも楽しく元気に乗り切ろう!

投稿者 YukoTakama : 14:05 | トラックバック

2006年04月12日

UK版iTMSを席巻中のユニット“ナールス・バークリー”に要注意!

 今、英国ではある楽曲が一大センセーションを巻き起こしている。ナールス・バークリーの「Crazy」というナンバーだ。2006年4月2日付けのUKシングル・チャートにて、ダウンロードセールスのみで第1位を獲得するというチャート史上初の快挙を達成。その後、CDおよびアナログもリリースされ、4月9日付けのチャートでも当然のごとく首位をキープ。iTunes Music Storeをはじめ、現在UKの音楽配信サイトの首位を軒並み独占中の、この「Crazy」を歌う“ナールス・バークリー”とは一体……?

 事の発端はテレビで流れた1本のCMだった。「BBC Radio 1」の人気DJ、ゼーン・ロウが進行を務めるラジオ番組のテレビ用CMでこの「Crazy」の一部が流れるや、“あれは誰の曲?”と話題が沸騰。CDに先駆けリリースが開始された各音楽配信サイトで大ブレイクとなり、史上初めてダウンロードの売り上げのみでチャートのトップをさらう結果となった。

 この“ナールス・バークリー”というユニット名は初耳の人も多いかと思うが、あなどるなかれ、ただの新人ではない。ジェイZとビートルズの作品を掛け合わせたリミックス・アルバムを発表して物議を醸したり、iPod CMでもおなじみのアニメーション・ヒップホップ・ユニット“ゴリラズ”のプロデュースを手掛けて絶賛を浴びる。その実態は、何かと注目の集まるDJデンジャー・マウスと、ゴスペルをベースとした強烈なラップ/ヴォーカル・スタイルを持ち、プッシー・キャット・ドールズの大ヒット曲「Don’t Cha」のプロデュースも手掛ける元グッディ・モブのシー・ローという、実力と個性を兼ね備えた2人による超強力ユニットなのだ。そんな2人が作り出す作品がおもしろくないわけがない。

 その話題の「Crazy」を、彼らのオフィシャル・サイトで試聴してみた。淡々とループする無機質な打ち込みのトラックに、ソウルフルで粘っこいヴォーカルが情熱的に絡み、何とも不思議かつ不気味なグルーヴを生み出している。決してキャッチーではないが、クセになる音楽だ。確かにCMで一瞬耳にするだけでも気になってしまうようなギミックに溢れている。

 続いて、5月9日にリリースされるアルバム『St. Elsewhere』のうちの1曲「Go Go Gadget Gospel」も聴いたが、こちらはもっとインパクトが強烈。ポンチャック(韓国版演歌)とゴスペルをむりやり戦わせたような、極めてアグレッシヴな無国籍トラックだ。

 とにかくどちらも一筋縄ではいかないユニークなサウンドで、強く印象に残る楽曲であることは間違いない。現在、オフィシャル・サイトでこの2曲を試聴することができるので、ぜひ早めにチェックしてみてほしい。彼らが日本のチャートをにぎわす日も、そう遠くはないかも!?

 オフィシャル・サイトはコチラからどうぞ(突然曲が流れ出すのでご注意を!)。

投稿者 YukoTakama : 18:07 | トラックバック

2006年02月22日

「iTMSデビューの裏側」の主人公、THE BIG HIPがついにiTMSデビュー!

 デジタルARENAで連載中の特集、「iTunes Music Storeデビューの裏側」に登場しているロックバンド、THE BIG HIPが本日、2006年2月22日、ついにiTMSデビューを果たした。iTMSでは、今週のシングルとして彼らの代表曲「ブルーベリージャム・アイスクリーム」をピックアップ。無料ダウンロードが可能だ。

 肝心の連載の方は、まだ“本丸”「アイチューンズ株式会社」へ関係者が乗り込んでいないため、読者の皆さんをやきもきさせていまっている(ごめんなさい)。その代わり、と言うわけはないが、まずはTHE BIG HIPがいかなる音を奏でるのか、存分に味わってほしい。連載執筆者の四本淑三氏は「彼らこそiTMS向きのバンド」と熱く語る。果たしてそれは真実か? 皆さんの耳で判断してもらいたい。

 さて、連載はようやく、やっとこさ、なんとか、iTMS事業を司るアイチューンズにたどり着く(はずだ)。徒手空拳のプロダクション社長と著者が、いかなる手段でiTMSへの扉をこじ開けるのか、ご期待いただきたい。

投稿者 kjsakai : 18:18 | トラックバック

2006年02月08日

当たればあなたの名前の「奨学金」が…iTMSの10億曲カウントダウンに参加して豪華賞品をゲットだ!

0209billion01.bmp iTunes Music Store(iTMS)のダウンロード曲数が9億5000万曲を突破、10億曲目前となった!そこで、米アップルコンピュータは恒例のカウントダウンイベントを開催している。米アップルの特設ページにアクセスすると、カウンターがすごい勢いで回り、その下には販売した曲のジャケットが川のように流れている。

 現在のところ日本のアップルのサイトには情報が掲載されていないが、このカウントダウン、日本からでも参加できるのだ!方法は簡単、ただiTMS Japanで曲を買うだけ。そう、今iTMSで曲を購入すれば、自動的にカウントダウンにエントリーされるのだ。ただし、ミュージックビデオや無料曲、Podcastなどは対象外となる。

 さて、気になる賞品はというと、まず9億5010万曲から10万曲ごとに黒のiPod nanoと100ドル相当のiTMSカードがプレゼントされる。10万曲ごと、ということは合計499台のiPod nanoが当たる計算だ。さすがアップル、なかなかの太っ腹だ。

 そして記念すべき10億曲目の賞品は、20インチiMacとiPod 60GBを10台、1万ドル(約120万円!)相当のiTMSカードとなっている。さらに、アップルは「世界的に有名な音楽学校」に受賞者の名前を冠した奨学金を創設する。自分の名前がついた奨学金から大物アーティストが誕生するかも、と夢を持たせてくれるかなり粋な賞品ではないか。

 これまではこれら豪華賞品も指をくわえてみているだけだったが、今回は日本からでも参加できる!ぜひぜひiTMSで曲を買ってカウントダウンに挑戦しよう!もしその奨学金が日本人の名前だったら……。

投稿者 ToruIzumoi : 19:21 | トラックバック

2006年02月06日

聴いて悔い無し!大御所から新人まで、iTMSに新作が続々と追加

 2月に入り、続々と魅力的なコンテンツが追加されているiTunes Music Store(iTMS)。その中から選りすぐりのオススメ作品をここでご紹介しよう。

■豪華ゲスト陣に驚がく! セルジオ・メンデスの新作『Timeless』に注目だ

 まずはセルジオ・メンデスのニュー・アルバム『Timeless(タイムレス)』にご注目を。「Today’s トップアルバム」では早くも1位に輝く人気の本作。それもそのはず、ブラジル音楽界の巨匠による約10年ぶりの新作を、かつてiPodのCMにも楽曲(「Hey Mama」)を提供した、今をときめく超売れっ子ヒップ・ホップ・ユニット、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムがプロデュースした、何ともぜいたくな作品なのだ。このほか、ソウルの大御所スティーヴィー・ワンダーを筆頭に、ジル・スコットやエリカ・バドゥといったネオ・ソウル・シーンのスター、Qティップやジュラシック5のチャーリー・ツナなどヒップホップ界の実力派、ウィルとの親交も深いジャスティン・ティンバーレイク……と、とにかくゲスト陣がこの上なくゴージャス! ブラジル音楽とヒップホップ/R&Bの出会いが生み出す斬新なサウンドが堪能できる1枚に仕上がっている。気になるコラボ曲のみをピックアップして購入するもよし、全曲買っても1800円(CD価格は税込2520円)とお買い得な点もうれしい。


■早耳洋楽ファン必聴!病みつきになるクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

 一方、2006年にブレイク必至と期待されるニューヨーク出身のニューカマー、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーのデビュー・アルバムも見逃せない。本国米国ではレーベルに所属せず、完全自主制作盤を口コミのみで2万5000枚を売り上げたという実力の持ち主だ。トーキング・ヘッズやペイヴメントを引き合いに出されることも多いが、その独特でつかみどころのないローファイ・サウンドはオリジナルそのもの。中毒性の高い曲ぞろいで一度聴いたら病みつきになること間違いない。そのサウンドやスタイルがインディ・ファンや早耳な洋楽ファンの心をつかみ、先日行われたデビュー・アルバム発売直後の日本初ライブも異様な盛り上がりだったとか。今年の洋楽シーンの台風の目となることは確実な彼ら。マークはお早めに!


■デビューアルバムから35作品が勢ぞろい、中島みゆきがiTMSに初登場!

 一方、日本勢では、中島みゆきの音源がついにiTMSに登場! 1976年のデビュー・アルバム『私の声が聞こえますか』以降の計35タイトルが勢ぞろいした。デビュー30周年を迎えた“元祖・日本の歌姫”の華麗なる軌跡をじっくりと振り返りたい。


■椎名林檎、ソロ時代の作品を一挙リリース!

