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    <title>ヒューマンキャピタル Online</title>
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    <updated>2010-03-15T07:47:54Z</updated>
    
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    <title>第6回　もしかしたら、会社よりもマッチョな縦社会のままの労働組合！</title>
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    <published>2010-03-16T00:05:00Z</published>
    <updated>2010-03-15T07:47:54Z</updated>

    <summary> 「では、植田先生にご登壇いただきましょう！皆さん拍手でお迎えしましょう」研修だ...</summary>
    
        <category term="0415　植田寿乃" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2025 企業事例で知る女性活躍推進の&quot;本音&quot;と&quot;建前&quot;" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">男性ばかりの労組の研修会</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
「では、植田先生にご登壇いただきましょう！皆さん拍手でお迎えしましょう」
<br><br>

研修だろうが講演だろうが、会場に誰よりも早く入り、受講生の人たちとのコミュニケーションを楽しむ私の仕事のスタイルから言えば、異例のスタートです。心に響く気づきのメッセージを送りたいところですが、この段階で受講生は全員、完全に心を閉ざし、武装している感じです。ピッシと、背筋を伸ばし真面目な顔で私を見つめるスーツ姿の80人は、地方銀行の労働組合の幹部（委員長、副委員長、書記長）たち。年齢は30代から一番上でも45歳くらいでしょうか、もちろん、全員男性です。
<br><br>

こういう男性だけしかいないという場面に出会うと、最近は本当に違和感を覚えてしまいます。控室で、今回の事務局担当の人に
</div>
<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">

<blockquote>「今回、女性は何人くらい参加されていますか？」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
と聞くと、ちょっとびっくりした顔で、
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<blockquote>「幹部ですので、全員男性です」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
との答え、これには逆にびっくりです。
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<blockquote>「銀行の組合には、女性の執行委員の人はいらっしゃいますよね？」<br>
「もちろん執行部にはいますが、やはり三役は男性です・・・」</blockquote></div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
『ウィキペディア（Wikipedia）』で調べてみると「労働組合は雇用環境の向上などの共通の要求に基づき賃金労働者が自発的に団結して組織した団体である」とありました。自主的に組織した団体のはずですが、なぜか会社の組織以上にオールドキャリアの男性帝国を引きずっているような空気があります。
<br><br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">女性の活躍推進には早くから取り組んできた労働組合！
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

私は企業の人事部や人材開発の部門と仕事をする以上に、実は労働組合からの依頼で研修や講演をする機会が多くあります。中でも、繊維業界などの労働組合であるＵＩゼンセン同盟の人たちとは、長い間継続的に付き合っています。最初のきっかけは、忘れもしません、私が研修講師としてようやく一人立ちした2002年のことでした。当時ワコールの労働組合の執行委員の女性が、私が女性コミュニティなどを対象に小さなプライベートセミナーをやっているのをインターネットで調べてみつけ、東京まで来て私の研修を受けた上で、「自分たちの会社の女性たちのために、女性のキャリアを見つめる研修をしてください」と依頼してきたのです。京都に本社のある会社ですし、しかも女性を対象にという研修依頼に、私は驚きと嬉しさでいっぱいでした。
<br><br>

そしてその研修はさらに広がっていき、デサント、アシックス、グンゼ、ミズノ、ナイガイ、福助など、ワコールの労組と親しい関係にある繊維・スポーツ関係の労組が合同で女性の研修を何度も開くことになりました。労働組合の女性活躍推進への取り組みは、ある意味、企業側よりもずっと早くに始まったなと思います。
<br><br>

企業の人事部や人材開発部門が開催する女性のキャリア研修などは、受講者が指定されるなど、参加する女性からすれば、やらされ感があります。今だって真面目に働いているのに、なんで私がそんな研修に参加しなくちゃいけないの、といった感じです。
<br><br>

それに比べると労働組合の女性研修は、自ら手を上げる自主参加という形が多く、しかも、そこで自分の会社以外の女性たちと知り会うことで、悩みを共有でき、私も頑張ろうという前向きな気持ちも共有できる場となっていました。これらの労働組合での研修の経験は、私が企業から女性研修を相談されたときに行うアドバイスの基になっています。そして、そういう素敵な労働組合の合同の女性研修の企画や実施を行っていたのは、もちろん各会社の労働組合の執行委員の女性たちです。
<br><br>
</div>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">でも現委員長が自分の後を託すのは、やっぱり男性！
</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
女性を対象とした研修や講演を積極的に取り入れていた労組の人たちと10年近く付き合っていると、どの会社もこの間に委員長や副委員長が代替わりしていきます。しかしながら、どちらの会社も男性ばかりです。委員長はどのように決まっているのかといえば、現役の委員長が、次の委員長を育成し、託していくというのが、どうやら暗黙の了解のようです。つまり、自分の後は、「やっぱり男に！」ということなのでしょう。委員長同志の関係も、先輩、後輩といった体育会系的な秩序がしっかり守られているようで、敬語の使い方からも上下関係がしっかり読み取れます。
<br><br>

また労組の上位団体など、その組織の上にいけばいくほど、オールドキャリアな男性社会が繰り広げられています。もともとはそんな世界はいやだなと思っている若い世代の男性も、気がつけば労組の中で、しっかりマッチョな男性立て関係に染まっていくという印象を受けます。
<br><br>

生保業界や製造業など、多くの労組の仕事をしてきましたが、私が名刺交換した中では、女性では副委員長が1人、副書記長が1人だけです。つまり副はありだけど、主ではないという状況でしょうか？もちろん、多くの労組の中には、女性が委員長ですというところもあるかもしれません。しかしながら、労使交渉といった、会社側との労働者の権利闘争の歴史の中では、やはり男性が労組のトップに立つというのが当たり前だったのでしょう。企業戦士の集団の中で、会社側と交渉するのですから、まさに戦士の代表です。

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
ダイバーシティの時代だからこそ女性がトップに
</div>

ただし、今は企業戦士が働く男性社会ではなく、多様な人達が企業で働く時代となりました。育児、介護といったことを抱えながら働き続ける人たちや、ストレスによる休職者へのサポートなど、労組が期待される役割は変わってきています。そのようなニーズに取り組んでいくには、それを実体験している人たちの意見がもっと反映されなくてはなりません。
<br><br>

昨年11月に５つの友好労組が開催した合同研修「幸せなキャリアと心のエンジン」は、女性という対象枠を外し、男女半々の参加でした。特に面白かったのは、入社1～3年の男性たちです。とても素直で、格好つけることなく、心を最初から開いて私の研修に参加していました。
<br><br>

抽選で決まる懇親会のテーブルで私と同じ席になったのを大喜びし、いろいろなことを質問してきます。「幸せなキャリア」「心のエンジン」といった言葉は、女性に興味をひくことは分かっていましたが、今の若手の男性たちも同様に興味をもつ、心に響くテーマのようです。
<br>
</div>
<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<br>
<blockquote>「労働組合の組織ってどう思う？」<br>
「いや、まだ2年目なんでそれほど理解できてはいないのですが、体育会系だなと思います。ちょっと違和感がありませすね。ちょっと窮屈っていうか」<br>
「でもあなたは、確か大学でスポーツ専攻だって言ってたし。体育会系の世界にいたのでしょう」<br>
「いや、なんていうかスポーツの世界とは違う感じなんですよね」</blockquote>
</div>
<!-- ▼本文 -->

<div class="entry_txt">
驚いたことに、彼は私の母校、筑波大学の体育専門学群の卒業生でした。体育会系の彼が感じる違和感の体育会系、つまり、マッチョな縦社会です。どうやら私と同じ違和感を彼も覚えているようです。しかし、この違和感に気づいている、労働組合の幹部の男性はいるのでしょうか？

</div>
<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<blockquote>「奥さんは働いていますか？　家事や育児の分担をしていますか？」</blockquote>
</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

これは、シンプルなダイバーシティ理解度の踏み絵の質問です。<br>
「奥さんは働いている？」はＹｅｓだけれど、家事や育児の分担をしていないなら、育児や介護をしながら働く女性たち、男性たちの悩みやストレスを理解することはできません。
<br>
先ほどの、若手の男性社員の気持ちにも気づかないでしょう。
<br><br>

しかし、育児をしながら仕事をしている女性たちは、育児や介護と働くことの両立の大変さを身にしみて感じています。若手の男性・女性が、もはやユニセックスな価値観を持ち、共に働き、共に育てることを願っているのも知っています。企業で働く人たち全員が、活き活きと働くことを支援することは、労働組合の大きな役割の一つとなってきています。だからこそ、労働者の代表となるポジションに、女性の姿がもっともっと増えてほしいと願ってます。
<br><br>

早く女性の委員長や書記長に会いたい！
<br><br><br>


<strong><u>◎植田寿乃　ダイバーシティ関連セミナー情報</u></strong><br><br>



◆2010年5月14日（金）13：00～17：00<br>
　 場所：日本生産性本部（JR・東急・京王・営団地下鉄 渋谷駅 徒歩８分）<br>
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<br><br>

◆2010年6月14日（月）10：00～17：00<br>
　 場所：日本生産性本部（JR・東急・京王・営団地下鉄 渋谷駅 徒歩８分）<br>
<strong>『女性社員チャレンジ研修』</strong>　～自立度チェックと心のプロセス理解～<br>
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<br><br>
◆2010年6月15日（火）13：00～17：00<br>
　 場所：日本生産性本部（JR・東急・京王・営団地下鉄 渋谷駅 徒歩８分）<br>
<strong>『心のエンジンとアサーティブな自己表現』</strong> <br>
～自他の心のエンジンと心を意識した自己表現を理解する～ <br>
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<br><br>


</div>
<!-- ▲本文 -->
]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第4回　目標管理と人事評価の効果的運用には、やはり「役割目標によるマネジメント」がよい</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/post_108.html" />
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    <published>2010-03-16T00:00:00Z</published>
    <updated>2010-03-16T10:02:56Z</updated>

    <summary> それぞれの企業は、様々なやり方で成果の把握を行っています。ここではその代表例と...</summary>
    
        <category term="1190　河合克彦" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2026 目標管理と人事評価の効果的運用法" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
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        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">成果把握のタイプ</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
それぞれの企業は、様々なやり方で成果の把握を行っています。ここではその代表例として次の三つの企業の例を上げて説明します。
<br><br>
Ａ社は、目標管理だけで成果の把握をしている企業です。Ｂ社は、目標管理に行動評価を加えて成果の評価をしている企業です。Ｃ社は、成果の把握は成績考課（仕事の質、仕事の量）、情意考課で行っている企業です。目標管理は行っていますが、成績考課の参考資料として利用しています。
<br><br>
前回、成果を把握する場合、次の４つを押さえることが必要であると説明しました。(1)本人の仕事を漏れなくカバーしているか、(2)見える化、(3)部門業績を明確に意識しているか、(4)目標管理はその特性に合った活用がされているか――です。3社の例をこれに当てはめて詳しく見てみましょう。
</div>
<br>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">目標管理だけで成果を把握すると</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
Ａ社は目標管理だけで成果の把握を行っています。成果主義人事制度を導入している企業によくある例です。メリットとデメリットに分けて考えてみます。<br><br>

<strong>●メリット</strong><ol>
<li><strong>見える化</strong><br>
目標管理のメリットは「見える」ということです。目標の設定、目標設定面接、進捗管理、自己評価、評価面接という一連のサイクルにおいて、上司・部下が目標を介してお互いに「見える」状態にあります。</li>
<li><strong>本人の仕事に即して目標が設定できる</strong><br>
目標は本人の仕事に即して、また能力に見合って設定できるので、レベルの微調整が可能です。</li></ol>


<strong>●デメリット</strong>
<ol>
<li><strong>本人の仕事が全て把握できない</strong><br>
目標項目の数は限られているので、本人の仕事をすべてカバーすることは難しいことになります。</li>

<li><strong>必須項目が抜ける</strong><br>
絶対やってもらいたい仕事が抜けることがあります。</li>

<li><strong>維持的な業務を目標に上げる</strong><br>
逆に、個人目標だけで成果を評価するのでマニュアルどおり仕事をして、ミスしませんというような維持的な目標が上がってくることがあります。</li>

<li><strong>部門業績が曖昧</strong><br>
管理職の目標は部門業績に関する目標が主体となりますが、部門業績に関する指標が厳密に議論されないまま目標になっているので、その達成度評価の公平性・納得性で問題がでてきます。部門メンバーは、部門業績に関する目標を上げることが求められないので、部門業績は関係ないことになります。</li>
</ol>
<img alt="Ａ社タイプのメリット・デメリット" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100316z1.gif" width="450" height="285">
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">目標管理と行動評価の組み合わせで評価すると</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
Ｂ社のタイプは、目標管理と行動評価を組み合わせて成果を評価しようとするものです。行動評価を加えることによってプロセスを評価できるようにし、目標管理だけで成果を評価しているタイプの弱点を補っています。
<br><br>

<strong>●メリット</strong>
<ol>
<li>行動評価の評価項目を注意深く設定すれば、「本人の仕事が全て評価できない」とか「必須項目が抜ける」というＡ社のような個人目標だけで成果を評価するタイプの弱点は克服できます。また行動評価でプロセスの評価が可能です。</li>
</ol>

<strong>●デメリット</strong>
<ol>
<li><strong>行動評価の部分が「見えない」</strong><br>
個人目標は目標の設定、目標設定面接、進捗管理、自己評価、評価面接という一連のサイクルにおいて、上司・部下が目標を介してお互いに「見える」状態にありますが、行動評価は期末に評価するときになって始めて浮上します。期初の確認、期中の遂行状況の確認は上司・部下ともほとんどノータッチで「見えない」状態にあります。</li>
<li><strong>維持的な業務を目標に上げる</strong><br>
仕事の質、仕事の量といった定常業務の結果は、行動評価で評価されないので、個人目標に上げて評価することになります。個人目標にマニュアルどおり仕事をして、ミスはしませんというような維持的な目標が上がってくることがあります。</li>
<li><strong>部門業績が曖昧</strong><br>
管理職の目標は部門業績に関する目標が主体となりますが、部門業績に関する指標が厳密に議論されないまま目標になっているので、その達成度評価の公平性・納得性で問題があります。部門メンバーは、部門業績に関する目標は上げることが求められないので、部門業績は関係ないことになります。
</li>
</ol>
<img alt="Ｂ社タイプのメリット・デメリット" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100316z2.gif" width="450" height="352">

</div>
<!-- ▲本文 -->


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">成績考課、情意考課で成果を把握すると</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
Ｃ社は成果の把握を成績考課（仕事の質、仕事の量）、情意考課で行っています。評価が主体として設計されており、個人目標の達成度は成績考課の参考資料となります。期末になって評価するときは、成績考課、情意考課の基準に従って評価します。
<br><br>

<strong>●メリット</strong>
<ol>
<li><strong>本人の仕事をカバーしている</strong><br>
仕事の内容に即してバランスよく評価でき、仕事もほぼ網羅できます。<br></li>
<li><strong>目標管理の特質に合った運用が可能である</strong><br>個人目標を直接、評価・処遇に結びつけていないので、セルフコントロールといった目標管理の特質に合った運用が可能となります。たとえばチャレンジングな目標を積極的に設定できます。それが結果として達成できなくても成績考課にはワンクッション置いて評価者が判断しながら反映させることが可能であるからです。</li>
</ol>

<strong>●デメリット</strong>
<ol>
<li><strong>目標管理が形骸化する</strong><br>
個人目標の達成度は評価・処遇に直接結びついていないので、手間のかかる個人目標を行わなくてもお咎めがありません。実際Ｃ社では部署によっては全く個人目標を行っていない部署もあります。個人目標がなくても評価はできるからです。また、個人目標の評価をそれほど厳密に行う必要がないので、目標の設定において、達成基準や実施方法が曖昧であったり、詰めが甘くても、問題にされることはあまりありません。</li>

<li><strong>個人目標の成績考課への反映ルールが明確でない</strong><br>
個人目標の達成度は成績考課の参考資料とされますが、どの程度の参考とするかは評価者に委ねられており、明確なルールはありません。これはチャレンジングな目標を設定できるというメリットはありますが、評価者の恣意性が入り、個人目標を達成しても成績考課はそれほど高い評価にならないということも起こり得ます。</li>

<li><strong>見えない</strong><br>
個人目標は目標の設定、目標設定面接、進捗管理、自己評価、評価面接という一連のサイクルにおいて、上司・部下が目標を介してお互いに「見える」状態にあります。これは個人目標をしっかり行っていれば、ということが前提であり、運用が形骸化しておれば「見えない」状態になります。また成績考課、情意考課は期末に評価するときになってはじめて浮上します。期初の確認、期中の遂行状況の確認は上司・部下ともほとんど「見えない」状態にあります。</li>

<li><strong>部門業績はあまり意識していない</strong><br>
Ｃ社では年度経営計画を立て、それに基づいて部門計画を立てていますが、これ結果を評価していません。評価しないので、部門計画は部門の業務の羅列になったり、抽象的な方針を書いたものが大部分です。管理職の個人目標は部門計画を目標化していますが、目標の内容は管理職に委ねられており、目標項目、ウエイト、達成基準は管理職によってまちまち。つまり、部門業績評価制度のように体系立った評価するようにはなっていません。管理職の個人目標の達成度は、成績考課の参考資料になっており、それほど達成度を厳密に評価する必要性もありません。また、評価を主体として設計されており、成果の評価は成績考課・情意考課としています。成績考課・情意考課は個人に立脚した成果の評価であり、部門業績という意識はほとんどありません。</li></ol>


<img alt="Ｃ社のタイプのメリット・デメリット" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100316z3.gif" width="450" height="496">