 このほか、最新アルバム『大人(アダルト)』のセールスも絶好調な東京事変の女帝・椎名林檎のソロ時代の作品も一挙追加に! 「歌舞伎町の女王」「ここでキスして。」などの代表曲はもちろん、隠れた名曲の多いシングルのカップリング曲もラインアップに加わった。同時に追加された東京事変のシングル「群青日和」と聴き比べてみるのもおもしろいかも。


■この“レゴ・アニメ”は永久保存版モノだ!

 ビデオ作品では、米国のロック・デュオ、ザ・ホワイト・ストライプスの「Fell In Love With A Girl」の追加を喜びたい。ミュージック・ビデオ界の奇才ミシェル・ゴンドリーの代表作とも言える、レゴ・アニメの傑作だ。制作に2カ月を費やしたという会心作なだけに、永久保存版としてぜひ手に入れておきたい。

 まだまだ紹介したい新規リリース作品はたくさんあるが、今日はここまで。みなさんも、今夜にでもじっくりとiTMSで買い物を楽しんでみてはいかが。その際はくれぐれも買い過ぎにご注意を!?

投稿者 YukoTakama : 13:35 | トラックバック

2006年01月24日

ドキュメント「iTunes Music Storeでデビューする方法」とは?

 インディーズからメジャーへ!――そんな音楽アーティストのサクセスストーリーの構図が、変わるかもしれない。いや、ひょっとするともう変わっているのかも……。音楽業界を揺るがす震源地は、言うまでもなくiTunes Music Store(iTMS)。これに目を付けた、ある二人のアーティストがいた。

 デジタルARENAでは、「自分たちのやりたい音楽を、求める聴衆に届けたい」と、極めてプリミティブな欲求に突き動かされたロックバンド「THE BIG HIP」の活動の軌跡を追ったドキュメント「iTunes Music Storeデビューの裏側〜ロックバンドTHE BIG HIPの“音楽革命”の軌跡〜」をスタートした。現在進行形の“実録”なので、今後、何が起こるか分からない。連載の中断、頓挫(とんざ)、はたまたバンド自体の解体だって起こり得る。だが、彼らの活動と音楽アーティスト側の視点を通して、今までほとんど語られることのなかったiTMSの真髄に可能な限り迫るつもりだ。

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 さて、“物語”の主役であるTHE BIG HIPをみなさんはご存じだろうか? 実は彼ら、何もぽっと出の新人バンドではない。元↑THE HIGH-LOWS↓(ザ・ハイロウズ)のキーボード白井幹夫と元THE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)のドラム梶原徹也という、経験も実績もある二人が結成したユニットだ。当然、彼らの活動は業界や過去のファンの注目を集め、メジャーレコード会社からCDをリリースするという話もあった。しかし、彼らはその“おいしい”オファーをあえて蹴る。選んだは、もちろんiTMSだった。

 話題の音楽配信、そして昨年8月に日本上陸を果たしたiTMSの衝撃を二人が見逃すはずはなかった。だが、名のあるレコード会社ならいざ知らず、インディーズを選んだ彼らには「ところで一体、どうやったらiTMSでデビューできるんだ?」という、(ちょっとトホホだが)非常に重大な問題があった。アップルコンピュータの代表に電話をかけ、「あの〜、iTMSで音楽配信したいんですけど、どうすればいいんですか?」と聞くのか?いや、そんなことはないだろう? えっ、電話かけるの、ホント?……その顛末については、この特集を読み続けていただくしかない。



 既にアップルとの契約は無事終了し、2月22日の配信スタートまで秒読み段階の彼ら。その門出を祝うかのごとく、去る1月22日、大阪・心斎橋のアップルストアでフリーライブが開催された。二人の熱いパフォーマンスの模様を本日アップした。このライブ自体もiTMSで限定販売するとのこと。こうした柔軟かつダイナミックな対応も、iTMSが音楽業界、そしてリスナーに影響力を持ち始めた理由の一つだろう。

 とにかく長丁場になるやも知れぬこの企画、iPod情報局の読者の皆様も、ぜひお付き合い願いたい。

投稿者 kjsakai : 13:20 | トラックバック

ヒットチャートに見る2006年のiTMS、滑り出しは……?

 2005年8月に日本上陸を果たし、すっかり音楽配信の顔として定着した感のあるiTunes Music Store(iTMS)。年明けて2006年、2年目を迎える今年はどんなラインアップで打って出たのか、チェックしてみた。

 まずは「Today’s トップソング」(1月24日付)のトップ10を見てみよう。1位には、「NHKトリノ放送テーマソング」としてもおなじみ、1月18日リリースの平原綾香のニュー・シングル「誓い」がランクイン。以下、上位は昨年末から繰り越された定番曲が占めている。

 注目すべきは7位以下に続々とエントリーしている新曲の数々だ。7位の「onelove」は、山本領平改めRyoheiがm-floのVERBALをゲストに迎えて新たなスタートを切った意欲作。TVドラマ『神はサイコロを振らない』の主題歌としても話題になっている。3月8日のリリースに先駆けたiTMS先行独占配信とのことで、要注目の1曲だ。

 続いて9位にランクインしているMONKEY MAJIKは、2006年最大の注目株と言えよう。仙台を拠点としたインディーズ時代から大きな注目を集めていた彼らだが、1月18日、ついにエイベックスよりシングル「fly」でメジャー・デビュー。これに先駆け、iTMSでは同シングルの先行配信も行われた。カナダ人2人と日本人2人によるボーダレスでオリジナルな音楽性、ラジオでのパワープレイなど、2005年に大躍進を遂げたDef Techのブレイク要因をも満たしている彼ら。新しいものに敏感で、かつ耳の肥えたiTMSユーザーの感性をくすぐること間違いなし。2ndシングル「Around The World」は月9ドラマ『西遊記』の主題歌にも抜擢されており、ブレイクは確実。早めのチェックをお忘れなく!

 そして、意外(?)にも10位と大健闘を見せているのが、大木こだまひびきだ。タイトルはずばり「チ」! 結成25年、「チッチキチー」のギャグで今や人気が全国区となった関西お笑い界の大ベテランが、小室哲哉のトラックにのせてネタを披露するという異色のコラボ作。「スタッフのお気に入り」にも入っており、そのインパクトから気になって購入する人も多いよう。

 ランキングには入っていないものの、個人的にはiTMS限定シングルの「東京は夜の7時」が気になるところ。ピチカート・ファイブの人気ナンバーのリメイクで、野本かりあが新たにヴォーカルをとっている。ピチカート・ファンなら思わず衝動買いの1曲だろう。野宮真貴のヴォーカルに思い入れのある熱心なファンの間では賛否両論分かれているようだが、こうして名曲がリバイバルされるのは純粋にうれしいものだ。惜しむらくはオリジナルがiTMSでは配信されていないこと……。ちなみに同曲は、ピチカートのブレーン、小西康陽が今年からコロムビアでスタートさせた新レーベル“columbia*readymade”の第一弾リリースとなっている。日本随一のポップ・マエストロが今後もおもしろい作品をiTMSにてリリースしてくれることに期待したい。

 一方、「Today’s トップアルバム」での注目は、5位の『iTunes Originals - クレイジーケンバンド』だ。1月11日にリリースされたクレイジーケンバンドのiTMSオリジナル・アルバムとは言え、未発表曲や新曲など、特別な曲が収録されているわけではない。特別な点と言えば、“iTunes Originals”の特典として、アーティスト本人による曲解説(「〜について説明しよう」)が付いてくるのみだ。しかし、これを聴きたいがために購入するファンも少なくない。ヴォーカル横山剣のトークの魅力はもちろん、コア・ファンを多く抱えるCKBだからこそ結果もついてくるというもの。iTMSならではの企画勝ちといったところか。



 このほか、ジブリ作品のテーマソングをオルゴールで聴かせてくれる2位の『宮崎駿の世界(ORGEL)』や、2005年に大ヒットした会計学の入門書『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』のオーディオブック(3位)などは、思わず興味をそそられるナイス・コンテンツ。こうした意外性あふれるラインアップもiTMSの魅力の1つではないだろうか。

 正直なところ、ザ・ハイロウズのベスト盤やザ・ストロークスの3rdアルバムなど、年明け一番の話題作が入っていないのはやはり寂しく感じる。しかし、iTMSならではの“技あり”な作品が多く取りそろえられており、滑り出しとしてはなかなか好調と言えるのでは。

 春にはタワーレコードと米ナップスター社の合弁企業「ナップスタージャパン」が定額制の音楽配信を開始するなど、2006年は音楽配信業界がますます活況を極めることは必至だ。そんな中、iTMSは業界のトップランナーとして、この1年をどう闘い、どんなサプライズをもたらしてくれるのか、ますます目が離せない。

投稿者 YukoTakama : 11:40 | トラックバック

2005年12月27日

iTunes Music Storeの「ベストセラー100」を勝手に一刀両断!

 先日発表されたiTunes Music Store(iTMS)日本版の「ベストセラー100」を皆さんはもうご覧になっただろうか? 順位に納得した人、「なぜあの曲が?」と腑に落ちない人、とそれぞれ意見は分かれるところだろう。日本版iTMS元年となった2005年のチャートには、いったいどのような特徴が表れたのか。ヒット・チャートなどと比較して、その傾向を客観的に分析してみようと思う。

 まずはベストセラーに選ばれた楽曲から見てみよう。今年8月4日のサービス開始当時にもトップに輝いたDef Techの「My Way」が、堂々の年間1位を獲得。CMソングとして注目を集め、ラジオや有線を通してジワジワと人気を広めたこのナンバー。元はアルバム『Def Tech』の収録曲で、シングル・カットされていない楽曲である。これは好きな曲を1曲単位で買えるという音楽配信の特性が顕著に表れた結果と言えるのではないだろうか。

 ちなみに同じDef Techでも、 iTMS限定ナンバーとして8月4日から1カ月間のみ配信された「Concion de la Expansion」は、100位以内のランクインはならず。このほかランキング上位を見てみても、「iTunes限定」など話題性のある楽曲よりも、誰もが知っているような定番曲の健闘が目立つ。「試しに買ってみよう」というより、むしろ「知っている楽曲を手堅く買う」というスタイルが今のところ主流のようだ。

 続けて2位以下を見てみると、確かに今年よく耳にした曲が並んでいるが、どこか落ち着いた(地味な)印象が……その理由はオリコンの発表した「2005年 年間シングルチャート」と比べれば一目瞭然だ。同じ年間チャート(とは言ってもiTMSは8月4日以降の約5カ月間の統計だが)とは思えないほどランキング内容が大きく異なっており、両者を比較してみるとなかなか興味深い事実が判明する。

 オリコンの1位はTVドラマから誕生し、年末に驚異の大セールスを記録した“修二と彰”の「青春アミーゴ」。以下、5位のGLAY×EXILE「SCREAM」、9位のトラジ・ハイジ「ファンタスティポ」、10位にNANA starring MIKA NAKASHIMAの「GLAMOROUS SKY」と、今年大いに注目を集めた企画モノの健闘が目立っている。また、この1年で大躍進を遂げたORANGE RANGEが、12位までに4曲を送り込み、チャートを席巻。こうしたいかにも“2005年的”な楽曲がiTMSではあまり見当たらない(そもそも配信されていない)。

 一方で、iTMSには5位の一青窈「ハナミズキ」や8位の平原綾香「Jupiter」、9位の大塚愛「さくらんぼ」など、1年以上ロング・ヒットを続けるナンバーが数多くランクイン。瞬発力よりも持久力のある曲の方がiTMSでは有利のようだ。これはヒット・チャート志向の若年層よりも、若干高めの年齢層にiTMS(音楽配信)が支持されていることの表れとも見て取れる。また、1位のDef Techが象徴するように、iTMSでは自分の耳で聴いていいと思った音楽を選ぶ人、つまりそれなりに耳の肥えた音楽ファンが多いということも言えるのではないだろうか。

 さて、続いてアルバムを見てみよう。こちらはウルフルズ(2位)やDef Tech(3位)、globe(7位)と、iTunesオリジナルの作品が健闘を見せている。また、10 位のBon Jovi『Have a Nice Day』をはじめ、13位にColdplay『X&Y』、17位にThe Rolling Stones『A Bigger Bang』、18位にQueen『Queen: Greatest Hits』と、シングルにはみられなかった洋楽の上位進出が目立っている。洋楽志向、なおかつアルバムありきの聴き方をするヘヴィー・リスナーが多いことの表れだろうか。また、「iTunes限定」や「パッケージと比べて低価格」といった要素が、シングル以上に購入に結びついているようだ。

 さて、興味深いのが「スタッフのお気に入り」だ。さすがiTMS、世界中から集めたこだわりの選曲がずらりと並んでいる。特にアルバムは、ポップスやロックにとどまらず、エレクトロニカやジャズ、クラシック、ヒップホップ、レゲエと実に多彩なラインアップ。ソニー・ミュージックエンタテインメントやジャニーズ・エンタテイメントなど、2005年の売れ筋を多く抱える大手レコード会社が不参加のため、チャートには“派手さ”が欠けるものの、iTMS自体には通好みの作品が豊富にそろっていることがこの「スタッフのお気に入り」からうかがえる。「iTMSには欲しい曲がない」と半ば諦めている人は、このコーナーを参考にして未知のアーティストやジャンルを選んでみては? 新しい音楽との素晴らしい出会いがきっとあるはずだ。

 12月21日からはビクターエンタテインメントがiTMSに楽曲の提供をスタート。2006年はますます配信楽曲の幅が広くなることが期待できる。来年のiTMSはヒット・チャート追随型に傾倒していくのか、それともこのまま独自路線を追求するのだろうか。楽しみに見守りたい。

投稿者 YukoTakama : 15:13 | トラックバック

2005年12月21日

注目の第1位はどの曲? iTunes Music Storeが今年の「ベストセラー100」を発表!

 2005年8月4日にスタートしたiTunes Music Store(iTMS)日本版が、オープン当初からのダウンロード数を基に、ベスト100を発表した。ランキングは、「ベストセラー(楽曲)」「ベストセラー(アルバム)」に加え、iTMSスタッフのお気に入りランキング(楽曲およびアルバム)というのもある。さて、注目の第1位は……。

 全ランキングはiTMSにアクセスしてもらうとして、とりあえず楽曲・アルバムランキングのトップ20と、iTMSスタッフのお気に入りランキングベスト10をここに掲載する。「これダウンロードしたよ」なんていう曲がたくさん並んでいるのではないだろうか。

【ベストセラー/楽曲】
1.My Way, Def Tech
2.Be My Last, 宇多田ヒカル
3.Story, AI
4.Dragostea Din Tei〜恋のマイアヒ〜, O-Zone
5.ハナミズキ, 一青 窈
6.Ocean, B'z
7.HEAVEN, 浜崎あゆみ
8.Jupiter, 平原綾香
9.さくらんぼ, 大塚愛
10.かたち あるもの, 柴咲コウ
11.Come Again, m-flo
12.修羅場, 東京事変
13.Fairyland, 浜崎あゆみ
14.タイガー&ドラゴン (完全版), クレイジーケンバンド
15.世界に一つだけの花, 槇原敬之
16.Smily, 大塚 愛
17.Shima-Uta (島唄), 宮沢和史
18.Sweet Mom, 柴咲コウ
19.きみの て, Every Little Thing
20.遠き日, アンダーグラフ

【ベストセラー/アルバム】
1.Smile again - Single, 松任谷由実
2.iTunes Originals - ウルフルズ, ウルフルズ
3.1 × 2 (Limited Edition), Def Tech
4.Beat Space Nine, m-flo
5.Listen to the Music 2, 槇原敬之
6.From To, 平原綾香
7.iTunes Originals - globe, globe
8.Shima-Uta - EP, 宮沢和史
9.Sex & Religion - Single, VIOLET UK
10.Have a Nice Day, Bon Jovi
11.Sweet Mom - EP, 柴咲コウ
12.アメイジング・グレイス - EP, 本田 美奈子
13.X & Y (Bonus Video Version), Coldplay
14.Soul Punch, クレイジーケンバンド
15.Live At Shibuya, ZAZEN BOYS
16.Utada Hikaru: Single Collection Vol. 1, 宇多田ヒカル
17.A Bigger Bang, The Rolling Stones
18.Queen: Greatest Hits, Queen
19.Story - EP, AI
20.Astromantic, m-flo

【スタッフのお気に入り/楽曲】
1.JAL to Tokyo, Underworld
2.Killer Tune, ストレイテナー
3.Wamono -和モノ-, HIFANA
4.Go!, Common
5.愛のメモリー, 松崎しげる
6.ラ・カンパネラ(パガニーニによる大練習曲S.141 弟3番)
フジ子・ヘミング
7.Seize the Day, RYO the SKYWALKER
8.MY WAY, Def Tech
9.遠き日, アンダーグラフ
10.Shima-Uta(島唄), 宮沢和史

【スタッフのお気に入り/アルバム】
1.Flash, Towa Tei
2.Nu Balance, Jazztronik
3.Ryu Goto: Violin Recital, Ryu Goto
4.Re-New Awakening Pt. 1, DJ Mitsu The Beats
5.Unknown Language, T.O.K.
6.Twentythree, Tristan Prettyman
7.Hana-Uta, ハナレグミ
8.People to people, Studio Apartment
9.Welcome to Jamrock, Damian "Junior Gong" Marley
10.チェイシン・ザ・ジャズ・ゴーン・バイ, The Five Corners Quintet

投稿者 kjsakai : 18:08 | トラックバック

2005年09月15日

キングレコードのiTMS参加が決定 “タバコジュース”でお手並み拝見!