</div>
<!-- ▲本文 -->

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">役割目標によるマネジメントで成果を把握すると</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
最後に「役割目標によるマネジメント」をみてみたいと思います。
<br><br>
役割目標によるマネジメントは、期待される役割をいかに果たしたかを成果（業績）と定義します。本人に期待される役割は、（1）変化、前進、改善、改革といったような仕事、（2）売上・利益など数値化できる仕事、（3）部門業績に関わる仕事（部門業績責任者、部門業績に貢献するような仕事）、（4）定常・基本業務、（5）必須業務（はずすことが出来ない絶対必要な仕事）の5つに分けて考えられます。<br><br>

そしてこれらを、その特性に応じた捉え方をします。目標管理が得意とする性格のものは個人目標で捉え、部門業績は部門目標として捉え、目標管理が不得意とする分野はしっかり役割期待を設けてこれで捉えることにします。先の5つを当てはめると、個人目標で捉えることが適切と思われるものは（1）と（2）、部門目標として捉えることが適切なものは（3）、役割期待で捉えるのは（4）と（5）です。<br><br>

このように役割の特性に応じて個人目標、部門目標、役割期待で成果（業績）を捉えます。しかしこれらのルーツは同じであるので、運用の仕方も同じにします。すなわち「やることの確認」「やっていることの確認」「やったことの確認」のサイクルをしっかり回すのです。その目的は「見える化」を図ることです。<br><br>

「役割目標によるマネジメント」は、成果（業績）を捉える場合の４つのポイントはすべてクリアーされています。<br><br>

<ol>
<li><strong>本人の仕事を漏れなくカバーしているか</strong><br>
本人の仕事をその特性に応じて個人目標、部門目標、役割期待で捉えるようにして、漏れなくカバーするようにしています。</li>
<li><strong>見える化</strong><br>
個人目標、部門目標、役割期待をそれぞれ「やることの確認」「やっていることの確認」「やったことの確認」のサイクルを回すことで、「見える化」を図っています。</li>
<li><strong>部門業績を明確に意識しているか</strong><br>
部門業績として捉えることが適切なものは「部門目標」として捉えるようにしています。</li>
<li><strong>目標管理はその特性に合った活用がされているか</strong><br>
個人目標で捉えることが適切と思われるものは変化、前進、改善、改革といったような仕事と売上・利益など数値化できる仕事に純化させ、部門業績に関する目標、維持目標が個人目標に混在することは避けています。</li>
</ol>
<img alt="役割・目標によるマネジメントのメリット・デメリット" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100316z4.gif" width="470" height="259">
<br>
いかがでしたでしょうか。今、成果主義、役割主義、能力主義といった人事制度で行っている企業・組織がほとんどです。しかし、これまでみたように、成果の把握においてもいろいろと問題があります。これからは「役割目標によるマネジメント」の考え方、仕組みで人事制度、評価制度を行っていくことが必要ではないかと思います。
<br><br><br>
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</div>
<!-- ▲本文 -->
<br><!-- ▼リンク --> 
<div align="center"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/1_11.html" class="list_m">1</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/2_14.html" class="list_m">2</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/3_15.html" class="list_m">3</a><span class="list_b">4</span></div><br>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第1回　現代の若者が育ってきた環境や傾向</title>
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    <published>2010-03-09T01:50:00Z</published>
    <updated>2010-03-09T06:00:29Z</updated>

    <summary> ビジネスコーチングの研修やセミナーでお会いするリーダーの方々の口から、最近よく...</summary>
    
        <category term="2027 細川馨が教える「あの若手」の育て方" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="5870　細川馨" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
ビジネスコーチングの研修やセミナーでお会いするリーダーの方々の口から、最近よく出てくるフレーズがあります。それは、「新入社員が何を考えているのか分からない」あるいは「若手社員をどう育てればいいのか分からない」というものです。心優しく、傷つけたり傷つけられたりするのが苦手といった特徴を持つ男性たちを指した「草食男子」なる言葉が流行する中で、彼らのような存在を理解できないリーダーの方々も多くいるようです。
<br><br>
一方で、仕事に対する考え方のジェネレーションギャップが問題となっているケースもあります。企業には高度成長期を支えた団塊世代やそれに近い世代、バブル期に入社した世代、バブル崩壊後の氷河期に入社した世代が混在しています。しかし、世代ごとに仕事とプライベートのとらえ方、人とのかかわり方などが違うため、チームで成果を上げようとしたときに大きな問題を引き起こしてしまうことがあるのです。
<br><br>
今回から6回に分けて、現代の若者をどのように育てたらいいのかについて解説していきたいと思います。今回は第1回目として、現代の若者が持つ傾向と育ってきた環境についてお話ししたいと思います。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">現代の若者が持つ傾向</div>
<!-- ▼本文   -->
<div class="entry_txt">
現代の若者にはどのような傾向があるのでしょうか。私は、次の5つの傾向があると考えています。
<ol>
<li>白黒をはっきりさせすぎる</li>
<li>自分に自信が持てない</li>
<li>すぐに結果を求める</li>
<li>自分の考えや感情を言葉にする力が弱い</li>
<li>キレやすく、落ち込みやすい</li>
</ol>
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
<br><br>
第1に「白黒をはっきりさせすぎる」傾向。「これは好き」、「これは嫌い」、「これは正しい」、「これは間違っている」など、どんなことに対しても白黒をつけようとします。
<br><br>
第2の自分に自信が持てない傾向は、自信のなさを隠すために、人を見下すような発言をしたり、攻撃することが多いことです。結果として他人に厳しく、自分に甘い人間になっている場合が見られます。
<br><br>
第3は、すぐに結果を求めようとする傾向。失敗する可能性が高いことや、自分にメリットがないことを避けたり、短い時間で「自分に合っていない」という結論に達したりします。無駄なことなど何もない、何でもとりあえずやってみるのが当たり前という考えを持つ今のリーダー世代が最も理解しがたい部分のひとつかも知れません。転職が多いのも、この傾向が影響しているように思います。
<br><br>
第4に、自分の考えや感情を言葉にする力が低下しています。仲の良い人、つまり価値観などが同質な中でのコミュニケーションが多く、自分の考えや感情をあうんの呼吸で伝えることに慣れすぎていることが原因だと思います。
<br><br>
最後がキレやすい一方で、落ち込みやすいという傾向があります。人に上手に接することができないので、話し合いや議論をすることも苦手です。そのため、何か気持ちにそぐわないことがあると、キレて当たり散らしたり、落ち込んだりする人が多くなっているのです。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->




<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">環境が彼らを作ってきた</div>
<!-- ▼本文   -->
<div class="entry_txt">
なぜこのような若者が増えているのでしょうか。彼ら自身にも原因があるかもしれませんが、私は、彼らが育ってきた環境の次のような部分が大いに影響していると考えています。それは、メディア、インターネット、携帯電話、不況です。
<br><br>
不特定多数に情報を発信するメディアにおいて「わかりやすさ」は重要な要素のひとつ。そのため、勝ち負けや白黒をつけることが好まれる傾向にあります。その中で育った彼らにとっては、そうすることが普通になっていると考えられます。
<br><br>
2つめはインターネットです。インターネットの普及により、どこにいても簡単に情報を得られるようになったことで、様々な疑似体験ができるようになりました。その結果、知識が増える一方で、自らわざわざやってみようと思えることが減ってしまったのだと思います。しかし、どんなに体験したつもりになっても、自分の体験ではありません。自信は自ら挑戦した結果の蓄積で生まれるものです。インターネットから溢れ出る情報が、彼らから自信を得る機会を奪ってしまう要因のひとつとなっていることは確かだと思います。
<br><br>
また、彼らは携帯電話とともに育ってきた世代であり、仲の良い人とは密にコミュニケーションを取るものの、そうでない人とは接触したがりません。結果として、コミュニケーションがうまくできない状況に陥っているのです。
<br><br>
最後は不況です。不況下で育ってきた彼らは、将来への不安、特に金銭的な不安を抱えています。自己防衛本能が強く働き、失敗や無駄を恐れているため、チャレンジせずに、成果がすぐにわかることを好むようになったのです。
<br><br>
このような環境が、自分に自信を持てず、コミュニケーション下手で、キレやすい若者たちを作り出しているのだと思います。

</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

<!-- ▼サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">心の病を抱える20～30代の社員の急増</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
2006年に社会生産性本部が行った「メンタルヘルスの取り組みに関する調査」によると、心の病を抱える社員が急増しており、年代別では、30代が61％と最も多くなっています。2002年には42％、2004年には49％だったことからみても、その伸びは特筆すべきものです。
<br><br>
私は30代の社員に心の病を抱える人が増えている背景には、次のようなものがあると考えています。
<ol>
<li>プレイングマネジャーの増加</li>
<li>不況によるリストラや効率</li>
<li>成果主義・裁量労働制の導入</li>
</ol>
職場でプレイングマネジャーが増えている結果、上司が部下を指導する風土がなくなり、マネジメント不在の状態が生まれました。2つめは、不況による採用の自粛やリストラに加え、事業の効率化が進んでいることです。自分がやるべき仕事に加え、本来なら新入社員などがやるべき仕事をいつまでも担当し続けなければならないため、負荷が増大しているのです。
<br><br>
最後は、上の2つとも関係してきますが、成果主義や裁量労働制の導入です。成果主義の導入により、個人が短期的な成績を求められるようになったため、それぞれが自分のことで手一杯になり、先輩が後輩を指導する、教育するという意識が薄れてしまったのです。<br><br>
また、成果主義とともに、導入された裁量労働制が問題を大きくしています。これは仕事の進め方や時間配分が個人に委ねられるという制度です。自分の頑張りが、評価や賃金につながるため、がむしゃらに働くことになり、疲労感が深まっているのです。
<br><br>
今回は、現代の若者が持つ傾向と育ってきた環境や彼らの多くが抱える心の病の問題についてお話ししました。彼らが成長し、活躍することこそが、組織を成長・存続させる鍵となります。彼らをどのように育てていくのかは、リーダーにとっても、組織にとってもとても大きな課題です。
<br><br>
次回以降、現代の若者の育て方について具体的に解説していきたいと思います。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第3回　成果把握の４つのポイント</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/3_15.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1604</id>

    <published>2010-03-09T01:40:00Z</published>
    <updated>2010-03-16T10:00:51Z</updated>

    <summary> 前回、「目標管理の弱みの克服」について述べました。まずはその復習として、克服策...</summary>
    
        <category term="1190　河合克彦" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2026 目標管理と人事評価の効果的運用法" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
前回、「目標管理の弱みの克服」について述べました。まずはその復習として、克服策として示した「役割目標によるマネジメント」をもう一度おさらいしましょう。概観すると下図のとおりです。
<br><br>
本人に期待される役割を仕事の特性によって分類すると、（1）変化、前進、改善、改革のような特定業務/売上・利益等数値化できる業務、（2）部門業績に関する業務、（3）定常・基本業務、必須業務――に分けることができます。
<br><br>
これらの仕事の成果やプロセスを把握するには、それぞれ得意とするやり方に委ねた方がよいのです。（1）変化、前進、改善、改革のような特定業務、売上・利益など数値化できる業務は「個人目標」で、（2）部門業績に関する業務は「部門目標」で、（3）定常・基本業務、必須業務は「役割期待」で把握するのです。この三つを総称して「役割目標」と呼びます。
<br><br>
このように分けて把握・管理する目的は「見える化」です。「見える化」は「やるべきことの見える化」「プロセスの見える化」「やったことの見える化」が内容となります。「個人目標」「部門目標」「役割期待」に分けることによって「見える化」の明確にします。また「やることの確認」をしっかり行うことにより「やるべきことの見える化」を図ります。
<br><br>
「プロセスの見える化」は「やることの確認」「やっていることの確認」「やったことの確認」のマネジメントサイクルをしっかり回すことにより実現。「やったことの見える化」は本人の自己評価、本人と上司の意見交換、フィードバックにより「見える化」を図ります。この「見える化」は目標管理のプロセスにもともとある機能で、目標管理のプロセスを評価に広げたという意味があります。
<br><br>
目標管理を縦糸とすれば、評価は横糸の関係にあります。目標管理と評価はそれ自体にパワーをもっています。この目標管理のパワーと評価のパワーを十分活かすことにより、マネジメントサイクルをしっかり回そうというものです。その目的は企業の満足（企業業績の向上、組織活性化）と個人の満足（自己実現、能力開発、評価の納得性向上）の両方を達成することにあります。
<br>
<img alt="役割目標によるマネジメント　概念図" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100311z1.gif" width="470" height="375">
<br>
では、今回の本題である成果把握のポイントについて考えていきましょう。
</div>
<br>




<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">本人の仕事を漏れなくカバーしているか</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
成果の把握はどのように行えばよいのでしょうか。その場合のポイントは、次の４つをキチンと押さえているかにあるといえます。(1)本人の仕事を漏れなくカバーしているか、(2)見える化、(3)部門業績を明確に意識しているか、(4)目標管理はその特性に合った活用がされているか――です。
<br><br>
成果というのは本人が担当している仕事をどれだけ行ったかでありますから、本人が行っている仕事を漏れなく把握する必要があります。ところが「仕事の領域」、「評価の領域」、「目標管理の領域」は次の図に示すような感じになっています。「仕事の領域」を「評価の領域」がカバーしていることが望ましいのですが１００％カバーは難しいのです。「目標管理の領域」が一番狭く「目標管理」だけで本人の仕事を漏れなくカバーするのは更に難しくなります。「仕事の領域」を１００％ではないにしても、出来る限り漏れなく把握する仕組みになっていることが成果把握の一つのポイントになります。
<br><img alt="仕事の領域、評価の領域、目標管理の領域" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100311z2.gif" width="450" height="325">
</div>
<br>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">見える化</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
評価は「やることの確認」、「やっていることの確認」、「やったことの確認」のサイクルを回すことが必要です。その目的は「見える化」にあります。人事評価、目標管理での「見える化」とは、やるべきことが明確になっており上司・部下が合意している（やるべきことの見える化）、仕事の遂行について本人・上司が「見える」（プロセスの見える化）、仕事の結果やその評価について本人・上司が「見える」（やったことの見える化）状態になっていることをいいます。
<br><br>
まず期初に「やることの確認」を上司・部下が行って合意します。つまり何を期待しているかを上司が部下に伝え、部下は自分のやりたいことを上司に伝え、やるべきことをお互いに確認し、見えるようにします。期中は仕事の進捗状況を上司・部下が確認し合います。つまり「やっていることの確認」を行い、上司・部下が見えるようにします。そして期末には「やったことの確認」が上司・部下の間でしっかり行われることが必要です。「やったことの確認」は期初に合意したやるべきことのレビュー、やったことの評価、フィードバックであり、上司・部下が見えるようにします。
<br><br>
しかし「仕事の質と量」、「チームワーク」、「能力開発」といった評価項目については、期末に評価用紙が配布されてから、上司は単に評価するといった感じで「見えない」状態にあります。このときのポイントは、成果把握の仕組みが部下も上司も見えるようになっているかです。
</div>
<!-- ▲本文 -->
<br>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">部門業績を明確に意識しているか</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
第３番目の成果把握のポイントは部門業績を明確に意識し、部門業績を捉える仕組みが出来ているかということです。
<br><br>
そもそも「成果（業績）」とは、組織であれ、個人であれ、「やるべきこと」が与えられており、これをどの程度果たしたかということになります。「やるべきこと」は会社全体を考えれば「経営目的」ということであるし、営業、管理、製造といった部門では「部門の目的」ということであるし、個人では「職責（期待される役割）」ということになります。「成果（業績）」とは、「やるべきこと」をどの程度果たしたかということになります。
<br><br>
業績は最終的には個人業績に集約されますが、その前に部門業績をしっかり把握して個人業績に反映させることが大切です。管理職には部門業績責任者としての役割が期待され、一般社員には部門構成員として部門業績に貢献するという役割が期待されます。それぞれに期待される役割に応じて個人業績を把握するようにすればよいのです。
<br><br>
このように考えれば部門業績を把握することの重要性は分かるのですが、部門業績を明確に意識して成果の把握を行っている企業はあまり多くないのが実態と思われます。
</div>
<!-- ▲本文 -->
<br>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">目標管理はその特性に合った活用がされているか</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
第４番目の成果の把握を考える場合のポイントは、目標管理がその特性に合った活用がなされているかということです。
<br><br>
仕事の中には目標になじむものとそうでないものがあります。変化、前進、改善、改革といったような仕事、売上・利益など数値化できる仕事は目標になじみます。期初にやるべきことが特定できるもの、やるべきことの達成イメージが明確に描けるものも目標で管理することになじみます。
<br><br>
しかし「チームワークに貢献する行動」といったものは、都度発生した事態に応じてチームメンバーを助ける、カバーするといった行動ですが、発生の都度、適切に行うことが期待されます。期初にどのような事態が発生するかは読めないので目標を設定することが難しいのです。とはいえ、「チームワークに貢献する行動」は仕事を行う上で重要なことであり、必須項目です。このように必須であるのですが目標になじまないものは、別途適切な評価基準を設けてそこで評価する方がよいと思われます。
<br><br>
また部門業績に関しては、部門業績評価制度を構築して、そこで評価することの方がうまくいきます。
<br><br>
目標管理は評価と結びつくことによって、相乗効果となってそのパワーが発揮されます。評価と結びついていないとか結びつきが弱い場合は、そのパワーが十分発揮されません。形骸化する恐れも出てきます。
<br><br>
<hr>
※「部門業績評価」について詳しく知りたい方は、『賃金決定のための　部門業績評価』（経営書院刊）をご参照ください。
<hr>

<br>
<img alt="目標管理はその特性に合った活用がされているか" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100311z3.gif" width="470" height="315">