 大手レコード会社のキングレコードが、10月よりiTunes Music Store(iTMS)への楽曲提供を開始することを発表した。これを記念して、9月14日より同レコード会社所属の期待の3ピース・バンド、tobaccojuice(タバコジュース)の新曲「幸せの海」の先行無料ダウンロードサービスがiTMSにて開始された。

 キングレコードはこれまでにレーベルゲートの音楽配信サイト「Mora」への楽曲提供なども行ってきたが、自社の保有する音楽コンテンツをより効率的に運用しようと、8月4日のサービス開始以来、急速にユーザーを増やしているiTMSへの参入を決めたという。同社は10月上旬より保有コンテンツの中から新譜を中心に順次iTMSに提供を行う予定。価格は1曲当たり150円。年内に数百曲規模の提供を目指すという。

 さて、今回の「契約記念プロモーション」として、11月2日にリリースとなるtobaccojuice のアルバムのリード曲「幸せの海」が1週間の無料先行配信サービス中だというので、早速ダウンロードしてみることにした。日本版iTMSのトップページにアクセスすると、ページ中央あたりに「フリーダウンロード」の文字と彼らの画像が掲載されている。ここをクリックして曲の専用ページへ飛び、「無料ダウンロードを入手」もしくは「曲を入手」を選択。Appleアカウントを既に持っていれば、IDとパスワードを入れるだけですぐにダウンロードが開始される。

 果たして、キングレコードが“記念の1曲”としてまず送り込んできたのはどんなナンバーなのだろうか……期待しつつ聴いてみることに。

 イントロからレゲエ調のゆったりとしたリズムが広がる。全体に散りばめられたハワイアンなフレイヴァーが心地よい。そしてフワフワとしながらも芯の通った力強いヴォーカル。決して押し付けがましいわけではないのに、メッセージが胸に深く染み渡る。“タバコジュース”という刺激的な(?)バンド名からは決して想像もつかないような、心地よく穏やかなナンバーだ。これはなかなか幸先のよいスタートと言えるのでは。なお、同曲の無料先行配信のサービス期間は9月20日までとなっている。10月上旬からは有料配信に切り替わるそうなので、気になる人は早めにチェックしておこう。

 ちなみに、キングレコードと言えば、忘れてならないのが演歌やアニメソング、プログレッシブ・ロックの宝庫だということ。SMEやポニーキャニオンといった日本の大手レコード会社が複数参加していないため、他の音楽配信サイトに比べると邦楽が手薄になっている日本版iTMSにとって、コアなファンに支えられている特定ジャンルに強いキングレコードの参入は大きなアドバンテージとなることは必至だ。今のところ過去の古い楽曲については配信を予定していないという同社だが、iTMSではぜひともその膨大で幅広いコンテンツをフルに生かした配信サービスを期待したい。

投稿者 YukoTakama : 12:20 | トラックバック

2005年08月05日

日本版iTMSの楽しみ、それは未知なる楽曲との出会いにあり!

 さて、ラインアップにもひと通り目を通したので、そろそろ曲を購入してみようと思う。せっかくなので、iTunes限定というDef Techの「Concion de la Expansion」(150円)を選んだ。

 まず、「曲を購入」ボタンをクリックすると、サインインの画面が現れる。初めての場合はここで「新規アカウントの作成」へ。規約条件を読み、「同意します」を選択すると、アカウント作成画面へと移行する。

 ここでメールアドレス、パスワードなどを入力し、「続ける」で次ページへ。

 続いてクレジットカード情報など決済に必要となる情報を入力する。「終了」をクリックして、アカウント設定の完了を告げる画面が出れば購入のための準備は終了だ。

 もう一度「終了」をクリックすると、最初に選んだ曲の画面に戻るので、再び「曲を購入」を選択。

 確認画面が現れるので、曲名に間違いがなければ「購入する」をクリック。するとiTunes上方のだ円形の窓に「ダウンロード中」との表示が数秒出る。

 すぐにリンゴマークに変わるので、画面左の「ソース」にある「購入した音楽」を開けてみると……あった! あっという間にダウンロード完了。アカウントの作成から1曲購入するまでに5分とかからなかった。わずらわしさなど少しもない。

 購入の手順は以前体験した米国版のときと全く同じだった。ただ、前回はプリペイド式のカードを使用したため、残額がiTunes右上に常に表示されていたので買い過ぎる心配はなかったが、今回のようにクレジットカードの場合、利用額を自分できちんと把握しておかないと後で決済が恐ろしいことになりそう……。買い過ぎが心配な人は、Apple Storeやアマゾンジャパン、ビックカメラなどの大手家電量販店で購入できる「iTunes Music Card」を使用するといいかも。

 続けて、欲しかった楽曲をいろいろと検索してみたが、以前米国版のiTunes Music Storeを体験したときに感じた「メジャーからマイナーまで、欲しいものが何でも手に入る!」という興奮は残念ながらついに味わえなかった。

 その代わりに、素敵な発見が! 8月4日のスペシャルイベントにも登場した“Beck”で検索したところ、“Jaime and Becky”という米オレゴン州のインディー・バンドがヒットした。驚いたことに1曲1円とあったのでさっそく試聴してみることに。イギリスのチェリー・レッドやサラ・レーベルの音にも通じる、繊細で良質なアコースティック・ポップスだ。女性2人のヴォーカルの絡みもいい感じ。これをアルバムごと買っても10円なんて!と思わず興奮。

 ほかにも海外のインディーズで1曲1円で提供しているバンドをちらほらと偶然見つけた。今のところ、100万曲以上と言われているコンテンツのうち、インディーズ系の楽曲がかなりを占めると思われる。宝探しのつもりで探検してみると、思いがけない掘り出し物に出会えるかもしれない。(ただし、8月5日にもう一度「Jaime and Becky」で検索してみると、影も形もなくなっていた……あれは初日だけのシークレット・トラックだったのだろうか?)

 1万冊以上というオーディオブックや、無料で楽しめるポッドキャストもこれから随時試していこうと思う。まだスタートしたばかりの日本版iTunes Music Store。この先、どのような展開を見せるのか、また、どういったサプライズをもたらしてくれるのか、楽しみに見守りたい。

投稿者 YukoTakama : 20:15 | トラックバック

「iTunes Music Store日本版」をのぞいてみたら・・・

 8月4日に開催されたアップルのスペシャルイベントにて、ついにスティーブ・ジョブズ氏の口から日本での「iTunes Music Store(iTMS)日本版」のオープンが正式に発表された。もう楽曲を購入された読者も多いだろう。楽曲数100万曲、楽曲単価は150円もしくは200円、参加レコード会社は15社以上――期待以上の数字に胸を躍らせつつ、私も早速、誕生したばかりの日本版iTunes Music Storeをのぞいてみることに……。

 まず目に飛び込んできたのは「iTunes Originals」と題されたiTunes限定アルバム。globeやウルフルズに加え、ビョーク、ジャック・ジョンソンなど、国内外のビッグ・アーティスト6組がラインアップ。デビューから現在までのライブ音源やアルバムからのセレクション、インタビューなどで構成された、ほかにはないオリジナルコレクションだ。ここから気に入った曲だけセレクトするのもいいが、せっかくならアルバム単位で購入し、曲間のインタビューに耳を傾けつつアーティストの歴史を振り返るのも良さそう。

 このほか、B'zのアルバム全曲(340曲)にデジタル・ブックレットの付いたボックスセット「The Complete B’z」(1万8800円)や、世界が待ち望むザ・ローリング・ストーンズの8年ぶりの新譜「A Bigger Bang」(1800円)の特典ビデオ付き予約、日本の音楽シーンの最注目株、Def TechのiTunes限定トラックなど、なかなかのキラー・コンテンツがそろっている。

 ただ、“100万曲、15レーベル”とうたっている割には、売れ筋のアーティストが少ないのが気になる。iTunes Music Store内の「Today's トップソング」(8月4日付)を見てみると、トップ10内に大塚愛が3曲、Def Techが2曲と人気が集中。そしてなぜか松崎しげるの「愛のメモリー」が3位にランクインと、主力コンテンツのラインアップに少々不安が……。(松崎しげるさんの「愛のメモリー」は、「2ちゃんねる」で同曲を1位にしようというスレッドが立った影響が大きい――編集部)

 試しにオリコンのシングルランキング(ウィークリー)の10位以内に入っている最新ヒット・ナンバーをiTunes Music Storeで検索してみると、1曲も該当しなかった。これは新聞等で既に報道されているように、国内最大手のソニー・ミュージックエンタテインメントのほか、ビクターエンターテイメント(SMAP、サザンオールスターズ)、トイズファクトリー(ケツメイシ、バンプ・オブ・チキン、ミスター・チルドレン)、BMGファンハウス(スキマスイッチ)といった一部の大手レコード会社が楽曲の提供を見送っているためだ。

 今のところ、大手ではエイベックス・トラックスとコロムビアミュージックエンタテインメントが主立って楽曲提供を行っている。しかし、エイベックス・トラックスも大ヒット中のO-ZONE「恋のマイアヒ〜DRAGOSTEA DIN TEI」は未提供であったり、コロムビアミュージックエンタテインメントでも一青窃はあるが、木村カエラや氷川きよしのトラックはなかったりと、まだまだ本領は発揮していない様子。読者のみなさんはどんな感想を抱かれただろうか?

 しかし、アップルによると他社との交渉は続けているようだし、楽曲数はさらに増えていくのは間違いない。さらなる大手レコード会社の参入を期待したいところだ。

投稿者 YukoTakama : 19:00 | トラックバック

2005年08月04日

遂にiTMSオープン!会場の興奮を速報で届けたその裏側で……

 遂にアップルコンピュータの音楽配信サービス「i Tunes Music Store 日本版」が、2005年8月4日、スタートした。事前にイベント開催の「招待チケット」まで掲載して、読者の期待をあおっただけに、iPod情報局のスタッフ一同、ホッと胸をなで下ろしている(本当です)。そうした責任もあり、デジタルARENA+iPod情報局では本日のイベントの内容をできる限り早くみなさんにお届けしようと、臨戦態勢で挑んだ。その涙ぐましい(?)努力の結果は、現在、デジタルARENAの「発表会から速報中」という一連のニュース記事に掲載されているのでぜひご覧いただきたい。

 さて、裏話を少し。本日も、当情報局のライター・出雲井亨氏がフル稼働! イベントが始まるどころか、入場する前から原稿の準備に取りかかる。東京フォーラムのホールに流れるBGMは“ウルフルズ”。「おっ、彼らがゲストなんじゃ?」などと、またまた勝手な推測をしながら、フロアにしゃがみ込み、撮りたての画像を加工し、記事を書く。その画像と原稿一式、デジタルARENA編集部にメールで送り、待ちかまえるW編集委員とスゴ腕のバイト君が掲載用の記事に仕立てていく。ざっとこんな流れだ。

 ひとたびイベントが始まれば、もう出雲井氏が手を休める暇はない。目の前で意気揚々とプレゼンする“生(スティーブ・)ジョブズ”も気になるが、彼の口から次々飛び出す大事な情報を書き漏らすわけにはいかないため、ひたすらノートパソコンの画面とにらめっこ。「100万曲でスタート!」「1曲150円」など、サービスの全貌(ぜんぼう)が明らかになるたび、会場でどよめきや拍手が起こる。が、そんなムードに出雲井氏は流されることもなく、一言「スゴイ」とつぶやき、すぐさまパソコンと向き合う。

 編集担当の私は、出雲井氏のとなりでひたすらデジタルカメラのシャッターを切る。ある程度撮影すると、メディアを出雲井氏に渡し、別のメディアをセットして再びシャッターを切る。出雲井氏は執筆の合間にパソコンへ画像を取り込み、加工し、原稿と一緒にして編集部へ送信――その繰り返しだった。

 イベント後半、ゲストミュージシャンのBeck登場で、会場は大盛り上がり。でも・・・・出雲井氏は・・・・・(ご苦労様)。その後、別会場でiTMSを体験し、ふつ〜に歩いていたミュージシャンの佐野元春氏に突撃インタビューを行うなど、非常に密度の濃い半日だった。速報でお届けできなかった情報は、デジタルARENAに掲載するほか、iPod情報局でも随時掲載する予定なので、ご期待いただきたい。

投稿者 kjsakai : 14:10 | トラックバック

2005年07月27日

今度こそ「iTMS」……これが8月4日の“スペシャルイベント”の招待状だ!

 来週、8月4日にスペシャルイベントがある!前回はニセの情報にまんまと振り回されてしまったが、今度は間違いない。アップルコンピュータからプレスあてに、招待状が送られてきたのだ。招待状はおなじみのシルエット画像付き。これは、もしかして……そう、きっとあれだ!

 アップルは内容に関して一切公表していないが、どうやら日本オンリーのイベントのよう。ということは、きっと「iTunes Music Store(iTMS)日本版」の発表のはず!そう願いたい。2003年4月の米国版開始から遅れること2年3カ月。ついに、日本でもiTMSを使える日がやってきそうだ。オマケに、「アップルストア渋谷店」のオープンもあるかもしれない。

 繰り返す、“Xデー”は8月4日。iPod情報局でも速報体制でニュースをお届けするので、今度こそ、期待して待っていてほしい。なお、今回はプレス向けの招待制イベントということなので、混乱をさけるため会場と時間は伏せさせて頂く。ご了承ください。

投稿者 ToruIzumoi : 20:10 | トラックバック

2005年07月15日

iTMSにエイベックスが楽曲提供!提携相手の“アイチューンズ”とは?

  日本版「iTunes Music Store(iTMS)」のサービス開始に向けて、いよいよ具体的な動きが浮上してきた。まず、iTMSへの楽曲提供に名乗りを上げたのはエイベックス・グループ。グループ持ち株会社のエイベックス・グループ・ホールディングスは、2005年7月14日、100%子会社で同グループのインターネット事業を司るエイベックス ネットワークが米アップルコンピュータの100%子会社アイチューンズ(東京都千代田区、エドュアルド・クー社長)と、iTMSに楽曲を提供することで最終合意したと発表した

 エイベックス ネットワークが提供するのは、エイベックス・グループが権利を有するシングルおよびアルバム楽曲。さらにiTMS限定の楽曲も提供する予定だ。なお、配信の時期や具体的な価格などについては明らかにされていない。

 以前から、アップルコンピュータは日本版iTMSのオープンに向けて、各レコード会社と水面下で楽曲提供の交渉を続けてきた。今回、エイベックスが正式に名乗りを上げたことで、他社も続々と配信合意の発表に踏み切ると思われる。また、この発表でサービス開始時期が近づいていることもうかがえる。ちなみに、日本経済新聞社の報道を見る限り、「日本版iTMS、8月開始」の姿勢を変えていないようだ。

 だが、もう一つ気になるのが、提携の相手である“アイチューンズ”という会社である。今回の提携発表文を読む限り、アップルコンピュータは日本法人ではなく、子会社のアイチューンズにiTMSの事業を委ねる意向だ。

投稿者 kjsakai : 03:10 | トラックバック

2005年04月25日

英チャートがシングルとダウンロードのセールスを統合

 50年以上の歴史を誇る英国のオフィシャル・シングル・チャートが、シングル版とダウンロード版の総合セールス・チャートとして新たにスタートを切った。公式チャートの集計を担うOfficial UK Charts Companyは4月17日、店頭セールスとダウンロードの売り上げを総合した第1回目の順位を発表。トニー・クリスティーとコメディアンのピーター・ケイによるチャリティー・シングル「(Is This The Way To) Amarillo」が、旧チャートから5週連続で1位に輝いた。

 これまで店頭セールスのみを基準としていたシングル・チャートが、このたびダウンロード・セールスと統合された背景には、「iTunes Music Store」をはじめとするデジタル音楽市場の拡大、およびシングル・セールスの下落という現状がある。英国ではもはやパッケージの売り上げだけでは音楽の消費形態を正しく把握することが難しくなってきたというわけだ。チャートに反映されるのはiTunes Music Storeのほか、「mycokemusic.com」や「napster」、「MSN Music」など、英国内の計17の合法ダウンロード・サイトにおけるセールスで、ストリーム配信や無料配信は適応されないという。

 ちなみに、ダウンロード・セールスがチャートに適応されるのは、パッケージとして楽曲がリリースされた時点からとなっている。今回このシステムをうまく利用したのが英国の人気覆面ユニット、ゴリラズだ。彼らはシングル「Feel Good Inc」を2005年5月9日の公式リリースに先駆けて3月よりダウンロード配信を開始。さらにこの“新チャート”発表の前の週に、7インチの限定レコードをリリースした。これにより、双方の売り上げがカウントされ、公式リリース前にもかかわらずシングル・チャートの21位にランクインを果たしたのだ。ダウンロード・セールスの計上を狙って意図的に7インチ盤を先行リリースしたのでは、との見方が強いが、今後このような手法が主流となる日もそう遠くないのではなかろうか。

 このゴリラズの事例からもう1つ明らかになったこと、それはダウンロード・セールスの持つ影響力の大きさだ。CDが当たり前の現在、販売数の限られているレコード売り上げのみで21位につけるのはおよそ困難なこと。今回の結果はダウンロード・セールスの実績による部分が大きいといえよう。この統合を機に、英国ではアーティストがよりダウンロード配信に力を入れることが予想される。英国版iTunes Music Storeにも今後一層、期待と注目が集まりそうだ。

投稿者 YukoTakama : 12:00 | トラックバック

2005年03月16日

「Yahoo!ミュージックダウンロード」を体験!【後編】  実際に購入してみた

 購入前の準備段階で予想以上にてこずってしまったが、どうにか環境も整ったので、いよいよ楽曲の購入に移ることにした。

 曲はiPod shuffleのCMで今話題沸騰中のシーザーズの「Jerk It Out」を選択。トップページ左上の「ダウンロード検索」に、アーティスト名や曲名を入れて検索をかければすぐに見つけることができる。試聴して曲が合っているかを確認したら、「動作環境」「免責事項」に目を通して「同意のうえ、購入する」をクリック。Yahoo!ミュージックに「Yahoo! Japan ID」とパスワードを入力してログインし、あとは暗証番号を入力して購入内容を確認し、「購入」をクリックすれば手続きが完了する。

 しかし、これで曲が聴けるわけではない。この後さらにダウンロード画面へと進み、「今すぐダウンロード」をクリックしてようやく楽曲が自分のものになる。手順は簡単でわかりやすいが、課金と配信のプロセスをわけているため、他のサービスと比べて少々手間がかかるのが気になる。