<br>
今回は成果を把握する場合の４つのポイントをみてきました。次回は、この成果把握の４つのポイントから、現在多くの企業・組織で行われている成果主義、役割主義、能力主義の典型例を上げてその得失をみていくことにします。
<br><br><br>
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</div>
<!-- ▲本文 -->
<br>
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<div align="right"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/post_108.html"><img src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif" alt="次へ" border="0" onmouseover="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next2.gif'" onmouseout="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif'" /></a></div>
<div align="center"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/1_11.html" class="list_m">1</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/2_14.html" class="list_m">2</a><span class="list_b">3</span><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/post_108.html" class="list_m">4</a></div><br>
]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第2回　目標管理の弱みを知る</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/2_14.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1582</id>

    <published>2010-03-02T02:17:00Z</published>
    <updated>2010-03-16T09:57:39Z</updated>

    <summary> ほとんどの企業・組織で目標管理は行われています。しかし目標管理がうまくいかず、...</summary>
    
        <category term="1190　河合克彦" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2026 目標管理と人事評価の効果的運用法" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
前回、目標管理の弱みとして次のものを上げました。<br>
(1)目標以外の仕事が見えなくなる、(2)目標で仕事のすべてをカバーできない、(3)なぜか部門業績への関心が薄い、(4)維持目標が上がってくる、(5)「ノルマ管理」「達成しやすい目標の設定」の5つです。
<br><br>

これらをどのように克服していけばよいのか、一つひとつ考えてみましょう。
<br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「目標以外の仕事が見えなくなる」の克服</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
目標は特定化、焦点化されておりクローズアップされよく見えます。一方、目標以外の仕事は関心が薄れ「見えない」ようになります。広い視野で本人の仕事が見渡せ、かつ漏れなく把握できるようにするには、一般的に行われている人事評価の「正確度」「迅速度」「チームワーク」といった評価項目で把握します。
<br><br>

ただし、評価項目で把握しようとすると、評価者が評価をして、それで終わりということになりがちです。これを「見える」ようにする必要があります。すなわち、これら評価項目についても目標管理と同じように「やることの確認」「やっていることの確認」「やったことの確認」のサイクルを回す必要があります。
<br>
そのために期初に上司は、一つひとつの評価項目について期待するところを明確にして、部下に伝えます。期待するところの明確化は評価項目の定義と段階を上司・部下が確認し合うことで、部下もやりたいことがあれば述べ、お互いに確認・合意することが必要です。このように評価項目毎に上司・部下の間で確認合意されたものを、ここでは「役割期待」と呼ぶことにします。いうなれば「役割期待」とは、評価項目に"魂"が入ったものということができます。<br><br>

この「役割期待」を「役割期待シート（業績評価表）」で確認・合意し、このシートを期中の進捗管理、期末の評価、そのあとのフィードバックに活用します。そうすることによって目標以外の仕事の「見える化」を図ることができます。
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「目標で仕事のすべてをカバーできない」の克服</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
仕事の領域・評価の領域・目標の領域にギャップがあり、目標ですべての業績は把握できません。この問題の解決策としては、仕事を３つの特性に分類して、その得意分野で業績を漏れなく把握すればいいのです。
<br><br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">

<strong><u>(1)　変化、前進、改善、改革のような特定業務、売上・利益等など数値化できる業務</u></strong><br>
このような業務は目標が最も得意とする分野です。個人目標で業績を把握できます。
<br><br>

<strong><u>(2)　部門業績に関する業務</u></strong><br>
部門業績に関する業務は部門業績評価制度を構築して、そこで把握するようにします。次の「なぜか、部門業績への関心が薄い」の克服で詳しく説明します。
<br><br>

<strong><u>(3)　定常・基本業務、必須業務</u></strong><br>
定常業務とは、毎日、毎週、毎月あるいは毎年単位で繰り返し行うような仕事です。マニュアルを作成し、マニュアル通り行うことが要請されます。これは仕事のベースになるという意味で基本業務とも呼ばれます。ミスなく、しかもテキパキ行うことが必要です。
<br>
必須業務とは、本人の等級・職掌で必ず行うことが必要な業務です。定常業務が下位等級の仕事、基本業務を想定しているのに対して、必須業務は上位等級の仕事も含まれます。例えば管理職が行う人事管理の仕事（目標設定面接、進捗管理、評価、フィードバックなど）や部下の育成などです。必須業務の中に上記(1)、(2)の業務も含まれますが、ここでは除きます。<br>
定常・基本業務、必須業務は個人目標で把握するより、慎重に選定された評価項目で把握する方が適しています。漏れも生じません。そのために工夫・考案されたのが「役割期待」です。
<br><br>
</div>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「なぜか、部門業績への関心が薄い」の克服</div>
<!-- ▼本文 -->

<div class="entry_txt">
目標管理においては、会社目標⇒部門目標⇒個人目標といった目標の連鎖が重視されるはずです。しかし、なぜか関心は個人にあって、部門に対する関心は薄いように思われます。<br>
管理職は部門業績責任者であるし、部門構成員はそれぞれに期待される役割をキチンと果たすことによって部門業績に貢献するという責務があります。つまり、部門業績評価制度をキチンと構築して部門業績を把握することが必要なのです。ここでは部門業績を把握する仕組みを「部門目標」と呼びます。<br>
次の図は企業業績、部門業績、個人業績の関係を表わしたものです。企業には「経営目的」があり、これを効果的に達成するために分業が行われ、部門が設置されます。必要性があるから部門が設置されているのです。その必要性を部門の存在意義、部門の目的といいます。部門の中には個人がおり、それぞれ役割を担って部門の目的を達成しようとしています。企業業績、部門業績、個人業績とは、経営目的、部門目的、期待される役割の達成度合い、実現度合いをいいます。業績は最終的には個人の業績に集約されます。管理職は部門業績責任者としての役割が期待され、一般社員は部門構成員として部門業績に貢献することが期待されます。従ってそれぞれの部門業績に対する役割に応じて個人業績とすればよいのです。<br><br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<img alt="「企業業績」「部門業績」「個人業績」の関係" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100302z1.gif" width="450" height="325">
</div></div>

<!-- 本文 -->
<div class="entry_txt">
次の図は管理職、一般社員の業績に占める部門業績（部門目標）の割合を表わしたものです。管理職は部門業績責任者ですから「部門目標」のウエイトは高くなります。しかし「部門目標」が100％ではありません。これに対し一般社員は、「個人目標」と「役割期待」といった個人にかかわる項目の比重が高くなります。ただし、部門構成員として部門業績に貢献することが期待されるので、「部門目標」が0％にはなりません。
<br><br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<img alt="管理職、一般社員の業績把握、部門目標の占める位置" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100302z2.gif" width="450" height="302">

</div></div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「維持目標が上がってくる」の克服</div>

<!-- 本文 -->
<div class="entry_txt">
成果の把握を目標の達成度だけで行っている企業の場合、本人は自分の仕事が全部評価されたいと考え「いつもやっていることをいつもどおりしっかりやります」というような維持目標を上げてくることがあります。そもそも目標というものは、現在より一段とレベルを上げるようなもの、問題を解決するようなものであるべきです。つまり変化、前進、改善、改革といったものが目標といえます。維持目標を排し、チャレンジングな目標を設定するためには、次のような施策が必要です。
<br><br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<strong><u>(1)　成果把握の仕組みを変える</u></strong><br>
目標は変化、前進、改善、改革のような特定業務、売上・利益等数値化できる業務に特化させ、定常・基本業務、必須業務は慎重に選定された業績評価項目でしっかり評価するような仕組みにします。これを表わしたのが次の「業績評価項目とウエイト表」です。改善策として示している「役割目標によるマネジメント」の用語に置き換えれば「部門業績」は「部門目標」、「個別面評価項目」は「役割期待」になります。下位の等級では個人目標のウエイトはそれほど高くなく、個別面評価項目（役割期待）のウエイトの方が大きくなるように設定します。
<br><br>

<strong><u>(2)　「達成志向性」または難易度評価を入れる</u></strong><br>
個別面の評価項目の中に「達成志向性」があります。これはチャレンジングな目標を設定したかどうかを評価する項目です。この評価項目を入れることによりチャレンジングな目標設定を促します。また個人目標の評価の中に難易度評価を入れることも考えられます。
<br><br>

<strong><u>(3)　目標設定時の上司の指導の強化</u></strong><br>
目標の設定時に上司は部下の個人目標に維持目標が上がっていたら「このような目標をいつまでやっているのだ、早く卒業するように」と指導します。

<img alt="業績評価項目とウエイト（例）" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/ｋ100302z3.gif" width="450" height="580">

</div></div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「ノルマ管理」「達成しやすい目標の設定」の克服</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
目標の連鎖を意識しすぎると「ノルマ管理」に、セルフコントロールの尊重は「達成しやすい目標の設定」に陥りやすくなります。いずれも目標管理が評価・処遇と結びついたとき顕著に現れます。この問題は管理職の意識、目標管理の運用によって改善できます。<br>
まず「やることの確認」を一番重要なものと位置づけることです。そして「やることの確認」での議論や話し合いを、合意を得るまで上司・部下間で徹底的に行います。<br>
<br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<strong><u>(1)　部門目標策定への参画とメンバーへの分担・調整</u></strong><br>
会社の目標、上位部門目標に基づいて当該部門の目標を設定します。この段階がノルマ的であるのは会社全体の目標設定の考え方とも関係し、一管理職の努力では限界があります。そこで、上位部門長とよく相談して、会社の目標設定の考え方を変えるよう努力していくことが必要です。<br>
部門目標の設定は、部門メンバーが参画して行うようにします。皆で徹底的に話し合って部門目標を設定することと、部門メンバーに部門目標への所有感を持ってもらうためです。<br>
部門目標が設定されたら、部門目標分担・調整のミーティングを開き、部門目標分担マトリックス表などで分担を決めます。その場合、押し付けにならないように留意します。
<br><br>

<strong><u>(2)　個人目標の設定</u></strong><br>
上司は、部門の方針や目標、部下に期待するところをしっかり伝えます。部下はそれに基づいて自分の意思で個人目標を設定します。<br><br>


<strong><u>(3)　個人目標の承認</u></strong><br>
部下の個人目標を承認するのは管理職の役割です。不足しているところ、物足りないところはキチンと指摘し、部下が心底から納得するまで徹底的に話し合うことが必要です。<br><br>
</div>
</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
今回の解説は、「役割目標によるマネジメント」という考え方に基づいたものです。次回は、これをベースに「成果の把握」という観点から、もう少し議論を展開していこうと思います。
<!-- ▲本文 -->
<br><br><br>
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</div>
<br>
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<div align="center"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/1_11.html" class="list_m">1</a><span class="list_b">2</span><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/3_15.html" class="list_m">3</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/post_108.html" class="list_m">4</a></div><br>
]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第5回　男性管理職の皆さん、肝っ玉母さんパワーにかないますか？</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/03/5_11.html" />
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    <published>2010-03-02T02:16:00Z</published>
    <updated>2010-03-02T02:17:12Z</updated>

    <summary> 「今日は、とっても嬉しいです！私はこの研修を担当するのは今年度が４回目ですが、...</summary>
    
        <category term="0415　植田寿乃" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2025 企業事例で知る女性活躍推進の&quot;本音&quot;と&quot;建前&quot;" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">早く女性に会いたい―――</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
　「今日は、とっても嬉しいです！私はこの研修を担当するのは今年度が４回目ですが、今までどのクラスも男性ばかりでした。でも、この４回目にして初めて、女性が1人参加されています。本当に嬉しいです。私の願いは、ここに３分の１、女性が座っている状況になることです。それが自然な時代なのですから。」
<br><br>

笑顔で力いっぱい言ってしまいました。参加していた女性も笑顔を返してくれます。あっ女同士、心がつながった感じ・・・がしました。
<br><br>

昨年５月から第二地方銀行協会で年４回ほど開催する新任支店長セミナー（３日間コース）で、私は「人材育成とモチベーションアップ」という３時間ほどのコーナーを担当しています。毎回60～80人の新任支店長が参加しますが、第１回から第３回までは全員男性でした。
<br><br>

地銀の女性活躍推進を基盤とした研修や講演を行う機会は、一昨年より大幅に増えていますが、どこの銀行も女性支店長はまだまだ少ないのが実態です。ですから、この地銀の新任支店長を対象としているセミナーで、早く女性に会いたい、会いたいと思っていたのです。そして、ついに64人が参加したこの2月16日の第４回目のクラスにただ１人女性が参加されていました。私は、途中の１０分ほどの休憩時間に彼女と話したいなと思っていたら、以心伝心でしょうか、彼女のほうからやってきてくれました。
<br><br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">女性部下は女子大生の娘と同じ！
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<br>
<blockquote>私「女性お1人の参加ですよね。大変でしょう？」<br>
彼女「でも、こういう状況はいつもなんで、もう慣れました」<br>
私「でも、昨日からの研修、グループ討議とかはどうですか？違和感ない？」<br>
彼女「違和感というか、植田先生がおっしゃっているように、男性って違うなと思います。」<br>
私「女性部下のことがわからない、どう接していいか困っているという方が多くて驚きました」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
銀行には女性がたくさん働いています。特に支店は、見回すと圧倒的に女性の数が多い。そして圧倒的に支店長は男性、こういう構図がずっと続いている中、男性支店長は本当に悩んでいます。
<br><br>

この研修では、必ず事前に私への質問事項のアンケートがとられています。「人材育成とモチベーションアップ」という私の担当に対して、あえて「女性」と明記しての質問が毎回非常に多く見受けられます。いくつか代表的なものを挙げてみましょう。
<br><br>

<ul>
<li>女子行員の戦力化について教えてほしい</li>
<li>女子行員間の良好な人間関係の構築について教えてほしい</li>
<li>女子行員のモチベーションアップ術について教えてほしい</li>
<li>女性役員、女性行員に対する指導、教育方法の要点について教えてほしい</li>
<li>既婚の女性行員のモチベーションアップの方法を押してほしい</li>
<li>パート職員のモチベーション維持と活用策について教えてほしい</li>
</ul>

女性部下を戦力としてうまく動かさなければ、使いこなさなくてはという軍隊型組織の管理職の考え方がぷんぷんしてきます。部下は、「鍛えて、使う」時代から「育てて、活かす」時代となったことに気づいていなさそうな発想です。
<br><br>

では、同じように女性部下をたくさん持つ彼女はどうなのか？
<br><br>
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<br><blockquote>
彼女「私には大学生になる娘がいるんですよ。部下たちを見ていると娘と同じですよね。同じようなことを悩んでいたり、考えていたりする。だから娘と同じ感覚です。部下を育てるのは、娘を育てるのと同じです。でも私がそう言ったら、男性支店長たちは、それはわかるが、なおのこと難しいと、頭を抱えていらっしゃいました」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

女性にとって子育て、部下育ては同じなのです。人生においてもしっかり子育てしてきた、母親の経験こそが、部下の育成に今まさに本当に必要とされています。
<br><br>
</div>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">男性部下もやんちゃな息子と同じ！
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

アシックスの労働組合の副委員長は豪快でした。私は労働組合主催の女性の活躍を応援するセミナーを何度も担当したのですが、男性の部下も女性の部下もいる彼女に、部下に対する考え方を尋ねたことがあります。
<br><br>
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<br><blockquote>「先生、うちには息子が2人います。もう高校生になりましたから、私の言うことなんか全くといって聞きやしません。生意気なだけでなく、自分なりにいろいろ考えていますしね。血のつながった息子が、そう簡単にいうこと聞かないわけですから、部下を自分が思った通りに動かすなんて、できっこないですよ。だからこそ本音で部下と向き合って、話し合って、理解し合っていかなきゃね。それに、そういうやんちゃな部下が成長する姿を見るのも楽しいですよ」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

ここにも登場しました。肝っ玉母さんパワーです。部下はやんちゃな息子と同じ！度量の広さを感じてしまいます。
<br><br>

</div>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">見捨てることのない母性の愛
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
システム開発会社で人事課長を務めている女性は、心の病から復帰した女性を受け入れました。
<br><br>
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<br><blockquote>「彼女は、前の部署で本当につらい思いをしていたみたいです。誰にも何も言えず、それどころか上司との関係自体も大きなストレスになっていたみたいです。私のところで復帰したら、彼女が再び彼女らしさを取り戻して活き活き頑張れるようになるまで、しっかり面倒をみようと思います」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

仕事だからやるのではない、そこにあるのは、もはや母性の愛です。彼女も２人の子供を育てながら、姑の介護などもしているスーパー肝っ玉母さんです。
<br><br>

今、企業において精神的に参ってしまう人、心の病にかかる人が増えています。私も企業研修の機会に、男性の管理職から、そういう人たちにどう対処すればいいかという相談を受けることが増えています。しかし、その時に彼らの顔に浮かぶ表情と発言は、まるでお荷物を背負ってしまった、問題児を抱えてしまった、できれば自分のところから外に出してかかわりたくないということばかりです。私はそういう時に、しっかり受けとめてあげてほしいと訴えるのですが、残念ながら心に響く人は少ないように感じます。やっぱり、男性は肝っ玉母さんにはなれないのかもしれません。
<br><br>

では、結婚して子供を産んでいない女性はどうなのか？私は、独身の女性も肝っ玉母さんリーダーになれると確信しています。
<br><br>
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<br><blockquote>
「独身だからこそ、部下がまるで子供なのよ」<br>
「２０代で産んでいたら、これくらいの娘がいるんだなあ、という世代の女性と仕事するようになって、部下の成長が何よりの楽しみよ」</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

こういう発言を私は多くの女性管理職、女性リーダーから聞きました。昔は企業戦士ガンダム女だった女性たちも、脱ガンダムの肝っ玉母さん系に今どんどん変身しています。
<br><br>

私たち女性は子育てに関しては、圧倒的に男性よりもアドバンテージがあります。私たち女性にもっと部下の育成を任せてよ！部下が男性だろうが、女性だろうが、私たちはしっかり育てます。
<br><br>

さあ、皆さんの会社に肝っ玉母さん系リーダーは何人いますか？その数が部下の育成やモチベーションと大きく連動していくことを忘れないでください。

<br><br><br>



<strong>◎植田寿乃　ダイバーシティ関連セミナー情報</strong><br>

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<br><br>

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<br>

</div>
<!-- ▲本文 -->]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>事件簿ファイル その6　「現場の目標」と「組織の目標」がつながらない</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/_6.html" />
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    <published>2010-02-23T01:30:00Z</published>
    <updated>2010-02-23T02:12:41Z</updated>

    <summary> 前回は、多くのリーダーが抱える「ゴールを目指す意味、ゴールの先を共有できていな...</summary>
    
        <category term="2024 細川馨のエグゼクティブ・コーチング事件簿　～リーダーが犯す過ち" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="5870　細川馨" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
前回は、多くのリーダーが抱える「ゴールを目指す意味、ゴールの先を共有できていない」ことを例に、エグゼクティブ・コーチングと目標達成についてお話ししました。今回も、実例を挙げてその改善方法を解説しながら、エグゼクティブ・コーチングの役割についてお話ししていきたいと思います。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">◆事件簿ファイル6――「組織の目標」を翻訳できないF氏</div>
<br>
<!-- ▼本文   -->
<div class="entry_txt">
<blockquote>
ある外資系部品メーカーの日本法人社長を務めるF氏は、本社からの指示や数値目標を絶対的なものとしてとらえ、それを達成することがほかの何よりも大切だと考えています。今期は本社から300億円の売り上げ、30億円の経常利益を達成するように指示がきました。F氏は社員を集めた会議で次のように言いました。
<br><br>
「今期は、売上目標300億円、経常利益30億円を達成するよう、本社から指示がきています。達成できるように頑張ってください」
<br><br>
社員たちは黙って聞いていました。F氏はしっかり目標を伝えることができた、あとは部下たちの頑張りを見守ろうと思いました。
<br><br>
会議の後に、部下のQ君がF氏のところにやってきて尋ねました。「社長、今期の売上目標300億円は、あまりにも高いと思います。達成できるのでしょうか？」
<br><br>
F氏は答えます。
<br><br>
「達成できるかどうかは君たちの頑張り次第ではないですか。何もしないうちから音を上げているようでは、達成できるはずがありません。われわれは最善を尽くすだけです」
<br><br>
Q君は、腑に落ちないまま、戻っていきました。
</blockquote>

日本法人社長F氏はQ君に対して、大きなミスをしました。なんだかおわかりになるでしょうか？

<br><br>
<strong>○「現場の目標」と「組織の目標」がつながらない</strong>
<br><br>
F氏は「トップが決めた目標は、絶対的なもので、どのようなものであっても達成しなければならない。そのために努力するのが海外法人としての役割である」と考えています。しかし、社員からしてみれば、目標だけ伝えられても、その根拠が示されていないために、納得することができません。特にQ君のように、あまりにも目標が高すぎると感じて率直に質問をぶつけたにもかかわらず、それに対して何の回答もないまま、ただ頑張れとだけ言われたならばなおさらです。
<br><br>
私がエグゼクティブ・コーチングをする中で、このような問題を抱えているリーダーの方によく遭遇します。特にグローバルに事業を展開する外資系企業で多く見られる傾向があるようです。
<br><br>
たとえば、本社が全世界の売上目標を1000億円と考え、日本に300億円、アメリカに300億円、EUに400億円を割り振ったとします。しかし、今の日本支社の実力からみると300億円はあまりにも高く、自分たちの能力に見合っていないと感じたのであれば、部下に「売上目標300億円を絶対に達成しなさい」と言うのではなく、まずは本社のトップと交渉し、掛け合わなければいけないのです。
<br><br>
リーダーが「なぜ、その目標が設定されたのか」「なぜ、その目標を達成しなければならないのか」について納得できていなければ、部下が納得できるはずがないからです。リーダーは、組織の考えを現場に"翻訳"するとともに、「現場の目標」と「組織の目標」をつなぐ橋渡し役を果たさなければなりません。特に、現場の目標と組織の目標にギャップがある場合、その役割がとても重要になります。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->




<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
◆エグゼクティブ・コーチングの役割</div>
<!-- ▼本文   -->
<div class="entry_txt">
ここで、エグゼクティブ・コーチングの役割についてお話ししたいと思います。
<br><br>
エグゼクティブ・コーチングは、エグゼクティブの方にコーチングをするものですが、そのコーチングを通して、組織をコーチングしていることにもなるのです。エグゼクティブの方の行動が改善されたらそれで終わりというものではなく、エグゼクティブが変革を遂げたことで、組織全体が良くなっていかなければいけないのです。その組織には社員も含まれますし、顧客も含まれます。つまり、エグゼクティブ・コーチングの役割は、エグゼクティブ自身を変えることで、組織を変えることなのです。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

<!-- ▼サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">◆日本法人社長F氏の改善方法</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
それでは、日本法人社長F氏のように、「『現場の目標』と『組織の目標』がつながらない」という課題を抱えているエグゼクティブの方をどのように改善したらいいでしょうか。<br><br>
繰り返しになりますが、まずリーダーは「組織の目標」と「現場の目標」をつなぐ橋渡し役であると認識させることです。「現場の目標」（＝「現場」としてこうしたいという目標）と「組織の目標」は必ずしも一致している必要はありませんが、共存している必要があります。「組織の目標」を前提として現場は「どうありたいか」を考えるのです。
<br><br>
次に、「組織の目標」が現場や各メンバーの目標（自分のスキルアップができる、報酬が上がるなど）にどのように結びつくのかを明示する必要があります。
<br><br>
前回お話ししたように、「組織の目標」を達成することで自分たちにどのようなメリットがあるのかを伝えます。メンバーに「組織の目標」を伝える場合、その目標についてリーダーが納得していることが大前提なのですが、その点を認識していないリーダーの方がよくいます。
<br><br>
「トップが決めたからしょうがない」、「本社が言っているから従うしかない」
<br><br>
このようなことを口にしている方を見かけることがありますが、会社から与えられた目標が高すぎたり、理にかなっていないと感じたならば、リーダーは勇気を持ってトップと「妥当な目標」にするための交渉をしなければなりません。
<br><br>
先ほども述べた通り、300億円という目標を与えられ、「300億円は正直厳しいけれど、270億円、280億円なら達成できるかもしれない」と感じるのならば、リーダーは率直にトップに伝え、交渉すべきです。
<br><br>
ただし、いったん「組織の目標」を引き受けたのならば、リーダーが責任を持ってその目標をチームメンバーに伝える必要があります。そのときのポイントは、"翻訳"をして伝えること――数値の根拠を示すとともに、どのようにその目標を達成するのか、そのプロセスを提示してあげることです。
<br><br>
「300億円という目標はとても高いものですが、昨年のわれわれのパフォーマンスを評価してくれたうえで、本社が提示してきたものです。私は○○分野と○○分野に力を入れて取り組めば、達成は不可能ではないと思います。この目標を達成すれば、本社に対する日本法人のプレゼンスも高まります。発言力も増し、われわれが提案する企画などについても、もっと真剣に耳を傾けてくれるようになるかもしれません。みんなで頑張って取り組んでいきましょう」
<br><br>
このように「翻訳」してあげることで、メンバー1人ひとりのやる気が増すことになります。そして、最後に何よりもリーダーが率先して目標達成に対してコミットしていくことです。たとえば目標達成ができなければ、何らかの形で責任を取ることを示すのです。
<br><br>
「君たちの能力を信じて必ず達成できると思い、本社のこの数値を受け入れました。万が一この目標を達成できなかったら、私が必ず責任を取ります」
<br><br>
面白いエピソードがあります。ある大手電機メーカーの会長が取締役会で会社の数値目標を述べた際に、社外取締役の1人が次のように尋ねたそうです。
<br><br>
「それはコミットメントか？」
<br><br>
「コミット」するということは、それを達成しなければ自分が責任を取る、つまり会長を辞めるという意味です。リーダーになったならば、これくらいの気構えを持って強く「コミット」していくことが必要です。
<br><br>
今回は、東京法人社長F氏を例に、多くのリーダーが抱える「『現場の目標』と『組織の目標』がつながらない」ということに着目して、その改善方法を述べるとともに、エグゼクティブ･コーチングの役割についてお話ししました。
<br><br>
これまで全6回に分けて、優秀なリーダーが陥りやすい過ちを紹介しながら、エグゼクティブ・コーチングの改善方法について解説してきました。最後にエグゼクティブ・コーチングのプロセスについて、再度わかりやすくまとめたいと思います。以下のとおりです。
<br>
<img alt="エグゼクティブ・コーチングのプロセス" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/hosokawa/h20100223z1.gif" width="470" height="260">
<br>
繰り返しますが、エグゼクティブ・コーチングはリーダーが行動を改善することで、組織（その周辺にいる人も含む）が改善され、最終的に組織の目標が達成されることを目指します。リーダーが変わらなければ組織は変わりません。リーダーの重要性が高まる中で、1人でも多くの方がエグゼクティブ・コーチングの重要性を認識し、取り組まれることを願ってやみません。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->
<!-- ▼リンク --> 
<div align="center"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/post_106.html" class="list_m">1</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/_1.html" class="list_m">2</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/3_12.html" class="list_m">3</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/_4.html" class="list_m">4</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/_5.html" class="list_m">5</a><span class="list_b">6</span></div><br>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第1回　目標管理で困っていることはありませんか</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/1_11.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1546</id>

    <published>2010-02-23T01:20:00Z</published>
    <updated>2010-03-16T09:56:14Z</updated>

    <summary> ほとんどの企業・組織で目標管理は行われています。しかし目標管理がうまくいかず、...</summary>
    
        <category term="1190　河合克彦" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2026 目標管理と人事評価の効果的運用法" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
ほとんどの企業・組織で目標管理は行われています。しかし目標管理がうまくいかず、困っているという話がよく聞こえてきます。困っている内容は大体次のようなものです。
<br>
<ol>
<li>易しい目標や、いつもやっていることをいつも通りしっかりやりますといった安易な目標設定が繰り返される</li>
<li>逆に目標がノルマ化し、とても達成できそうにない目標を押し付けられる</li>
<li>管理職の目標が部門を意識した目標になっていない</li>
<li>目標ばかりに関心が集まり、ルーチンワークが軽視される。「目標を達成するのに忙しく、日常業務が出来ませんでした」ということを平気で言う者がいる</li>
<li>目標達成度で成果の評価を行っているが、目標ですべての業務をカバーできない。成果の評価が本当にこれでよいのか疑問である</li>
</ol>
今回の連載は、このような目標管理で困っていることについてどう対処すればよいかという処方箋を提示します。
</div>
<br>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">そもそも目標管理はどのような狙いで導入するのか</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
そもそも目標管理をどのような狙いで導入したのでしょうか。目標管理導入の狙いとしては、次のことが挙げられます。
<br><br>
(1)組織の満足と個人の満足の同時達成、(2)見える化、(3)会社価値観・経営目標の浸透、(4)個人の役割の明確化、(5)自分で考える、(6)仕事の焦点化、の6つです。それぞれを簡単に説明します。
<br><br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<strong><u>(1)　組織の満足と個人満足の同時達成</u></strong><br>
目標管理で目指す一つめは、「組織の満足」と「個人の満足」の両方を同時に達成することです。<br>
そのためには、まず目標管理のルーツであるドラッカーの著書『現代の経営』の中の「目標による管理（Management By Objectives And Self-Control）」を理解する必要があります。そこで述べられている考え方（ドラッカーは「経営哲学」と呼んでいます）を、私流に表すと次の図のとおりになります。
<br>
<img alt="「目標管理」の経営哲学" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100223z1.gif" width="450" height="350">
「組織の満足」は『現在の付加価値』と『将来の付加価値』の獲得を通じて得ることができます。「個人の満足」は『自己実現』と深く関係します。<br>
この組織の満足と個人満足の同時達成は、誰かの要望に基づくものではなく、自分自身が行動を起こさなければならない「内発的動機づけ」によって実現します。<br>
その内発的動機づけを促す仕組みが「目標」と「セルフコントロール」です。その場合、目標は具体的な成果となって現れる組織業績達成に貢献する目標と、人材育成や問題発見等の組織活性化に貢献する目標の二本立てになります。この2つを、組織の中での自分の役割を考えて自分の意思で設定します。<br>
目標管理は、目標設定、目標遂行、目標評価のサイクルで行います。このとき重要なのは、本人のセルフコントロールに任せることです。セルフコントロールをスムーズに行わせるためには、上司はサポートと必要な情報の提供を適時適切に行うことが必要です。この目標管理のベースには「人間に対する深い信頼」、いわゆる「Ｙ理論的人間観」があります。
<br><br>
<strong><u>(2)　見える化</u></strong><br>
次に「見える化」を説明しましょう。目標管理は、個人目標シートを使用して上司・部下がそのステップ毎に確認し合いながら進めていきます。目標設定においては上司が部門目標と本人に期待するところを示し、本人はこれらをよく理解しながら自分の意思で目標を設定します。目標設定が出来たら上司に提出し、上司はチェックします。そして目標設定面接で意見の交換を行い目標について合意を得るようにします。<br>
期中は個人目標シートに基づき進捗状況を確認し合います。期末になれば達成状況を本人が自己評価し、次に上司が評価します。そして目標振り返り面接を行って達成出来なかったところ、その理由・背景を確認し、次の対応策を考えます。このように目標管理は上司・部下が個人目標シートを介して「見える」状態にあります。つまり目標管理の中には「見える化」がその仕組みとして組み込まれているのです。また上司・部下がそのステップ毎に確認し合いながら進めていく過程でコミュニケーションが促進されるというメリットもあります。
<br><br>
<strong><u>(3)　会社価値観・経営目標の浸透</u></strong><br>
第３番目の目標管理の狙いは、会社価値観・経営目標の浸透です。個人目標は部門目標に沿って設定するもで、部門目標は経営理念、会社価値観、経営目標とつながっています。このような目標連鎖を通じて経営理念、会社価値観、経営目標の個人への浸透を図ることができます。
<br><br>
<strong><u>(4)　個人の役割の明確化</u></strong><br>
第４番目は「個人の役割の明確化」です。個人目標は部門目標を達成するために自分にはどのような役割が期待されているかを考えて設定します。部門ミーティングを開いて部門目標分担マトリックス表で個人の分担を決めます。役割能力要件表や職能要件書などの等級・職掌に期待される役割を確認しながら個人目標を設定します。このような目標管理のプロセスが個人の役割の明確化をさせます。
<br><br>
<strong><u>(5)　自分で考える</u></strong><br>
第５番目は、「自分で考える」こと。目標というのは、自分に期待される役割、自分の仕事の問題点、自分が真にやりたいこと、自分の能力開発、自分のキャリア開発などを考えて目標を設定します。考えることが業務改善、業績向上、自分の能力向上につながります。目標管理は考える習慣を従業員に身につけさせます。
<br><br>
<strong><u>(6)　仕事の焦点化</u></strong><br>
最後は「焦点化」です。目標設定にあたっては、自分に与えられた多くの仕事の中から優先順位をつけ、特に今期やりたいことを目標にします。仕事の焦点化によって仕事にメリハリがつきます。もちろん目標だけをやっているわけではありませんが、優先順位の高いことを達成することによって全体の業績を向上させることができます。
</div>
</div>
<br>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">目標管理の弱点を知る</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
これまで説明してきたことを狙って目標管理を導入するわけですが、実際運用してみると次のような問題が生じます。
<br><br>
主なものは、(1)目標以外の仕事が見えなくなる、(2)目標で仕事の全てをカバーできない、(3)なぜか部門業績への関心が薄い、（4)維持目標が上がってくる、(5)「ノルマ管理」「達成しやすい目標の設定」の5つでしょう。<br><br>