 このサービスで興味深いのは、楽曲を購入しても7日間以内にダウンロードを実行しなければ、購入は取り消しとなり、課金が発生しないというシステムだ。一般的な音楽配信サービスでは「購入」イコール「ダウンロード」なので、こうした猶予期間が設けられるのは珍しいといえよう。利用者にとっては、ダウンロード(課金)までに幾度となく考え直すチャンスが与えられるので、衝動買いを抑えるのには良いかもしれない。

 さて、「今すぐダウンロード」をクリックすると、「MAGIQLIP2」が立ち上がってダウンロードが始まった。所要時間は1分強といったところか。ダウンロードも完了して曲タイトルをダブルクリックすると、CMでおなじみのメロディーが流れてきた。準備には手間取ったが、曲の購入以降は実にスムーズだった。


 残念なのは、一度購入した楽曲を誤って再購入しようとした際に、警告が出ない点だろう。「購入履歴」を見れば過去3カ月分の購入データを自分で確認することができるが、長く利用しているうちに楽曲も増えて買ったことを忘れてしまうことも想像できる。この点については、警告機能を備えた「iTunes Music Store」をぜひ見習ってほしい。

 ちなみに、今回購入した「Jerk It Out」の価格は240円だった。この曲は「MSNミュージック」や「Listen Music Store」といった国内のほかの音楽配信サービスでも、同じ価格で提供されている。価格の面で差がつかないとなると、どのサービスを選択するかは、豊富な楽曲数はもとより、いかに手軽に利用できるかがポイントとなってくるだろう。

 一方、EZwebの着うたフルは同じ曲でも388円と、ほかと比べておよそ1.6倍の価格となっているが、これは携帯電話ならではの手軽さを武器にした強気の価格設定と考えられなくもない。「Yahoo!ミュージックダウンロード」が成功するかどうかは、この“手軽さ”の部分を今後いかに向上していくのかという点にかかっているのではないだろうか。

投稿者 YukoTakama : 14:50 | トラックバック

2005年03月15日

「Yahoo!ミュージックダウンロード」を体験!【中編】  環境設定にひと苦労

 新たに始まった音楽配信サービス「Yahoo!ミュージックダウンロード」をのぞいてみると、その内容の充実ぶりはなかなかのものであった。続いてサービスを受けるための環境を整えることに。

 ヘルプ画面を見てみると、私の場合、「Windows 98SE以降」「Microsoft Internet Explorer 5.x以上」「DirectX 8.0以上」という基準はすべてクリアしているので、あとはOpenMG対応の無料ソフトウエア「MAGIQLIP2」をインストールすれば、音源の試聴や購入した楽曲の再生ができるということがわかった。早速、このヘルプ画面から「MAGIQLIP2」の最新版がダウンロードできるサイトへ。

 ダウンロード、インストール、そしてパソコンの再起動と導かれるままにすんなり作業を終えることができ、一安心。今回は意外と楽勝、と思ったのもほんのつかの間であった……。

 何か聴いてみようと、適当な楽曲を選んで「試聴」をクリックしてみたが、アプリケーションが見つからないとの警告が出るばかりで、一向にソフトが立ち上がる気配がない。MAGIQLIP2のヘルプ・FAQページで原因をくまなく探ってみたが、思い当たる節が見つからないので仕方なくソフトをいったんアンインストールすることに。そしてまた一からやり直し……。

 設定を終えてふたたび試聴にトライするが、今度は別のエラーが発生。今回はエラーコードが付いていたのでその番号を頼りに再度ヘルプ・FAQページで調べてみると、「Internet Explorer設定の初期化を行ってください」とのこと。指示に沿って初期化を行い、祈るような気持ちで3度目の試聴に挑戦。やっと聴けた! しかしこの時点で時計を見ると、あれこれと試行錯誤していたこともあり、作業開始より既に1時間以上が経過していた……。目的がなければきっと途中で挫折していただろう。

 ソフトのインストールだけでぐったりと疲れてしまったが、まだ決済のための下準備が残っている。Yahoo! JAPAN IDと、Yahoo!ウォレットへの登録が必要なのだ。私は元々Yahoo!BBの利用者だったので、ここは暗証番号(セキュリティーキー)の登録だけで済んだが、一から始める人にとっては結構面倒な手続きだろう。特に支払いをクレジットカードではなく銀行口座を希望する場合は、サービスの利用までにある程度の日数を覚悟する必要がある。

 これまで「MSNミュージック」「iTunes Music Store」と体験してきたが、購入までのプロセスは間違いなく今回の「Yahoo!ミュージックダウンロード」が一番ハードルが高い。PCに苦手意識のある人は、気合いを入れて臨んだほうがいいかもしれない。

投稿者 YukoTakama : 18:19 | トラックバック

2005年03月14日

「Yahoo!ミュージックダウンロード」を早速体験!【前編】  ラインアップは期待通り

 ついに、Yahoo! JAPANとレーベルゲートの提携サービス「Yahoo!ミュージックダウンロード」が始まった。このサービスは、国内最大手のポータルサイトであるYahoo! JAPANが、国内最大規模の音楽ダウンロードサービス「Mora」を擁するレーベルゲートと組むことで実現したもの。いわば“国内最強の音楽配信サービス”とあって、iPod派と言えども気になっている人も多いのではないだろうか。そこで今回は、「MSNミュージック」「iTunes Music Store(米国版)」に続いて、この新音楽配信サービス「Yahoo!ミュージックダウンロード」の体験レポートをお伝えしようと思う。

 まずはおなじみYahoo! JAPANのトップページにあるカテゴリの中から「音楽」をクリックして「Yahoo!ミュージック」へ。左上の「メニュー」から「ミュージックダウンロード」を選択すると目的のサイトへ到着する。

 ここでまず目につくのは、毎日異なるテーマに沿って選ばれた10曲がオススメとして挙げられている「ピックアップ」のコーナーだ。バックナンバーを見てみると、ジャンルや時代、アーティストでくくられているものが多いが、中には「The 俳優」や「ヤンキー・サウンド・トラック」「みっともなくていいじゃないか」といったユニークなテーマもあってなかなか興味深い。懐かしい曲がいくつか挙げられていたので思わず「試聴」をクリックしてしまったが、この時点ではまだ試聴に必要なアプリケーションをダウンロードしておらず、聴くことはできなかった。

 このほか、「新着ダウンロード」にはユーミンの荒井由実時代の名盤5タイトルや、ZONE、HOME MADE家族、ジェニファー・ロペスといった各ジャンルの新曲、話題曲がズラリ。新し物好きでなくともついつい食指が動いてしまうだろう。

 また「ダウンロードランキング」にはオレンジレンジや中島美嘉、ケミストリーといったビッグ・アーティストが軒並み名を連ね、一般のチャートと比較しても何らそん色のない華やかなラインアップを形成している。

 MSNミュージックの最新ヒット曲ランキングと比べるとその差は歴然だ。この辺りに39レーベルが参加した“威力”を改めて感じた。

 さて、ここまで見ただけでもかなり魅力的なこの新サービスだが、実際に楽曲を試聴したり購入したりするにはいくつかの下準備が必要となるようだ。次回はこれらの作業についてレポートしようと思う。

投稿者 YukoTakama : 11:10 | トラックバック

2005年02月16日

iTunes Music Storeでグラミー賞特集を実施中!

 世界で最も権威ある音楽賞として毎年注目を集めるグラミー賞の授賞式が、今年も現地時間の2月13日夜、米ロサンゼルスのステープルズ・センターにて開催された。ノミネート段階ではカニエ・ウェストやアリシア・キーズ、アッシャーといったブラック・ミュージック界の若手実力派勢が優位かと思われたが、結果は伝説のソウル・ミュージシャン、故レイ・チャールズが圧倒的強さを見せ8部門を制覇。また、強豪のひしめく中、U2がiPodファンにおなじみの「Vertigo」で最優秀ロックソング賞を始め3部門を受賞するなど健闘を見せた。

 米国版iTunes Music Storeではさっそくグラミー賞特集が組まれている。大方のメディアはグラミーといえども主要4部門(年間最優秀アルバム、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀新人賞)以外にはほとんど触れずじまいだが、iTunes Music Storeでは全107部門のデータを余すところなくこと細かにフォロー。

 そのうえ、ノミネート作品の大半をスムーズに試聴、購入することが可能になっている。データベースとして優れているのはもちろんのこと、部門によってはノミネート曲を丸ごと“部門買い”することもできたりと、グラミー賞を多面的に楽しむ工夫がなされているのはさすがといえよう。

 さらに、グラミー賞受賞アーティストの功績をたたえ、米国版iTunes Music Storeでは受賞曲が収録されたすべてのアルバムを現在2ドル引きの特別価格で販売している。また、授賞式で大物スターたちによって披露されたビートルズの「Across the Universe」のスペシャル・バージョンが、米国、英国、カナダ版のiTunes Music Store限定で99セントにて提供されている。こちらはU2のボノやスティーヴィー・ワンダー、ノラ・ジョーンズ、ブライアン・ウィルソンなど、グラミー賞ならではの超豪華メンバーによるパフォーマンスとあって、大きな注目が集まりそうだ。なお、この曲の販売収益はインド洋津波被害の救援のために提供されるという。

 さて、残念ながらここ日本ではこれらのサービスを完全に享受することはできない。しかし、試聴は可能なので、今回のグラミー賞特集を活用して2004年のミュージック・シーン全体の傾向を振り返ったり、お気に入りのグラミー受賞曲を集めてプレイリストを作ってみたり、はたまた自分なりのグラミーを考えてみたりと、工夫次第で様々な楽しみが生まれそう。皆さんも、この特集を基に、音楽の幅をさらに広げてみてはいかが?