<div style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<strong><u>(1)　目標以外の仕事が見えなくなる</u></strong><br>
目標は仕事を区切り、焦点化します。これは目標管理の強みに上げましたが、半面、目標管理の弱みにもなります。目標以外の仕事が見えなくなることです。目標は仕事のある部分が特定化され、焦点化されたものです。しかし、それは仕事の全部ではありません。目標以外の仕事も数多くあります。焦点化された目標と対比して目標以外の仕事がぼやけてきたり、見えなくなってきたりするのです。
<br><br>
運用でも同様のことが起こります。目標は個人目標シートというツールを使い目標設定、進捗管理、目標評価を行います。本人が手にするものは個人目標シートであり、本人の関心は必然的に個人目標に向かいます。上司も個人目標シートで本人と進捗状況を確認します。このように個人目標は「見える」状態にありますが、個人目標以外の仕事については、特に進捗状況を確認するようなシートもないので上司・本人も関心が薄れてしまいがちになります。つまり個人目標以外の仕事が運用上も見えなくなります。
<br><br>
<strong><u>(2)　目標で仕事の全てをカバーできない</u></strong><br>
ここに本人の「仕事の領域」、「評価の領域」、「目標管理の領域」があるとすれば、現在多くの企業・組織で行われている人事制度では、次のような感じになっています。<br>
<img alt="仕事の領域、評価の領域、目標管理の領域" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/kawai/k100223z2.gif" width="450" height="325">
本人の「仕事の領域」をカバーして、本人がやったことを漏れのないように評価するのが理想的です。そのため評価項目の設定を工夫するなどして漏れなく評価することは必要ですが、それでも１００％把握することは難しいのです。<br>
「目標管理の領域」は更に狭まってきます。目標に上げる項目数には限りがあるため、重点的にやりたい仕事を挙げるからです。目標は期初に予見できるものでなければ設定できません。ところが実際の仕事では期中にいろいろ仕事が飛び込んできます。この仕事は目標ではカバーできません。<br>
このように「仕事の領域」、「評価の領域」、「目標管理の領域」にはギャップがあり、目標管理の領域で本人の仕事をすべてカバーするのは難しいのです。そのため、目標管理だけで本人の成果（業績）を把握することもまた難しいのです。
<br><br>
<strong><u>(3)　なぜか、部門業績への関心が薄い</u></strong><br>
人事コンサルタントや人事部門の多くの方の関心は個人にあって、組織とか部門には関心が薄いようです。評価においても個人業績をどのように捉えるかは関心があるのですが、部門業績にはあまり関心を示さない傾向があります。<br>
目標管理においては、会社目標⇒部門目標⇒個人目標といった目標の連鎖を重視するのですが、そのわりに部門の目標をどのように評価するのか、部門の業績をどのように考えるのかについては関心が薄いように思われます。<br>
ある営業所の営業所長と営業担当者の目標を例に解説します。営業所長の目標は営業所全体の売上・利益目標になっています。ところが、営業担当者は自分に割り当てられた売上・利益が目標になっています。自分に割り当てられた売上・利益目標を達成すれば、自分の業績は上がるという仕組みです。これでは営業所全体の目標を達成しようが、達成しまいが関係ないということになってしまいます。こんなバカな、と思われますが、よくこのようなことに遭遇するから不思議です。
<br><br>
<strong><u>(4)　維持目標が上がってくる</u></strong><br>
成果の把握を目標の達成度だけで行っている企業の場合、本人は自分の仕事が全部評価されたいと考え、目標に自分の仕事をすべて取り込もうとします。やらねばならない仕事をキチンとやるというようなことも目標となっています。このような目標を見ると「現状維持がなぜ目標となるのか」と疑問に思うのです。
<br>
そもそも目標というものは、現在のレベルより一段とレベルを上げるものが目標といえるのではないでしょうか。問題があるからそれを解決するというのが目標といえます。現状、問題はとりたててないが、問題を発掘して、その問題を解決するというのも目標です。つまり目標というものはチャレンジするものであるべきで、現状を維持するものは目標にはなりえないと思うのです。<br>
チャレンジして達成するところに仕事の面白さを感じ、やりがいを感じるのであり、能力も開発されます。目標というものは達成してワクワクするものでなければならないと思うのです。<br>
例えば、ある課長が課内の情報共有が十分でないため課内ミーティングを毎週行うという目標を立てたとします。現状、課内ミーティングは行っていないので、これを毎週行って情報の共有化を進めるというのは前進であり、目標となり得ます。この課内ミーティングが常軌化したあとも課内ミーティングを毎週行うという目標を立てるということは、現状を維持することであり、目標とはなり得ないのです。
<br><br>
<strong><u>(5)　「ノルマ管理」「達成しやすい目標の設定」</u></strong><br>
目標管理には、上位部門の目標に基づいて目標を設定するという目標の連鎖と、自分の意思で目標を設定するという思想があるのは前述したとおりです。ところが、これも目標管理の弱点になることがあります。目標の連鎖は「ノルマ管理」に、自分の意思を尊重した目標設定は「達成しやすい目標の設定」に陥りやすいのです。特に、目標管理が評価や処遇と結びつくと、この傾向が強くなります。<br>
これは企業の風土や体質に関連します。全社の売上目標を設定して、それを各部門に割り当てる、各部門に割り当てられた売上目標を各個人に割り当てる。実際このような割り当てをしないと部門ひいては全社の売上目標は達成できないと考えているところにその原因があるのです。<br>
目標管理が論じられる前からノルマ管理はありました。ノルマ管理が目標管理と結びつけて論じられるのもおかしなことです。目標ということで結びつきやすいのでしょう。しかし、ノルマ管理は目標管理の哲学からは対極にあります。目標管理の思想は自分の意思、セルフコントロールにあるからです。<br>
「ノルマ管理」が達成できそうもない高い目標が、本人の意思とは関係なく一方的に与えられるのに対して、「達成しやすい目標の設定」はその反対で、低いレベルの目標設定です。自分の意思で目標を設定するということを逆手にとったもので、これは評価と結びついているところと関係します。<br>
「ノルマ管理」「達成しやすい目標の設定」は、どちらも目標管理の思想と相容れないものですが、実際の目標管理の運用ではこの二つの現象に陥ることが多いものです。目標管理の弱点というべきものです。
</div><br>
では、目標管理の弱点は克服できるのでしょうか。次回は、これら目標管理の弱点をいかに克服していけばよいのかについて解説します。

<!-- ▲本文 -->
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]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第6回　営業パーソンの育成では、 「学び方」を教えることが大切だ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/6_6.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1545</id>

    <published>2010-02-23T01:10:00Z</published>
    <updated>2010-02-23T02:18:03Z</updated>

    <summary> 営業のノウハウを人に教えるのは、簡単なことではありません。なにしろ顧客は人間で...</summary>
    
        <category term="2023  “骨太 営業” 育成プロジェクト２０１０" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="3985　鳥居勝幸" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">営業は暗黙知の固まり。技を教えるのは難しい</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
営業のノウハウを人に教えるのは、簡単なことではありません。なにしろ顧客は人間ですから、人それぞれに違います。「お客様にこう話して、こう切り返せば販売が成功する」という具合にはいきません。営業マネージャーの悩みもそこにあります。
<br><br>
営業のノウハウは暗黙知であるとよく言われます。つまり、個々人は経験によって優れた方法を体得しているが、言語や文章で人に伝えるのは難しいという意味です。
<br><br>
たしかにその通りです。私も数多くのトップセールスパーソンにインタビューをしてきましたが、「あなたはなぜ売れているのか」という問いに対して、的確に答えられる人は稀でした。その多くは、「最後まで諦めないこと」や「日々研鑽するしかない」といった、まるでテレビインタビューでの一流スポーツ選手の答えに似ていました。
<br><br>
マネージャーが新人に営業の方法を教えています。<br><br>
<blockquote>上司「新規開拓は飛び込みで訪問するくらいの気持ちでやらなきゃ」<br>
新人「わかりました。飛び込んで何をすればいいのですか」<br>
上司「キーマンが出てきたら懐に飛び込むんだよ」<br>
新人「フトコロ・・・？」</blockquote>

実際にこのような類の会話が良くあるのです。営業のOJT（On the Job Training）では、「考え方を言って聞かせ、同行してやって見せて、真似をさせる」というやり方が昔から基本となっていて、今も変わりはありません。この「真似る」というのは、優れた技を盗むためにとても有効な方法です。トップセールスパーソンになっていく人は「真似の達人」と言ってもいいくらいです。
</div>
<br>



<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「学び方」を教えよう。「学び方」を学ぼう</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
トップセールスパーソンは、初めは人の真似をしながら、自分を磨くために凄まじい努力をし、最後には極意を身につけることのできる人です。たとえて言えば、技を究めた剣客、宮本武蔵のような人です。しかし残念ながら、会社に宮本武蔵はそう多くはいません。武蔵以外の99%の営業パーソン、つまり「普通の人」の底上げをしなければ、企業としての営業力強化にはなりません。ですから、営業教育では、その「普通の人」をどうパワーアップするかに主眼を置きます。そのためには、人の資質に頼っているわけにもいかないので、何らかの手立てが必要です。
<br><br>
考えてみれば、「達人」は放っておいても達人になっていきます。しかし「普通の人」は「真似ろ」と言うだけでは育ちません。「マネ方」を自分で見つけられる人は1%の「達人」なのです。「普通の人」は真似の仕方さえ気づかないものです。
<br><br>
マネージャーが同行訪問の帰り道で新人と話しています。<br><br>
<blockquote>上司「今やって見せた通りだ。わかったか？」<br>
新人「よくわかりました」<br>
上司「何が？」<br>
新人「あのヨイショの仕方はさすがでした」<br>
上司（そんなことしか見ていなかったの・・・）</blockquote>

「真似る」はベテランの技を盗むためにとても有効な方法です。しかし「見てろ」と言うだけでは、本当に「見てるだけ」の見学状態になってしまい、「学び取る」という姿勢は生まれません。緊張感がないあまり、下手をすると横で居眠りをされてしまうことさえあり、困りものです。
<br><br>
営業教育では真似の仕方を教える、つまり「学び方を教える」、受講者は「学び方を学ぶ」という考え方が必要です。学び方がわかっていれば、自分で考えて進化していくことができます。営業に限らず、やり手のビジネスパーソンは常に進化している人です。彼らはいくつになっても成長を止めません。
</div>
<br>




<div class="subtitletrend">顧客との会話を分解しないと、真似ることができない。</div>

<div class="entry_txt">
さて、真似るのが上手くなるためには、「物事を分解する能力」がいります。上司と同行訪問をした場合、部下は上司が顧客と話していることを聞き取り、その内容を分解して理解できなければなりません。さらに、分解するためには、いくつかのフレームを知っておく必要があります。そのことによって、より早く学習することができ、より早く良質な体験を積むことができるようになります。
<br><br>
たとえば顧客との面談は、おおよそ４つのフレームで分解することができます。<br>
・自己紹介する（理解してもらう、関心を持ってもらう）<br>
・聞く（顧客に関心を持ち、顧客のことを理解する）<br>
・提案する（顧客に合ったものを提案する）<br>
・約束する（今後行うことを決める）
<br><br>
この４つには関連性があります。自己紹介によってこちらに関心を持ってもらわなければ、そのあと質問をしても、ニーズを教えてはくれません。ニーズを聴くことができなければ、顧客にあったものを提案することができません。したがって、次回面談の約束を取ることもできません。
<br><br>
このように、４つのフレームは関連しあって1回の面談を構成しています。また、2回目以降の訪問や、長年取引のある既存顧客に対しては、「聞く」と「提案する」と「約束する」の３つのフレームで毎回の面談を組み立てることができます。<br>
・Hearing　（質問する・聞く・理解する）<br>
・Proposal　（顧客に合ったことを提案する）<br>
・Closing　（今後行うことを決める）<br>
これを、我々サイコム・ブレインズでは頭文字をとってHPC＊と呼び、セールス・コミュニケーション・トレーニングで徹底的にたたき込んでいます。<br>
（＊サイコム・ブレインズ登録商標）
</div>
<br>


<div class="subtitletrend">標準的なフレームワークも営業の場で使える</div>

<div class="entry_txt">
ほかにも代表的なフレームを挙げてみましょう。たとえば３Cというフレームがビジネスでよく使われます。<br>
・Company　（顧客企業のことを聞いて理解する）<br>
・Customer　（顧客企業の「顧客」を知る）<br>
・Competitor　（顧客企業の「競争相手」を知る）
<br><br>
法人営業において、営業パーソンが顧客を理解する際のフレームとしてこの３Cを使うことができます。営業パーソンは、訪問する企業の３Cを調べ、聴くべきことも３Cによって準備することができます。部下は上司の顧客面談を横で聞き、３Cに分けながら内容を理解することができます。
<br><br>
さらに、マーケティングでは４Pというフレームがよく使われます。これも顧客企業を理解するための有効な質問法として活用することができます。<br>
・Product　（顧客の製品・商品を知る）<br>
・Price　（製品・商品の価格を知る）<br>
・Place　（商流や販売店を知る）<br>
・Promotion　（販促や営業方法を知る）
</div>
<br>


<div class="subtitletrend">上司がフレームワークで教えると、部下は応用がきく</div>

<div class="entry_txt">
フレームを現場で使う訓練ができていると、顧客との会話の組み立てがうまくなります。知識は頭でわかっているだけではなく、使うことができてこそ意味があるものです。このようなフレームを使うトレーニングは営業研修の役割でしょう。できれば営業マネージャーと営業パーソンの共通言語になることが望まれます。<br><br>
前記のHearing（聞く）、Proposal（提案する）、Closing（約束する）という3つのフレームがわかっていれば、顧客と面談した後に、より具体的に振り返ることができます。そして部下は顧客に合わせて応用がきくようになります。そうなると、上司も精神論だけを話している場合ではなくなってきます。
<br><br>
マネージャーが同行訪問の帰り道で新人と話しています。<br><br>
<blockquote>上司「今やって見せた通りだ。わかったか？」<br>
新人「はい...」<br>
上司「何か質問はある？」<br>
新人「Closingしなかったのは忘れていたからですか？」<br>
上司（む、む、む...）</blockquote>
</div>
<br>

<div class="subtitletrend">やはり基本は「貪欲に学び取ろう」という姿勢だ</div>

<div class="entry_txt">
先日、上海でHPC 1day Seminarを行いました。前述の、Hearing（聞く）、Proposal（提案する）、Closing（約束する）の３つのフレームを使いこなすセールス・コミュニケーション・トレーニングです。弊社の現地法人、サイコム・ブレインズ上海が主催し、私は講師を務めました。参加者28人のうち、3分の2が中国人、残り3分の1が上海で働く日本人という構成でした。
<br><br>
街じゅうが建設ラッシュと言ってもいいほど成長著しいのが上海です。そのような環境のせいか参加者の学習意欲は高く、会場は最後まで熱気に包まれ、講師としても感動を覚えた次第です。
<br><br>
日本国内で活動している営業の皆さんへのメッセージです。<br>
「もっと貪欲に学び取ろう」を合言葉に進化し続けましょう。
<br>
<img alt="上海セミナー" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/torii/t20100223z1.jpg" width="470" height="353">


<!-- ▲本文 -->
</div>
<br>
<!-- ▼リンク --> 
<div align="center"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/1_9.html" class="list_m">1</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/2_13.html" class="list_m">2</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/3_13.html" class="list_m">3</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/4_10.html" class="list_m">4</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/5_9.html" class="list_m">5</a><span class="list_b">6</span></div><br>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第4回　「社長の意見に賛成！」とは言うものの経営陣、人事部長の腹の中！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/5_10.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1500</id>

    <published>2010-02-16T04:57:00Z</published>
    <updated>2010-02-18T02:56:59Z</updated>

    <summary> 「専任として抜擢された2007年からの1年、試行錯誤の連続で困ったこと、迷った...</summary>
    
        <category term="0415　植田寿乃" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2025 企業事例で知る女性活躍推進の&quot;本音&quot;と&quot;建前&quot;" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">社長の前では大賛成！でも実は・・・</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
「専任として抜擢された2007年からの1年、試行錯誤の連続で困ったこと、迷ったことがたくさんありました。でもそんな時に相談に乗ってくれて、私を応援し、支えてくれたのは・・・社長でした。月に1度は社長と話をしていました。まさに私にとってのメンターでした」
<br><br>

今年初の「第32回女性と組織の活性化研究会」<a href="http://newo.jp" target="_blank">(http://newo.jp)</a>の事例発表は日立化成工業ＣＳＲ室ダイバーシティ推進グループの矢島啓子氏が行いました。彼女は、担当してからの3年間の企業としてのダイバーシティ活動への取り組みについて語ってくれましたが、その内容で注目されたのは、経営陣や彼女を取り巻く男性管理職への啓蒙活動でした。
<br><br>

女性比率が1割程度という日立化成がダイバーシティ活動に取り組んだ前提には、女性活躍推進よりもグローバリゼイションがありました。売り上げの海外比率が増え続け、逆転することが確実であることが予測された2006年に女性社員の活用機運が高まり、執行役員を対象とした講演会や女性社員の意見交換会などがスタートしています。
<br><br>

営業としてバリバリ活躍する矢島さんを、翌年ＣＳＲ室の中の専任の担当者として任命したのも、人事部や人材開発室に担当者を置く会社が多い中では、会社の取り組み姿勢をはっきり示しています。営業からの異動に彼女が大きな戸惑いを感じていたところ、
「ダイバーシティは経営戦略だ！」<br>
という社長の一言で、ぐんと心が動いて、だったらやってみようと言う気持ちになったそうです。女性が活躍できない会社がグローバル展開などできるはずもない。まずは女性が当たり前に活躍できる会社になることから始めようということです。やはり、経営者がどんな気持ちで、どんな覚悟でダイバーシティや女性活躍推進に取り組むかが、重要なポイントなのでしょう。
<br><br>

「最初のころは、社長の前では『賛成』というそぶりで何も言わない・・・でも陰では、ということもありました。しかし、今では、その場でいろいろ意見を言ってくれるようになりました。分からないことや、質問など、何でも言ってくれるようになりました。今では推進派という方もいらっしゃいます」
<br><br>

社長の前で何も言わない・・・男性社会、オールド・ボーイズ・ネットワークの暗黙のルールでは当たり前のことかもしれません。どこの会社でも、良くみられる風景です。このコラムのタイトルにもある「本音」と「建前」は違って当たり前という状況を打破するのは、かなり大変なことですが、彼女たちの個別に向き合った熱意こそがそれを変えていきます。
<br><br>

「根回しというわけではありませんが、一人ひとりとじっくり話すと、ちゃんと理解してくれるようになります。やはり分かってない、誤解している方がいらっしゃるのです」
<br><br>

ダイバーシティに関して、経営陣全員が理解、納得するためにこの1対1の対話は重要なポイントと言えるでしょう。現時点で女性活躍から、グローバルダイバーシティへという本格的な取り組を、管理部門、営業部門を中心とした事業部長で構成するプロジェクトメンバーでされているという状況は、まさに、女性活躍推進が女性の枠を超えて社内にうまく浸透している素晴らしい事例と言えるでしょう。
<br><br>
</div>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">反対の理由は悲しいかな、知識不足と理解不足！
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
理解と情熱を持ってダイバーシティに取り組む経営者もいれば、逆の経営者もいます。
<br>
「まあ、女性にはそんなに期待してないから・・・」（システム開発会社社長）
<br>

ここぞという大事な場面で、このような発言を社長がしてしまえば、会社としての取り組みが失速することは目に見えています。
<br><br>

しかしながら、この経営者は個人的には女性の活躍を認めているそうです。しかし、今までのオールドキャリア的な考え方を変えることを公の場で表明することができないらしく、否定的な発言をしてしまうという矛盾した状況にあるようです。たぶん、経営トップが、2010年の現時点においてダイバーシティや女性活躍推進に関して、否定的であるなら、その会社の未来は真っ暗でしょう。
<br><br>

経営トップが目覚めて、やる気になったとしても、その取り巻きの取締役、執行役、そしてキーマンとなる人事部長はどうでしょうか？このあたりには、まだまだ「建前賛成、本音反対」「総論賛成、各論反対」、つまり反対の人たちがたくさんいます。
<br><br>
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:15px">
<blockquote>「世の中は女性活躍ブームだけど女性の幸せは、やっぱり結婚して家庭に入ることでしょう。僕は絶対そう思いますよ」（商社取締役）<br><br>

「男性は全員頑張って管理職目指してほしいけど、女性はそこまで全員が頑張る必要はないしね」（銀行人事部長）<br><br>

「女性活躍推進、何しろ社長が突然言い出して、社長命令ですからやるしかないんですよ、だからよろしくお願いします」（不動産管理会社人事部長）<br><br>

「女性が多い会社ですから、育児や時短などの制度は昔から整っています。女性に対する昇格・評価制度も男性と変わりません。あとは女性自身の問題ですね。女性活躍推進への取り組みは、弊社では終わっています」（衣料品メーカー人事部長）</blockquote>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
これらは実際に、私との会話の中で相手から飛び出した言葉です。まさに本音が見え隠れしています。こういう発言をする人たちに共通しているのは、ダイバーシティや女性活躍推進についての知識不足、理解不足です。
<br><br>

実際、ある人事部長は「女性活躍推進とかダイバーシティとか取り組んで、皆が権利主張しだしたら大変なことになる。わがままな社員が増えてしまう」といった、昔々のウーマンリブやマイノリティの暴動といったイメージを持っていたそうです。また、「少子高齢化の中で、男性の労働人口が減るから、しかたがないから女性とシニアを使うしかない。できれば、男性だけでやりたいのに・・・」といった最初からネガティブな発想での取り組みで嫌々やっている場合もあります。
<br><br>

取締役、執行役、人事部長はダイバーシティ、女性活躍推進のまさにキーパーソンです。社長がどんなにその重大性を認識したとしても、それを実際に会社の大きな経営課題として取り組むのは取締役や執行役、人事部長です。その人たちが、知識不足、理解不足で隠れ反対派だったり、反対はしないけど賛成もしない受け身の傍観者だったりすることは、もはや許されません。専任の女性担当者に任せて、できる限り自分はかかわらないといった姿勢ではダメなのです。積極的に関わる、自分自身がオピニオンリーダーとして、社内にその重要性を広めていくといった意識と行動が重要です。

</div>


<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「見ざる、聞かざる、言わざる」の無関心層が一番の問題
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
「女性活躍推進とか女性管理職を増やすことが、会社の売り上げや利益に直結するのか、今やる必要はないだろう。」
<br>
「業務時間内に、女性活躍推進のミーティングなんかやるな！アフター５でやってくれ！」
<br><br>

業績、数字といったノルマだけの短期的視野だけで考えて、会社の5年後10年後を見据えての仕事をしていない、現場の管理職のこんな発言はいたるところで聞かれます。賛成、反対もあるでしょうが、一番の問題は無関心層です。無関心層がどのくらいいるかです。皆さんの会社はいかがでしょうか？
<br><br>

私は男性管理職に対して、女性活躍推進をテーマにした講演を数多く依頼されます。社長以下、経営陣も含めて強制参加の場合もあれば、参加者を募集する場合もあります。表情からは心が見えにくい男性たちですが、私には心のうちが透けて見えます。強制参加の場合は、無関心層や反対層がたくさんいます。嫌々、仕方がなく参加し、講演の後もさっさと帰るといった感じの態度で、私の話は耳に入らず、心に響かなかったのかなとがっかりしたこともありました。
<br><br>

一昨年まではそういった強制参加型の講演が多かったのですが、昨年くらいから参加募集型が圧倒的に増えてきています。参加募集型の場合は、少なからず当事者意識を持った人が集まります。講演の後に、「女性活躍推進は女性だけのテーマではなかった」「目からうろこが落ちました」といった嬉しい声もたくさん聞きました。
<br><br>

皆さんの会社はどうでしょうか？女性活躍推進をテーマにした講演やセミナーにどのくらいの経営陣や管理職が応募して集まるかは、まさに賛成者、反対者、無関心者の踏み絵となることでしょう。

<br><br><br>



<strong>◎植田寿乃　ダイバーシティ関連セミナー情報</strong><br>

◆2010年3月4日（木）14：30～17：30〔都道府県会館（永田町駅 徒歩2分）〕<br>
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変化の時代の中で、元気な会社・組織は「女性活躍推進がうまくいっている」。
その手法を解説し、ケーススタディで事例紹介。人事・研修部門担当者必聴！ 
<br>
[日経BPマーケティング主催]<br>
<a href="http://www.nikkeibpm.co.jp/rd.php?aid=3401" target="_blank">http://www.nikkeibpm.co.jp/semi/0304/index.html</a>
<br><br>
</div>
<!-- ▲本文 -->
<br>
<!-- ▼リンク1 -->
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</a>
</div-->

<div align="center">
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/1_10.html" class="list_m">1</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/post_107.html" class="list_m">2</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/3_14.html" class="list_m">3</a>
<span class="list_b">4</span>
</div><br>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第6回　「ヴァーチャルクラスルームトレーニングの 活用」</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/6_5.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1499</id>

    <published>2010-02-16T04:55:00Z</published>
    <updated>2010-02-16T05:01:19Z</updated>

    <summary> このコラムでは、3年間の長期予報として、今後必要な優先施策を「組織開発」「社内...</summary>
    
        <category term="0385　入江倫成" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2022 人材開発の天気予報" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>１）eラーニングにあらず、また衛星授業にもあらず</strong></div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
このコラムでは、3年間の長期予報として、今後必要な優先施策を「組織開発」「社内インストラクターのスキルアップ」「ヴァーチャルクラスルームトレーニングの活用」3つに絞って、情報提供してきました。
<br><br>

最終回である今回は、「ヴァーチャルクラスルームトレーニングの活用」がテーマです。<br><br>

私が人材開発業界に入った当時は、「eラーニング」という学習手段がはやっていました。導入している企業がどの程度あったかは覚えていませんが、少なくともコーチング、コンピテンシーとともに流行語でした。当時は「クラスルーム研修はすべてeラーニングになる」と本気で言われていましたし、「もしかしたらそうなるのかもしれない・・・」と私も思っていました。
<br><br>

しかしある時点から、一気に衰退してしまった感があります。最近のeラーニングの動向を積極的にウォッチしていないので、根拠ある結論をここで言えるわけではないのですが、受講者側にとっては、「学習効果」の点で、またeラーニングを提供する人材開発コンサルティング企業側にとっては、コンテンツの値崩れという「ビジネスモデル」の点で、疑問符が付いたからだと思われます。
<br><br>

「ヴァーチャルクラスルームトレーニング」は、このeラーニングとよく勘違いされますが、一般的にイメージされるeラーニングとは異なります。これは何を「eラーニング」と定義するかの問題なのですが、少なくとも一般的にeラーニングと言われたときに想起される「テキストや動画コンテンツが一方的に配信されて、与えられた問いに答えていくようなもの」ではありません。
<br><br>

ヴァーチャルクラスルームトレーニングは、パソコン（PC）を媒介することはeラーニングと同じなのですが、PCの向こう側ではリアルタイムで講師が講義をしています。
<br><br>

・・・と、このように書くと、予備校やビジネススクールが配信している衛星授業をイメージされると思いますが、それとも異なります。ヴァーチャルクラスルームトレーニングは、ライブでのQ&A機能やチャット機能を使い、オフィスや自宅のPCの前にいながらにして、クラスルームと同じ環境を実現できるため、コスト削減と学習効果を両立させるツールとして注目を浴びているのです。
<br><br>

最終回である今回は、このヴァーチャルクラスルームトレーニングの提供で定評のある<font color="red">株式会社IPイノベーションズ（＊）の浦山昌志社長</font>に、学習手段としてのヴァーチャルクラスルームトレーニングの活用について、お話を伺います。
<br><br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>２）ヴァーチャルクラスルームトレーニングを導入する"理由"</strong>
</div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">

（入）「まず『ヴァーチャルクラスルームトレーニング』の特徴についてご説明をいただけますか？」
<br><br>

（浦）「<font color="red">ポイントを明確にしますと、①学習手段の一つであるという点、②講義配信、講師への質問や受講者間の情報共有がリアルタイムでできる点、③研修内容によっては受講者をクラスに集めるよりも効果を維持しながら低コストで実施できる点、などが挙げられます</font>」
</div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
<br>

<!--図1-->
<img alt="ヴァーチャルクラスルームトレーニングのイメージ" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100216z1.gif" width="450" height="360">
<br>
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">

（入）「自宅でもオフィスでもカフェでも、ネットワークにつながったPCがあれば受講可能というわけですね？」
<br><br>

（浦）「そうです。場所を選ばない点も特徴の一つです。ただ、やはりそれなりの集中力が必要なので、オフィスか自宅での受講をお勧めします」
<br><br>

（入）「本論からはやや外れるのですが、人材開発業界ではこれまでいつかの横文字のはやり言葉がありましたよね？」
<br><br>

（浦）「コンピテンシーとか、ブレンドラーニングとかですか？」
<br><br>

（入）「そうです。はやり言葉という言い方をしたのは、すぐに廃れるという意味を込めた皮肉なのですが、この『ヴァーチャルクラスルームトレーニング』もそうなりませんか？」
<br><br>

（浦）「そうではない、と私は思いますね。なぜなら学習効果という点でも、他の学習媒体とのすみ分けという点でも、定着しやすいツールだからです。<font color="red">海外でも、多くの研究がなされていて、このようなツールが今後の主流になると予測されています</font>」
<br><br>

（入）「・・・いやいや、コンサルタントは新しいコンセプトやツールが出た時必ずそう言うんですよ。でも実際はやりが過ぎると、何事もなかったかのように、また新しいコンセプトやツールを提示してくるんです。質問を変えますと、私が知りたいのは、今、企業がなぜ『ヴァーチャルクラスルームトレーニング』を導入しなければならないのか、その理由が明確かどうかという点です」
<br><br>

（浦）「明確です。それはトレーニングポートフォリオの最適化です」
<br><br>

（入）「（また横文字か。ますますあやしくなってきたな・・・）　では、まずトレーニングポートフォリオからご説明をいただけますでしょうか？」
<br><br>

（浦）「簡単に言うと、何を狙ってどの種類の研修にいくら投資するか、の組み方ですね」
<br><br>

（入）「知識量の向上を狙う、知識系の研修や、言動変容を狙うスキル研修などの区分けでいいでしょうか？」
<br><br>

（浦）「そうですね。非常に大枠ですが、次のように区分けできると思います」
<br><br>

</div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
<br>

<!--図2-->
<img alt="トレーニングポートフォリオの基本" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100216z2.gif" width="450" height="225">
<br>
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">
（入）「これは分かりやすいですね」
<br><br>

（浦）「重要なのは、ゴールと戦略です。例えば、どんな知識量をどの程度向上させたいのか、どの研修にいくら投資するか、それをどのように評価するか、ということだと思います。特に、ヴァーチャルクラスルームトレーニングは、知識系研修のコスト削減と学習効果をバランスさせる手段として有効です。例えば、知識系研修の投資をヴァーチャルクラスルームトレーニングの導入により削減して、余ったお金を行動系の研修に投資するといった組み換えが可能になります。<font color="red">問題は、企業がきちんとこのポートフォリオのコスト実績、予算案をもっていないことです</font>」
<br><br>
</div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
<br>

<!--図3-->
<img alt="トレーニングポートフォーリオにおける投資の最適化" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100216z3.gif" width="450" height="360">
<br>
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">
（入）「確かに教育予算は削減されていますから、限りある予算を有効活用することはここ何年間かの人材開発部の大きなテーマになるのでしょうね」
<br><br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>３）ヴァーチャルクラスルームトレーニングで"解決できること"は何か？</strong></div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">
（入）「知識系研修のコスト削減は、eラーニングでも言われていましたが？」
<br><br>

（浦）「そうですね。しかし学習効果という点ではヴァーチャルクラスルームトレーニングのほうがアドバンテージがあると思います。双方向で、しかもその場で質問やディスカッションができますから」
<br><br>

（入）「ああ、確かにそうかもしれません。ライブだと緊張感も違うのでしょうね」
<br><br>

（浦）「そうだと思います。さすがに一日中、ヴァーチャルクラスルームトレーニングのコースを受講するのは集中力が持たないので、1回のセッションは2時間程度とするようにしています」
<br><br>

（入）「浦山さんのお話を聞いて、ある企業が3時間のコンプライアンス教育を行うために、全国の拠点から東京本社に課長職レベルの社員を集めたことを思い出しました。研修そのものの費用より、交通費や宿泊費にばく大な費用がかかったそうです。そうした状況はこのヴァーチャルクラスルームトレーニングで解決できますね」
<br><br>

（浦）「そうした状況にある企業は、意外に多いのではないかと思っています。ヴァーチャルクラスルームトレーニングの場合、講師や受講者の移動の必要がないので、交通費や宿泊費だけで大きなコスト削減効果が出ます」
<br><br>

（入）「なるほど。ヴァーチャルクラスルームトレーニングが、人材開発部の今置かれている課題解決に役立ちそうなツールだということが分かりました」
<br><br>

（浦）「誤解のないように申し上げますが、クラスルーム研修やeラーニングを否定しているわけでは決してありません。ヴァーチャルクラスルームトレーニングも一つのツールです。その企業の人材開発部のゴールや戦略に合わせて、ツールを使い分けてもらえばいいのです」
<br><br>

</div>

<!--図4-->
<div class="entry_txt">
<img alt="人材開発の天気予報 今週のポイント" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100216z4.gif" width="450" height="115">
<br>

</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>４）人材開発の天気予報のまとめ</strong>
</div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
ここまで6回にわたって、人材開発部の中長期的な取り組みテーマになるであろうトピックをインタビュー形式でご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか？　予算削減と現場の教育ニーズ多様化のジレンマの中で日々奮闘されている皆様のお役に少しでも立てたなら幸いです。最後に、人材開発のことをHuman Resource Developmentと言いますが、この「開発」という言葉と「Development」という言葉の語源を調べたら面白いことが分かりました。
<br><br>

「開発」は仏教由来の言葉で、「仏性を開く」という意味だそうです。仏教の詳細には触れませんが（それほどの知識がありませんが）、仏性とは「良心」とか「まごごろ」という意味と同義だそうです。つまり、人間本来の良い心を開くことが、「開発」。そして、「Development」ですが、すでにこの文脈からはお気付きかもしれませんが、velopが包み込むという意味で、Deが反意語をつくる接頭辞ですから、包み込んでいるものをパっと開くという意味になります。つまり、人材開発：Human Resource Developmentは、「包まれていた人間の良い面がパっと開く」ことになるわけです。
<br><br>

何ごとも、基本に立ち返ることが重要です。人材開発のゴールと戦略が立案しづらい現在のビジネス環境にあって、もう一度、この言葉の意味を人材開発部のメンバーの皆様で共有されてみてはいかがでしょうか？
以上
<br><br>

＊株式会社IPイノベーションズ（URL <a href="http://www.ipii.co.jp/" target="_blank">http://www.ipii.co.jp/</a>）は、主にICT企業に対してエンジニア育成、営業、プロジェクトマネジャー育成のソリューションを提供している組織・人材開発コンサルティング企業です。クライアントごとのカスタマイズ力とコンサルティング力を強みとして、高い評価があります。<br><br>

＊本コラムにおける記述、図等を使用されたい方は、必ず事前に株式会社IPイノベーションズの許可を取ってください。
</div>

<!-- ▲本文 -->

<!-- ▼リンク -->
<!--div align="right">
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/41.html">
<img src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif" alt="次へ" border="0" onmouseover="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next2.gif'" onmouseout="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif'" />
</a>
</div-->

<div align="center">
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/12_1.html" class="list_m">1</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/21.html" class="list_m">2</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/32.html" class="list_m">3</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/41.html" class="list_m">4</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/52.html" class="list_m">5</a>
<span class="list_b">6</span>
</div><br>

]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第5回　アンチコーチング派が減らないワケは 営業の現場でやれる方法を研究していないから</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/5_9.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1479</id>

    <published>2010-02-08T01:50:00Z</published>
    <updated>2010-02-23T02:19:27Z</updated>

    <summary> いま多くの企業でコーチング研修が行われています。リーダーがメンバーに問いかけて...</summary>
    
        <category term="2023  “骨太 営業” 育成プロジェクト２０１０" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="3985　鳥居勝幸" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「部下にコーチングをやっている時間などない」という本音</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
いま多くの企業でコーチング研修が行われています。リーダーがメンバーに問いかけて考えさせ、メンバーの話を傾聴して気づきや意欲を引き出すのがコーチングです。メンバーは、自分の考えをリーダーに話しながら思考を整理したり、過去の成功体験を思い出したり、大切なポイントに気づいたりすることができます。
<br><br>
コーチングは、営業マネジャーが営業パーソンを育成するために不可欠なコミュニケーション手法です。営業パーソンは、上司や顧客に言われたことをやるだけではなく、自ら考えて行動する力をつけなければなりません。そのために、営業マネジャーは部下に「考え癖」を付ける必要があります。「自分で考える」ということをしないまま優秀な営業パーソンになった人を、私は見たことがありません。
<br><br>
しかしこれほどコーチングの考え方が普及した今でも、それを実践しようとしない"アンチコーチング派"は少なくありません。その理由の中でもっとも多いのは「コーチングを行う時間がない」というものです。
<br><br>
「部下一人にコーチング面談を行えば１時間はかかります。それを二人にやれば２時間です。外が暗くなる頃に客先から帰ってきて、その日に必要な事務処理を終わらせて、それからコーチングをしようものなら、私も部下もヘトヘトになってしまいます」
<br><br>
確かに営業マネジャーは多忙です。今やほとんどのグループリーダーや営業課長がプレイングマネジャー化しています。彼らに時間の余裕はありません。「傾聴するよりも教えた方が速い」と思ってしまうのも無理はないかもしれません。
</div>
<br>