投稿者 YukoTakama : 15:04 | トラックバック

2005年01月27日

勝手企画、iTMS 3億曲達成日予想大会!

 1月24日、iTunes Music Store(iTMS)からのダウンロード数が2億5000万曲を超えたことが、アップルから発表された(関連記事)。2億曲超えが発表されたのは2004年12月16日(関連記事)。わずか1カ月強で5000万曲がダウンロードされたことになる。

 次に気になるのが、3億曲ダウンロード達成日。そこで、iPod情報局では、勝手企画「iTMS 3億曲達成日予想大会」を開催する。

 ルールは達成日を予想して、自分のブログに「iTMS3億曲達成は●月●日と予想」などとタイトルを付けたエントリーを書き、このエントリーへトラックバックすること。達成日の日付は米国時間とする。

 締め切りは2月7日中。もし、その前に3億曲ダウンロードが達成されてしまった場合は、発表前日までに登録されたエントリーを有効とする。
※万が一発表がなかった場合は、この企画はなかったということに(苦笑)。

 見事的中されたブログサイトは、このiPod情報局で紹介する予定。また的中された方から抽選で1名様に、(ちょっと季節外れな)iPodソックス、2名様に「シリコンバレーマップ&カレンダー」と「テクノマップ東京」のセットをプレゼントする。商品の希望があれば予想日を書いたエントリーに書いてほしい。ただし、プレゼントを送れるのはブログサイトに連絡先がある方のみに限るのでご了承いただきたい。

iPodソックス
テクノ東京マップ&カレンダー シリコンバレーマップ&カレンダー

投稿者 : 12:41 | トラックバック

2004年12月22日

iTunes Music Storeをついに体験!【後編】

 今まで30秒の試聴だけで我慢していた憧れの楽曲を、iTunes Music Storeでフルに聴くことができた。しかも、あまりにダウンロードの手順が簡単だったこともあり、他にもどんな曲があるのか気になり、色々とブラウズしてみた。楽曲数が特徴とは知っていたものの、あらためてそのラインアップの豊富さに驚いてしまった。

 輸入盤が話題沸騰中のベイビーシャンブルズのシングル曲も、ロック界の大御所ニール・ヤングのベスト盤も、そしてパスカル・ロジェの弾くエリック・サティも、個人的に欲しかったものは全部そろっている。先日、グラミー賞候補に挙がったカニエ・ウェストやアリシア・キーズ、アッシャーといった今年の“顔”とも言えるアーティストの楽曲も、文句のつけようのない品ぞろえ。また、GAPのCMで聴いて気になっている人も多いであろうメアリー・J.ブライジによるエモーションズのカヴァー「Best Of My Love」など、先行リリースものも充実。このほか、未発表曲や限定曲など、いたるところに魅力的なコンテンツがちりばめられており、音楽ファンを決して飽きさせない。

 興味深いのは、有名人のプレイリストを丸ごと購入できる「Celebrity Playlists」だ。例えば、デスティニーズ・チャイルドの3人がそれぞれ選んだ計30曲が29.7ドルで購入できる。マービン・ゲイの「Mercy Mercy Me(The Ecology)」などが収録されている。これを聴いた後に改めて彼女たちの作品を聴けば、新たな発見がもたらされることだろう。他にも多数のアーティストが自分のPlaylistを公開しており、アーティストのルーツをさかのぼったり、未知のジャンルに踏み込んだりと、興味のおもむくままに音楽というフィールドを探検するきっかけを与えてくれる。

 このほかにも、過去のビルボード年間チャート(なんと1946年から!)を見てランクインしている曲を試聴、購入できる「Billboard Charts」、個人が作ったあるテーマに沿ったプレイリストを見て試聴、購入できる「iMix」などのコーナーもある。こういったプレイリストを見て、新たなお気に入りアーティストを見つけられるのもiTunes Music Storeの魅力なのだろう。

 なお、これまで挙げたアーティストは、私が以前体験したMSNミュージックではほとんど配信されていなかった。この100万曲を誇る楽曲数と守備範囲の広さに加え、限定曲や先行リリースなどの話題曲で常にサプライズをもたらしてくれるところが、iTunes Music Storeの強みであることを今回、再認識した。

 ただ、アメリカ版を見てしまうと、70万曲をそろえたというカナダ版にさえ物足りなさを感じてしまうのも事実。10万曲と言われる日本版はどうなんだろう…。楽曲の価格うんぬんよりも、すべての音楽ファンをワクワクさせるようなあの粋な遊び心はどうか損なわないでほしいものだ。

投稿者 YukoTakama : 11:33 | トラックバック

2004年12月21日

iTunes Music Storeをついに体験!【前編】


 先日、ついにカナダでもサービスが開始されたiTunes Music Store。もはやあきらめ半分の気持ちで穏やかに“その日”が来るのを待とうと決めた矢先に、意外なところからチャンスはやって来た。先日訪れた米国で友人のデモにより、iTunes Music Storeのサービスを体験できたのだ!

 iTunes Music Storeにアクセスすると、トップにはジャズ・ミュージシャンで故ジョン・コルトレーン夫人としても知られるアリス・コルトレーンの26年ぶりの新作(12曲入り9.99ドル)や、ご存知U2のボックスセット(446曲入り149.99ドル)、全米で超人気のラッパー、リュダクリスの最新作(16曲入り9.99ドル)など、各ジャンルの話題作が目白押し。早くも期待と興奮が高まる。

 あれこれと目移りしそうなところをグッとこらえて、画面右上の「ミュージックストアを検索」でお目当てのピクシーズ「Bam Thwok」をサーチ。記念すべき1曲目は、英、仏、独の欧州3カ国でサービスが開始された際に、その記念としてiTunes限定でリリースされたこのレア・トラックで決まり。とりあえず、まずは30秒の試聴をしてから、「曲を購入」ボタンをクリックしてもらう。ここで、英語で「本当にこの楽曲を購入してダウンロードしますか?」と念押しのメッセージが出た。

 実は以前、MSNミュージックを試した際に、誤って「購入」ボタンを押してしまい、欲しくもない曲をダウンロードしてしまったことがある。こういった配慮は自分のようなうっかり人間には非常にありがたい。もちろん、そんな気配りはご無用という人は、ボックスにチェックを入れれば次回からメッセージが表示されなくなる。

 さて、ここで楽曲が正しいか確認できたら、「Buy」ボタンをクリック。10秒ほどでダウンロードが完了した。ちなみに価格は0.99ドル(安い!)。iTunesの画面左の「ソース」にある「購入した音楽」を開けてみると、実際に曲が入っている!あまりの簡単さにやや拍子抜けしてしまった。

 MSNミュージックでは、ファイルに名前を付けて保存のダイアログが出る点などにわずらわしさを感じたりもしていたのだが、それに比べるとiTunes Music Storeの仕組みはいたってシンプルで分かりやすい。ダウンロード件数2億曲突破の秘訣はこのあたりにもあるのではないだろうか。

 後編では、iTunes Music Storeの魅力についてさらに迫ってみようと思う。

投稿者 YukoTakama : 16:40 | トラックバック

2004年12月17日

iTunes Music Storeからのダウンロード件数、2億曲突破

 米アップルコンピュータは2004年12月16日、iTunes Music Storeからのダウンロード件数が2億曲を突破したことを発表した。2億曲目となったのは「『The Complete U2』に含まれる曲で、購入したのはマサチューセッツ州ベルチャータウンに住むRyan Alekmanさん」だという。

 iTunes Music Storeが開始されたのは2003年4月28日。ダウンロード件数は、2003年5月5日に100万件、5月15日に200万件、6月23日に500万件、9月3日に1000万件、12月16日に2500万件、2004年3月16日に5000万件、開始1年後の2004年4月28日に7000万曲以上と着々と増加。そして、ダウンロード件数が1億曲を突破したのは2004年7月12日。1億曲までは14カ月以上かかったが、それからわずか5カ月ほどでさらに1億曲がダウンロードされたことになる。楽曲数の充実や、2004年10月にEU版、12月にカナダ版Music Storeがオープンしていることが影響しているのだろう。

 ちなみに、1億曲目をダウンロードしたKevin Brittenさんには、17インチのPowerBook、40GBのiPod、iTunes Music Store 1万曲分のクーポン券が贈られている。Ryan Alekmanさんにも何か特別なギフトが贈られるのか気になるところだ。

投稿者 : 15:14 | トラックバック

2004年12月07日

60GB満タンで英国版より100万円以上お得!カナダのiTunes Music Store

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 2004年12月2日、カナダでiTunes Music Storeのサービスが開始された。アラニス・モリセットやサラ・マクラクランといった自国出身のビッグ・アーティストによるiTunesオリジナル・トラックを始め、カナダ版には70万曲以上の楽曲がそろえられたという。そのほか、楽曲利用権や機能面に関しては米国や欧州と変わりはないようだが、注目すべきは何といってもその価格。カナダ版では1曲0.99カナダドル(約0.83ドル)という画期的な価格で提供が開始されたのだ。