<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">「コーチングをやっても部下は変わらない」という諦め感</div>
<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
"アンチコーチング派"の中には「効き目がない」という人も少なくありません。
<br><br>
「部下に問いかけても答えがなかなか返ってこないんです。だからしびれを切らして私から指示してしまいます。だいたい私がしゃべる側で、部下は聞くばかりです」
<br><br>
これは、コーチングを行っていたにもかかわらず、いつの間にか指示・命令型の会話になってしまうケースです。こういった場合の多くは、部下からすれば「問いかけられている」というよりも「問い詰められている」という感じでしょう。上司のおしゃべりが始まると、部下は「また昔の自慢話を聞かされるのか」とうんざりしてしまいます。
<br><br>
「部下に質問しても、ありきたりの答えしか返ってきません。部下は私が日頃言っていることを復唱しているとしか思えません。これをコーチングと言うのでしょうか」
<br><br>
部下は上司に質問されると正解を探そうとします。そして上司の方針に沿った解や、上司が聞いて喜ぶであろう選択肢を口にします。たとえば、上司が「どうすれば業績が上がると思う？」と聞けば、部下は「重点商品のAを提案することです」と答え、「どうしてそう思うの？」と聞くと、部下は「それが営業部の方針だからですよ」と答えるような会話です。このような面談から気づきや意欲は生まれません。
<br><br>
「研修で習った通りに優しい言い方でコーチングをしても、なんだか警戒されているみたいで、部下の本音をなかなか引き出せません」
<br><br>
日頃あまり構ってくれない厳めしい上司が、研修を受けたあとから急に優しくなって、「最近どう？」なんてねこなで声で聞いてきたら、部下が警戒するのは当り前です。「なんだか変だぞ。もしかすると異動の前触れかな？　ここはうかつに答えられないぞ...」などと余計なことを考えてしまいます。そのうちに大した意味もないとわかったら、「さては、またどこかで妙なセミナーでも受けてきたな。まあ、しばらくしたら元に戻るだろう」を思われるのが関の山です。
</div>
<br>




<div class="subtitletrend">普段の営業活動にコーチング的コミュニケーションを取り入れる</div>

<div class="entry_txt">
コーチングは相手に質問を発して傾聴し、相手に考えさせることで、その人の可能性を引き出そうとするものです。コーチに答えながら自分の考えを深め、新たなプレゼンテーション方法を思いついたりして、固定的な顧客訪問活動から脱却するといった効果が期待できます。ただし、営業マネジャーが実際に現場でコーチングを行うためには検討するべき課題があります。
<br><br>
営業マネジャーは多忙ですから、「まとまった時間を取ってコーチング面談をする」と考えていては長続きがしません。「ショートコーチング」の方法を検討する必要があるでしょう。ここで紹介するショートコーチングとは、「会議室で個別に面談する」というよりも、「日々の営業活動の中にコーチング的コミュニケーションを取り入れる」という考え方です。
</div>
<br>


<div class="subtitletrend">ショートコーチングならどこでもできる</div>

<div class="entry_txt">
そもそも「個別面談」には固いイメージがあります。もっと気楽に考えて、オフィス内のデスクサイドでも、移動中の車の中でも、歩きながらの会話でも、意識してコーチング的なコミュニケーションを取ってみます。
<br><br>
<blockquote>
たとえば部下が受注したら<span style="color:#09C">「よく取れたね！」</span>としっかりほめて、<br>
<span style="color:#09C">「どうやってあの購買部長をウンと言わせたの？」</span>と問いかけます。<br>
しかし部下も成功要因を認識していないことが多いので、<br>
<span style="color:#09C">「さあ...」</span>といった答えしか返ってこないかもしれません。<br>
そのようなときに上司は、<br>
<span style="color:#09C">「知りたい、知りたい！」</span>という気持ちを前面に出します。<br>
部下は一生懸命に自分が取った行動を思い出して、それを上司に伝えようとするはずです。<br>
そして上司は<span style="color:#09C">「それはいい方法だね！」</span>と言って認め、<br>
<span style="color:#09C">「ほかのお客様でも試してみようよ」</span>と言って導きます。
<br><br>
たとえば顧客から部下にクレームが来たら、<br>
<span style="color:#09C">「それは困ったね...」</span>と言って共に悩む姿勢を取ります。<br>
そして<span style="color:#09C">「なぜ納品が遅れたんだろう？」</span>と聞いてみます。<br>
部下が<span style="color:#09C">「私の配送部への連絡ミスです」</span>と答えたら、<br>
<span style="color:#09C">「そうか。連絡ミスが起こる原因を一緒に考えてみよう</span>」<br>
と言って、問題の原因を分解していくための質問をします。<br>
こうやってロジカルに考えさせることで、ミスをしないための行動に気づかせます。<br>
そして<span style="color:#09C">「この方法をほかの人にも教えてあげてくれないか」</span><br>
と言ってチームでの共有を仕掛けます。<br>
それにより、さらに本人のミスがなくなる可能性が高くなります。
</blockquote>
</div>
<br>


<div class="subtitletrend">部下との"間柄"をつくることこそ重要</div>

<div class="entry_txt">
営業現場でのコーチングには軽やかな会話のスタイル、いわゆる"ノリ"が大切です。<br>
<span style="color:#09C">短い時間で、何でも気楽に話せて、カラッとしていて、笑いがあって、話していることそのものが楽しくて、アクティブな感じで、その場で知恵が生み出されて、部下が即行動に移せるようなショートコーチング。</span>
<br><br>
そのような部下との"間柄"をつくることこそ重要なのです。この考え方を啓蒙するために、「10分間コーチング」と称して研修をしている企業もあります。
</div>
<br>


<div class="subtitletrend">「出発前コーチング」の効果</div>

<div class="entry_txt">
証券会社A社の営業課長研修において、コーチングの成功事例を出し合ってもらいました。参加者の一人から「出発前コーチング」という方法が発表されました。その営業課長は、部下が客先に出かける前の10分間を取ってショートコーチングを行っていました。課長が部下に「今日訪問する顧客に対して行うべきこと」を問いかけます。それによって、部下は今日の訪問のポイントを再認識できるとともに、新たな提案の切り口や持参するべきセールスツールなどに気づくことができるとのことでした。
<!-- ▲本文 -->
</div>
<br>


<div class="subtitletrend">「明日へのコーチング」がモチベーション維持に影響</div>

<div class="entry_txt">
保険会社のB社では、営業所長が営業パーソンに対して、毎夕ショートコーチングを行っています。それは明日の行動計画を共に考えるのが目的です。営業パーソンにとって辛いのは、明日のアポイントメントが入っていなくて行動予定が立たないことです。それが積み重なって退社していく新人もいます。所長と部下が、デスクサイドコミュニケーションを行って、もっとも効果的・効率的な明日の時間の使い方を考えます。そうやって明日行うことを明確にして訪問準備をし、すっきりした気持ちで帰宅してもらいます。このことは営業のモチベーションを維持することに深く影響しています。
</div>
<br>
<!-- ▼リンク --> 
<div align="right"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/6_6.html"><img src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif" alt="次へ" border="0" onmouseover="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next2.gif'" onmouseout="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif'" /></a></div>
<div align="center"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/1_9.html" class="list_m">1</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/12/2_13.html" class="list_m">2</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/3_13.html" class="list_m">3</a><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/4_10.html" class="list_m">4</a><span class="list_b">5</span><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/6_6.html" class="list_m">6</a></div><br>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>事件簿ファイル その5　ゴールを目指す意味やゴールの先を共有できていない</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/_5.html" />
    <id>tag:blog.nikkeibp.co.jp,2010:/hcl//5.1478</id>

    <published>2010-02-08T01:40:00Z</published>
    <updated>2010-02-23T02:13:55Z</updated>

    <summary> 前回は、多くのリーダーが抱える「誰に対しても仕事を任せる、一人ひとりに合ったマ...</summary>
    
        <category term="2024 細川馨のエグゼクティブ・コーチング事件簿　～リーダーが犯す過ち" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="5870　細川馨" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
前回は、多くのリーダーが抱える「誰に対しても仕事を任せる、一人ひとりに合ったマネジメントができていない」ことを例に、エグゼクティブ･コーチングのエッセンスについてお話ししました。今回も実例を挙げてその改善方法を解説しながら、エグゼクティブ･コーチングと目標達成についてお話ししていきたいと思います。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">◆事件簿ファイル5――目先のゴールだけにこだわるE氏</div>
<br>
<!-- ▼本文   -->
<div class="entry_txt">
<blockquote>
ある保険会社の支店長E氏は、仕事において何よりも大切なのは、目先のゴールを達成することだと考えています。そして、どのような目標であれ、それを達成するために最大限努力することが最優先であると信じています。
<br><br>
新年度が始まり、E氏が支店長を務める支店で会議が開かれました。本社からは売り上げ10億円、経常利益1億円という年間目標が与えられています。
<br><br>
E氏は言います。
<br><br>
「今年度、わが支店には売り上げ10億円、経常利益1億円という目標を達成するようにとの指示が本社からきています。この目標は、昨年よりも売り上げで1億円、経常利益で2000万円多い数字になりますが、それだけ期待されているということです。ぜひとも、この期待に応えるべく、がんばってください」
<br><br>
部下たちは黙って聞いていました。E氏は伝えるべきことは伝えた、あとは部下たちのがんばりを見守ろうと思いました。
<br><br>
会議の後に、部下のMさんがE氏のところにやってきて尋ねました。
<br><br>
「支店長、売り上げを1億円、経常利益を2000万円伸ばすという本社からの指示ですが、どんな根拠で言っているのでしょうか？」
<br><br>
E氏は答えます。
<br><br>
「前年度よりも10％伸ばしてほしいというのが本社の意向であり、われわれはそれに向けて努力するのみ。がんばってほしい」
<br><br>
Mさんは納得いかないまま、渋々と席に戻っていきました。一方で、E氏は目標に対するMさんの意欲を高めることができたと満足していました。
</blockquote>

支店長E氏はMさんに対して、大きなミスをしました。なんだかお分かりになるでしょうか？

<br><br>
<strong>○ゴールを目指す意味やゴールの先を共有できていない</strong>
<br><br>
E氏は「部下は上司の指示に従い、ただ、ゴールを達成するためにひたむきに行動すればよい」と考えています。一方のMさんは、伝えられた年間目標の背景（たとえば、なぜ昨年より高い売り上げや利益を目指さなければならないのかなど）を知りたいと思っています。しかし、それが叶わなかったため、Mさんはモヤモヤした気持ちを抱えたまま行動しなければならないという結果になってしまいました。
<br><br>
私がエグゼクティブ・コーチングをする中で、このような問題を抱えている人によく遭遇します。部下に今期の目標を伝えるだけで、その売り上げや利益を目指す根拠を、エグゼクティブ自身も答えられないのです。
<br><br>
このような事態に陥る原因としては、リーダー自身がなぜその目標を達成しなければならないのかを理解していない、または自分自身がその目標の根拠や背景に納得していないことが考えられます。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->




<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
◆エグゼクティブ・コーチングと組織の目標達成</div>
<!-- ▼本文   -->
<div class="entry_txt">
ここで、エグゼクティブ・コーチングと組織の目標達成についてお話ししたいと思います。
<br><br>
エグゼクティブ・コーチングは、エグゼクティブの行動変革を促すとともに、その影響で、組織が改善されることによって、組織の目標達成を目指すものです。つまり、エグゼクティブ・コーチングの最終的なゴールは「組織のパフォーマンス」を高めることです。逆に言えば、組織がゴールを達成できなければ、エグゼクティブ・コーチングは成功したとは言えないのです。
<br><br>
エグゼクティブ・コーチングを通して、メンバーの心の内側にある動機を引き出し、ゴールに対して意味づけをし、リーダー自身がゴールの達成に対して情熱を持つように促していきます。
<br><br>
繰り返しになりますが、リーダー自身がなぜその目標を達成しなければいけないのか、理解できていないことがよくあります。「本社から言われたからしょうがない」と考え、それを部下に伝えるだけです。しかし、それでは部下は動いてはくれません。ゴールの先に何があるのか、それを共有する必要があるのです。
<br><br>
トップダウンがいけないというわけではありません。問題は、トップダウンがなされる際、「なぜその目標・方針なのか」という背景・プロセスが共有されないことです。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->

<!-- ▼サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">◆支店長E氏の改善方法</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
それでは、支店長E氏のように、「ゴールを目指す意味やゴールの先を共有できていない」という課題を抱えているエグゼクティブの方をどのように改善したらいいでしょうか。<br>
まず、目先のゴールを「プロセス」に変えることがメンバーを動かす、ということを認識させることです。
<br><br>
たとえば、「今期は経常利益1億円を目指します」というのではなく、「今期は経常利益1億円を目指し、その利益を新商品の開発、広告宣伝費、社員教育の投資に活用します」と説明します。
<br><br>
次に、「ゴールを達成すると、誰に対してどのようなメリットがあるか（誰がどのように幸せになるか）」をイメージさせると、取り組みやすくなります。たとえば、「経常利益1億円を達成すると、新オフィスに移転できる可能性が高くなります」などと伝えると、がんばろうという気になります。
<br><br>
人は、ゴールの先が見えているからこそ、困難の局面を克服できるのです。ゴールを達成して売り上げや利益が増えたら、「より大々的なプロモーションを行って会社や商品の知名度を上げられる」「マーケットシェアが3位から2位に上がる」など、ゴールの先が具体的に想像でき、自分がうれしくなる、自分にメリットがあると感じると、人はやる気になるものです。
<br><br>
同時に、「～しなければいけない」（Must）から「～したい」（Want）へと意識をシフトさせることも重要です。「～しなければいけない」という状態だと、人から押しつけられている、強制されているように感じ、なかなかやる気になりません。「～したい」という状態になると、自分から自発的に率先して行動するようになります。
<br><br>
重要なのは、ゴールを達成したときをイメージした際に、わくわくしたイメージを持てるどうかです。ここで鍵となるのが、「理想の状態のイメージ」を、あらゆる制約を外して考えてみるという方法です。私はエグゼクティブ・コーチングをする中で、この方法をお薦めしています。
<br><br>
人は、無意識のうちに、何かしらの制約を自分で設けていたりするものです。「こんなことを言ったら部下はついてこない」「こんな数字は到底達成できそうにない」「こんなことをやっても意味がない」――。このような制約があると、「理想の状態のイメージ」が広がらなくなり、わくわくしたイメージを持つことができなくなってしまうのです。
<br><br>
では、「理想の状態のイメージ」をどのようにふくらませればいいのでしょうか?　それは、あらゆる制約を取り払ったうえで、リーダーが現場に足を運び、「どんな状態が理想の状態か」を部下から聞き出すことです。自分が考えていることと部下が考えていることが異なるということがよくあります。現場から「理想の状態のイメージ」を吸い上げるのです。
<br><br>
ゴールの先の「理想のイメージ」をリーダー自身が明確に描き、それを部下と共有できたならば、組織の目標は達成にかなり近づいたと言えます。
<br><br>
今回は、支店長E氏を例に、多くのリーダーが抱える「ゴールを目指す意味やゴールの先を共有できていない」ということに着目して、その改善方法を解説しました。次回は実例を交えながら、エグゼクティブ･コーチングの役割について最後に総括したいと思います。
</div>
<br>
<!-- ▲本文 -->
<!-- ▼リンク --> 
<div align="right"><a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/_6.html"><img src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif" alt="次へ" border="0" onmouseover="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next2.gif'" onmouseout="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif'" /></a></div>
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    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第3回　増えてきたイクメン管理職が悩む、冷たい向かい風！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/3_14.html" />
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    <published>2010-02-02T05:36:13Z</published>
    <updated>2010-02-16T05:16:22Z</updated>

    <summary> 2009年6月に開催した第26回女性と組織の活性化研究会では、資生堂の人事部ダ...</summary>
    
        <category term="0415　植田寿乃" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2025 企業事例で知る女性活躍推進の&quot;本音&quot;と&quot;建前&quot;" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">短期育児休業を2週間取得した資生堂の男性管理職</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
2009年6月に開催した第26回女性と組織の活性化研究会では、資生堂の人事部ダイバーシティ推進グループで当時、参事だった男性が事例発表を行いました。資生堂は女性が全社員の8割を占めており、女性活躍の先端を行く企業として、女性が働きやすい環境作りが、ワークライフバランスという枠組みのなかで自然な形で推進されていることがよく知られています。もちろん参加メンバーにはたいへん参考になりました。しかしそれよりも、40歳で管理職である彼自身が、第二子の出産で妻の留守中に長男の面倒をみるために短期育児休業を2週間取得したという話のほうが注目をひきました。
<br><br>

次世代育成支援対策推進法に基づく厚生労働省の次世代育成支援認定マークである「くるみん」欲しさに、人事部の男性に無理やり1日だけ育児休暇を取らせました、というのが多くの企業の実態です。男性の育児休暇取得が推進されているとは、とてもいえないのが現実だからです。
<br><br>

「最初は2週間休むのが怖かったですよ。仕事とかどうなるだろうとか。いろいろ考えてしまって。でも休んで本当に良かった。子供との時間の大切さ、妻の育児の大変さ、いろいろなことがわかった。そして家族との絆は深まりました。働く上でもそれはとても私にとって重要です。今は周りの男性たちにも、どんどん育児休暇の取得を進めています」
<br><br>