 ちなみに、米国版の利用価格は1曲当たり0.99ドルで、フランス版およびドイツ版は0.99ユーロ(約1.33ドル)。そしてサービス圏の中で最も高値であるがゆえに議論を呼んでいる英国版は0.79ポンド(約1.53ドル)だ。これはカナダ版の約1.84倍の価格に相当する。

 例えば、60GBのiPod Photoをフルスペックで活用すべく、1万5000曲分を購入するとしよう。すると、英国版とカナダ版では1万500ドル、つまり日本円にして100万円以上もの価格差が生じるというわけだ。さすがにこれは極端な例ではあるが、ちりも積もれば何とやら。1曲数十円の差異なれど、あなどるのは危険だ。

 なお、こちらの記事にもある通り、英国ではこの価格をめぐって消費者団体が動きを見せている。「Which?」なる消費者団体が英公正取引局(OFT)に対し、英国版は“差別的な”価格設定であると苦情を申し立てたというのだ。この問題は欧州委員会(EC)に移管されたというが、今後の展開次第では、「3月をメドに始まる」とも言われている日本版サービスの価格設定にも少なからず影響を与えることになるのではなかろうか。日本版は、ぜひとも適正かつ画期的な価格となることを願いたいものだ。

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2004年11月18日

iTunes Music Store Japanの報道にアップルはノーコメント

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iTune Music Storeのサービス提供国一覧。ここに日本が加わるのはいつの日か

 11月18日の日本経済新聞朝刊に、「アップル、日本で音楽配信 3月メド、10万曲」(NIKKEI NETの記事はこちら)という記事が掲載された。iTunes Music Storeの日本版に関するものだ。

 早速、アップルコンピュータ広報に問い合わせたところ、「当社で取材を受けたものではないのでコメントできない」との回答。また、「iTunes Music Storeは日本でも行う方向ではあるが、交渉の状況、開始時期、コンテンツの詳細についてコメントはできない」としている。

 記事中にはアップルコンピュータの幹部がエイベックス・グループ・ホールディングスや、ワーナーミュージック・ジャパンなどを訪れたという記述もあり、時期、曲数はともかく、日本版開設に向けて動き出したという点では信憑性は高そう。

 ただ、問題は価格。紙面には、「日本では他社と同価格で楽曲を配信するもよう」とある。それではiTunes Music Storeの魅力が半減してしまう。まずは始めることが重要ということだろうか。

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2004年10月25日

MSNミュージックを初体験【後編】-1曲買ってみた

 前回は、MSNミュージックの概要と第一印象を記した。今回は実際に使ってみた感想をまとめよう。

 MSNミュージックの会員登録さえ済ませてしまえば、あとは欲しい楽曲の「ダウンロード」ボタンをクリックするだけ。検索機能もついているので、お目当てのトラックもスムーズに見つけられる。音楽配信初心者の私にも簡単に使えそう。

 だが、現実はそう甘くない。

 記念すべきダウンロード1曲目に、先日亡くなったジョニー・ラモーンへの追悼の意を込めて、ラモーンズの「Life’s A Gas」を選択。個人情報やクレジットカードのナンバーなどを入力し、会員登録を済ませる。そしていざ「ダウンロード」ボタンをクリック!

 ところが、再生時などに必要となるライセンスは取得できたものの、肝心の楽曲がダウンロードされた気配がまったくない。念のため、PC中をくまなく探すものの、やはり見つからず。やや焦りを感じる中、ダウンロード直後に届いた「ご利用確認」メールに従い、「購入履歴」ページから再ダウンロードしてみる。すると今度は問題なく楽曲がPCに保存された。再ダウンロードは無料とのこと。

 1曲目の購入までには、会員登録の手間があったりトラブルもあって時間を要したが、2曲目以降は「購入」ボタンをクリックするだけで曲をゲットできる。そのお手軽感には満足。クセになりそうだ。

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 同時に提供された「Windows Media Player 10」もトライしてみた。ソフトの右上にある「▼」マークをクリックすると、MSNミュージックのほか、レーベルゲートが新たに始めた「MusicDrop」や、「Listen Music Store」などの音楽配信サービスや、「Sony Music MORRICH」の「Online Videojuke」コーナーにすぐアクセスできる。1つのソフトで様々な音楽配信サービスを利用できる点が、iTunes Music Storeに一体化しているiTunesとの大きな違いだ。なお、Windows Media Player 10はWindows XPにしか対応していないので注意。

 個人的に一番の収穫だったのが「ガイド」機能。気になっていた楽曲やプロモーションビデオが、意外にもフルバージョンで視聴できたりする。iTunes Music Store で先行リリースされて話題となったU2の「Vertigo」も、ここではまるごと堪能できるのだ。“規格外”とお嘆きのiPodユーザーの皆様も、この機能は存分に楽しめるのでは? オススメです。

投稿者 YukoTakama : 10:25 | トラックバック

2004年10月22日

MSNミュージックを初体験【前編】-ラインアップはなかなかだけど

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 いまだオープンのアナウンスがない日本版「iTunes Music Store」に先駆け、10月20日、マイクロソフトによる新たな音楽配信サービス「MSNミュージック」がスタートした。当初5万曲、年内に10万曲をそろえるという。携帯音楽プレーヤー市場で圧倒的優位を誇るアップルコンピュータに対して、挑戦状を叩きつける格好となったマイクロソフト。そのお手並みを拝見しようと、早速サイトをのぞいてみることに。

 10月20日15時、メンテナンス中とのアナウンスが表示され不安がよぎるが、夕方、再度トライしてみると、今度は正常にサイトが表示されて一安心。

 まずは、ざっと取り扱い作品の確認をしてみる。宇多田ヒカル、矢井田瞳、椎名林檎、ビースティ・ボーイズ、R.E.M.、ダフト・パンクなど、洋邦の大物アーティストがズラリと並ぶ。J-POPに、洋楽ポップ/ロック、ヒップホップなど、ラインアップのバランスはなかなか良い。

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 ただ、東芝EMIのアーティストばかり目立つことと、全体的に新鮮味に欠けているのは気になる。例えば、ビースティ・ボーイズの新譜「トゥ・ザ・5ボローズ スペシャル・エディション」をチェックしたところ、曲名リストが表示されて「おっ」と思ったけど、本来「CDを買う」の下にある「アルバム購入」ボタンがない…(画面参照)。新譜のリリースは8月にもかかわらず、MSNミュージックで購入できるのは旧譜のみ。今後の新曲追加に期待したいところだ。ちなみに、宇多田ならぬutadaの新譜は、米国版のiTunes Music Storeで購入できる。


 気になる価格だが、1曲あたり200円台のものが圧倒的に多い。30秒ほど試聴できるのはiTunes Music Storeと同様。これなら気軽に購入に踏み切れそう。代金はクレジットカードかプリペイド型電子マネー「WebMoney」で決済する。ネット上でのカード決済に抵抗を感じる“アナログ”人間(私も含め)も少なくないかと思うが、プリペイド型のWebMoneyなら安心して使えるかも。こちらは、コンビ二などで購入できる。

 さて、次回は実際に購入した体験記をお届けしよう。

投稿者 YukoTakama : 20:52 | トラックバック

2004年10月19日

ケータイ音楽配信、1曲300円は安い、高い?

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 先週の話になるが、KDDIがEZ「着うたフル」のサービスを11月下旬から開始することを発表した(写真は発表会の模様)。EZ「着うたフル」とは、最も身近なツールである携帯電話に楽曲を“フル尺”で“直接”ダウンロードできる配信サービス。一度パソコンにダウンロードする必要があるiPodと比較しつつ、その利便性を前面に打ち出している。→関連ニュース

 直接ダウンロードできるのは確かに便利。ただし、保存先がケータイ本体かmini SDメモリーカードというのは、何十曲もダウンロードするような人には、コストパフォーマンスが悪いかも。

 また、1曲あたりの価格は、「アーティスト公式サウンドフル」の場合で315円など、数百円になる見込み。日本の音楽配信サービスとしては、一般的な価格帯だ。一方、iTune Music Storeは、国によって異なるものの、日本円にして100円台前半に収束している。日本版が始まった場合も、この価格が飛躍的に上昇する可能性は考えにくい(と期待したい!)。

 このEZ「着うたフル」の価格設定を、主なターゲットとなる若年層ユーザーがどうとらえるのかが注目される。この9月末までに1億2700万ダウンロードを達成したという「着うた」の延長線上で、これまで音楽のダウンロード購入なんて考えなかった人にも使われるかもしれない。それとも、価格にシビアな若年層にはウケないのかな。サービス開始が楽しみだ。

 これは余談だけれども、着うたの1億2700万ダウンロードに対し、iTune Music Storeのダウンロード購入件数が1億5000万曲を超えたという発表が10月14日にあった。どちらもスゴイ数だ。

投稿者 YukoTakama : 11:26 | トラックバック