熱く語る本気度に、9割の参加メンバーの女性達が大きな拍手をしたのと、彼と同世代の30代後半の既婚の男性が、大きくうなずいていたのを思い出します。
<br><br>

とはいえ、育児休暇を男性自身が取りたいと感じているのか、周りにそのような男性もいないので、聞くすべもなく時間が過ぎていきました。

</div>
<br>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">管理職になったけど絶対に第二子の出産に立ち会いたい！
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
昨年末、クリスマス直前の日立グループに属するさまざまな企業の管理職が参加したリーダーシップ研修で、心に残る場面がありました。私がカウンセリングやコーチングをデモンストレーションで見せる場面なのですが、年齢は40歳くらいの男性Aさんが自ら手を上げて、皆の前で公開相談者となってくれました。Ａさんは新任の課長のようでした。彼はおもむろに話し始めました。
<br><br>

Aさん「本当に今悩んでいて苦しいです。妻が年明けの来月出産です。二人目の子供なんです。予定日に合わせて仕事を調整したりしていて、僕は絶対に出産に立ち会いたい。前後に休みを取るつもりなのです。ですが、そう簡単にいかなくて、もしかしたら立ち会えないかもしれない、でも立ち会いたい・・・だからどうしようかと・・・」<br>
私「どうしようかと？」<br>
Ａさん「3年前の一人目の時は、私はひら社員でした。だから、問題なく休んで妻の出産に立ち会いました。自分の仕事をきっちりまとめて、1週間休むことにしました。誰にも迷惑をかけることはありませんでした。でも今、私は管理職になって、部下が数人います。管理職なので、今度は自分の仕事だけまとめておけばいいわけではないですし・・・部下や周りに迷惑がかかるというか・・・」<br>
私「部下に迷惑がかかりそうなのですか？」<br>
Ａさん「・・・いえ、それは違いますね。部下たちはしっかりやってくれていて。僕に逆に休暇をとってくださいって言ってくれているんですよ。部下は私に追い風を送ってくれています。でも・・・逆風があるんですよ。それがキツイ、本当に辛い」<br>
私「逆風ですか？」<br>
Ａさん「どうです、逆風。上司というか、上の人たちなんですよ。『男が妻の出産なんかに立ち会うなんて何考えているんだ』とか『おまえが産むのか』とか言われたりして、妻の出産で休むことが、まるで僕が会社をサボるように思っているようで。本当に風当たりが強い・・・」
<br><br>

前回書いた「昭和くん」がここでも再び登場です。私が結婚後出産までの約束で働いていた、いすゞ自動車のＯＬをしていた時に、同僚の男性が３人目の子供が生まれるので、休みたいと部長に申し出た時に「お前が産むのか、女房の出産ごときで会社を休むなんぞけしからん！」と怒鳴った風景と全く同じ光景のようです。
<br><br>

私は彼に聞きました。
<br><br>

私「逆風を吹かせている人たちに、あなたは何を感じますか？」
<br><br>

彼は自分の心を奥底を深く覗き込むように息を吸って、1分くらい目をつぶっていました。そして驚くほど力強い言葉で静かに話し始めました。
<br><br>

Ａさん「私は彼らみたいに絶対になりたくないのです。彼らの家族関係は破綻しています。奥さんとも会話が全くないようだし、家に帰っても楽しくないし、居場所もないとか言っている。仕事で残業、休日出勤はすごいし、仕事じゃない日も、休日や平日の夜もゴルフだの麻雀だの飲みに行こうと会社の同僚や部下ばかり誘って家に帰らない。私には信じられません。私は仕事も頑張るが、それは家族のために頑張るのです、家族の笑顔があって、家族との楽しい時間を過ごせて、初めて頑張って働こうと思えます。子供の出産は、一生のうちに何度もあることではない。とっても貴重な時間です。誰にとってもそうだと思います。だからこそ私は、絶対にその前後に妻と一緒にいたい。」
<br><br>

私「Ａさん、ありがとう。ここまでにしましょう。」
<br><br>

私の研修の目的は、私のカウンセリングのスキルを見ることが目的なのですが、今回の15分のデモンストレーションは、20人の参加メンバー（女性1人）に対して、それとは違ったものを残したようでした。大きな拍手とともに、席に着いたＡさんは思いのほか、気持ちがしっかり固まったようでした。
<br><br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">イクメン、カジメンにエールを！</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
私は管理職研修を10年ほど行っていますが、部長や事業部長が参加するような、45歳～55歳くらいで、平均年齢50歳前後というクラスと、課長や課長代理くらいの層が対象となっている35歳～45歳くらいで平均年齢40歳のクラスの差を最近明確に感じています。
どちらもほとんどが既婚者で、かつ9割が男性となってしまうのは同じですが、前者は妻が専業主婦という参加者がほとんどで、後者は逆に妻も働いているか、育児休暇をとっていてまた復帰する予定といった状況です。つまりＡさんの研修は後者のグループでした。<br><br>

前者の男性たちはほとんどが企業戦士の集団です。仕事命で自分の時間を仕事と会社にすべてつぎ込み、何十年も働き続け、家より会社にいる時間のほうがはるかに長い男性たちです。同じような働き方ができない女性たちはもとより、イクメン（育児するＭｅｎｓ）を軽蔑し「我々の若いころは・・・」と説教します。しかしながら、自分たちの会社での役割が終わった途端に、家族との関係も薄く、自分の人生に何も残っていないのに気が付きます。
<br><br>

後者はまさに今人気上昇中のイクメン、カジメン（家事するＭｅｎｓ）たちといえます。<br>

<ul>
<li>保育園の送り迎えはもとより、子供が熱を出したら会社のその時に休めるほうが休む</li>
<li>自分が一番早く起きるから皆の弁当を作っている</li>
<li>土日の料理は自分が担当で楽しみ</li>
<li>妻が友達と旅行をよくするので、3人の子供たちの面倒は自分が見ている</li></ul>
<br>

研修の後の懇親会の場で、こういう話がぽんぽん飛び出します。どうやら、今の30歳から40歳前後までの男性たちは結婚したら、「共に働き、一緒に子育てするが当たり前」になりつつあるのかもしれません。ワークライフバランスとはなどと考えるのではなく、当たり前のごとく家族と仕事のバランス、活き活き生きるために活き活き働くということを大切にする姿に他なりません。
<br><br>

三井住友銀行の人事部ダイバーシティ推進室長の浅山さんが、二人のお子さんを抱えながら仕事のキャリアもどんどん伸ばしているポイントとして、会社の制度やサポートも重要だけど、一番は夫の理解と協力、これなくしては子育てしながら女性が活き活き働くのは無理と話されていたのを思い出します。
<br><br>

だからこそ、イクメン、カジメンには頑張ってもらなくてはなりません。イクメン管理職、カジメン管理職にもっと増え続けてもらいましょう。それが女性活躍推進につまがります。そして、イクメン、カジメンに吹く、冷たい風を私たちは根絶していかなくてはなりません。

<br><br><br>



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<br><br>
</div>
<!-- ▲本文 -->


<br>
<!-- ▼リンク1 -->
<!--div align="right">
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2009/08/2_9.html">
<img src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif" alt="次へ" border="0" onmouseover="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next2.gif'" onmouseout="this.src='http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/next1.gif'" />
</a>
</div-->

<div align="center">
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/1_10.html" class="list_m">1</a>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/01/post_107.html" class="list_m">2</a>
<span class="list_b">3</span>
<a href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/5_10.html" class="list_m">4</a>

</div><br>]]>
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>第5回　「社内インストラクターのスキル－標準化」(2)</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/archives/2010/02/52.html" />
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    <published>2010-02-02T05:35:00Z</published>
    <updated>2010-02-16T05:12:44Z</updated>

    <summary> 第5回目の今回も、前回に引き続き、株式会社エイチ・アール・ディー研究所（＊）の...</summary>
    
        <category term="0385　入江倫成" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
        <category term="2022 人材開発の天気予報" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
    
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/">
        <![CDATA[<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>１）インストラクターのPDCA</strong></div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
前回は「社内インストラクターのスキル-標準化」というテーマで、日本におけるインストラクター養成の現状や（社内外を問わず）インストラクターに求められる能力変化をとらえることの重要性、標準化の位置付けなどを解説してきました。
<br><br>

第5回目の今回も、前回に引き続き、株式会社エイチ・アール・ディー研究所（※1）の安田孝雄さんのお話を中心に、社内インストラクターのスキルを標準化する取り組み施策を考えていきます。
<br><br>

引き続き、安田さんとの会話です。
<br><br>
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">
（入）「CompTIA（※2）のCTT+（※3）が、『網羅性』『客観性』『汎用性』の観点で注目されているというお話ですが、まず『網羅性』とはなんですか？」
<br><br>

（安）「インストラクターのPDCAを網羅しているという意味です。まあ、当然と言えば当然なのですが・・・」
<br><br><br>

</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:25px;margin-right:25px">
<hr>

（※1）株式会社エイチ・アール・ディー研究所
<br>
（URL <a href="http://www.hrdins.co.jp" target="_blank">http://www.hrdins.co.jp）</a>は、幅広く人材開発のコンサルティング・研修やワークショップの開発実施を行っている企業です。講師養成領域においてはCTT+取得に関する支援講座（PIT+）、やプロフェッショナルインストラクターのためのコミュニティー活動（PIT Club）等を開催しています。<br><br>

（※2）CompTIA（URL <a href="http://www.comptia.jp/index.html" target="_blank">http://www.comptia.jp/index.html）</a>は、IT業界内で作成された各業務の実務能力基準の認定活動などを行っているIT業界団体です。欧米を中心に14拠点を持ち、メンバー企業として102カ国20,000機関以上（2007年4月現在）の企業が参加しています。
<br><br>

（※3）CTT＋は、<u>C</u>ertified <u>T</u>echnical <u>T</u>rainerの略で、様々な研修を行うインストラクターとして必要な能力要件を有していることを証明する資格の名称です。
<br><br>
<hr>
<br><br></div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

そう言って、安田さんは次のような図を見せてくれました。
<br>

<!--図1-->
<img alt="CTT+の網羅性" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100202z1.gif" width="450" height="360">
<br>
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">

（安）「この図のブルーの矢印の部分が、いわゆる従来型のインストラクター養成研修がカバーしている学習領域です」
<br><br>

（入）「私もいくつかのインストラクター養成研修を受講しましたが、確かに青色の矢印の部分、つまりクラスルーム内でインストラクターはいかに振る舞えばよいかが中心でしたね」
<br><br>

（安）「そうです。従来型のポイントは、インストラクターの自己管理や、受講者受講者からの質問への対処などでした。一方で、CTT+がカバーしている学習範囲は、オレンジ色の矢印の部分です。事前事後にインストラクターがどんな行動をすればよいのか、つまりPDCA（学習目標⇒研修プラン⇒実施⇒評価⇒改善）すべてが網羅されています」
<br><br>

（入）「これまで、このように体系的に網羅されたものはなかったのでしょうか？」
<br><br>

（安）「残念ながらそうですね。CompTIAによると、CTT+は全世界の優秀なインストラクターのスキルを調査して、上記のようなスキル標準にまとめたということです。このコラムのテーマは社内インストラクターですが、受講者受講者にとってみれば、社内であろうが社外であろうが関係のないことです。トレーニングの位置付けが福利厚生から社員のパフォーマンス向上に移っている限り、インストラクターも『これだけはできなければならない』という標準を網羅的に身につけるべきです」
<br><br>

（入）「CompTIAのCTT+はその一つの参考になるわけですね」
<br><br>

（安）「そうです。CTT+が絶対というわけではありませんが、正面切って、『何がインストラクターに求められる能力なのか？』を業界横断的に話し合う時期に来ていると思います」
<br></div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

繰り返しになりますが、企業における研修の位置付けは変わってきています。福利厚生的なものや、単に研修を2日間受講して盛り上がって終わるというイベント的なものから、その会社のビジネス目標達成のために知識やスキルを活用させ成果を創出する仕組みの一部へと変化しているのです。しかし、インストラクターに求められる能力は旧態依然のままです。「もっと網羅的にインストラクターの能力をとらえる必要がある」という安田さんの指摘を、われわれは真剣に受け止めるべきでしょう。
<br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>２）"無免許インストラクター"</strong></div>

<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">
（入）「CTT+の特徴2つ目の『客観性』について教えていただけますか？」
<br><br>

（安）「CTT+は資格ですので、試験の点数によって『合格・不合格』があるという意味です。しかも、どんな知識やスキルが評価されるのか、その中身はオープンになっています」<br><br>

（入）「これまでは、『インストラクター養成講座』を受講した瞬間に誰もがインストラクターとなれましたね」
<br><br>

（安）「厳しいインストラクタートレーニングを課している会社もありますから、一概には言えないのですが、『その人がインストラクターとしての知識やスキルを兼ね備えているかどうか』を客観的に測定しないまま、『今日からあなたはインストラクターです』という類の研修は多いと思います」
<br><br>

（入）「そもそも免許制ではありませんが、例えて言えば、"無免許インストラクター"が多いということですね」
<br><br>

（安）「それは少し過激な表現ですが・・・（笑）、ただ客観的に評価されないままインストラクターになるのは、本人にとっても、研修を受講する受講者受講者にとっても不幸なことですよね。逆に言えばスキルの保有が客観的に証明されているインストラクターであれば、多くのメリットを提供できますし、またインストラクター自身も多くのメリットを享受できると思います」
<br><br>
</div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

安田さんはさらに次のような図を見せてくれました。
<br><br>

<!--図2-->
<img alt="スキル保有が客観的に証明されたインストラクターがインストラクションを行うメリット" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100202z2.gif" width="450" height="360">
</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">

（入）「CTT+はどういうプロセスで『合格・不合格』を判定するのですか？」
<br><br>

（安）「いわゆる知識テストと実技テストです。前者はウエブを使った知識テストを受験します。外部にウエブ試験を実施するテストセンターがあります。それに合格すると、次はビデオでインストラクションしている様子を撮影し、それを日本支局を通じて米国の審査機関に送ります。インストラクションは日本語でも問題ありません。ただ、20分の制限時間内にスキルを入れ込んだシナリオを作成して撮影しなければならないので、結構大変です。フィギュアスケートのショートプログラムのようなイメージです」
<br><br>

（入）「CTT+の特徴3つ目の『汎用性』について教えてください。CompTIAはIT業界の任意団体ですが、『CTT+はIT業界のインストラクター以外にも適用できる』という意味でしょうか？」
<br><br>

（安）「そうです。PC研修、技術資格研修、ヒューマンスキル研修など、企業内で行われるあらゆる研修インストラクターのベースとなりえます」
<br><br>
</div>


<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">
当然ですがこのコラムは決してCompTIAのCTT+の宣伝ではありません。ほかにも『網羅性』『客観性』『汎用性』のあるものがあれば、是非それを受講して、受講者受講者の前に立つ準備を十分に整えてほしいと思います。
<br>
</div>

<!-- サブタイトル -->
<div class="subtitletrend">
<strong>３）インストラクター養成の根本的な問題は何なのか？</strong>
</div>

<!-- ▼本文 -->
<div class="entry_txt">

インストラクター養成の根本的な問題は何なのでしょうか？　ここまでの安田さんとの会話で明らかになったように、私たち外部コンサルタントを含めて、社内外で人材開発に携わる関係者が「インストラクターとはどうあるべきなのか？」という議論を正面切って行ってこなかった―もっと率直に言えばそんな議論は行わずにいても事態にさほどの悪影響はなかった、ということだと思います。根本的な問題解決は、企業における研修の位置づけをしっかりと議論することなのです。
<br><br>

最後に「社内インストラクター養成の今後」についてお聞きしました。
<br><br>

</div>


<!-- 段落下げ -->
<div class="entry_txt" style="margin-left:15px;margin-right:18px">

（入）「『社内インストラクター養成の今後』について教えていただけますか？」
<br><br>

（安）「このコラムの趣旨に沿って言うならば、『網羅性』『客観性』『汎用性』のあるインストラクションスキルをまずは身につけてほしいと思います。社内インストラクターであっても、社外インストラクターであっても、それは同じです」
<br><br>

（入）「それはよくわかりましたが、ここまでお話を聞いてきて、なんとなくスキル養成システムが整備されていればよいというお話ではない気がしています。何というか、インストラクターになる人の意識の問題というか・・・」
<br><br>

（安）「そうですね、私自身も昔はそうでしたが、インストラクター自身が『インストラクター』という仕事の位置付けを甘く見ている節があります。受講者受講者の人生に大きな影響を及ぼすかもしれない役割を持つ仕事なのですから、まずはインストラクター自身がプロフェッショナルの意識を持つことから始めるべきでしょう」
<br><br>

（入）「プロフェッショナルの意識とは、例えば学習目標の達成に関する責任感ですか？」
<br><br>

（安）「それは要素の一つに過ぎませんね。私が言いたいことは、このコラムの趣旨とはすこし離れてしまうかもしれませんが、インストラクターとしてどのように生きていきたいのか、生きざまのようなものです。インストラクターという仕事が、弁護士や歯医者と同じように社会的に認知されるべき職業であることを、インストラクターであれば社内外問わず皆に考えてほしいのです。そうなれば、『スキル標準を身につけましょう』などとわざわざ言わなくてもよくなるでしょうから・・・」
<br><br>

（入）「どうもありがとうございました」
<br><br>
</div>


<!-- 画像 -->
<div class="entry_txt">
<img alt="人材開発の天気予報 今週のポイント" src="http://blog.nikkeibp.co.jp/hcl/images/irie/i20100202z3.gif" width="450" height="115">
<br>
＊株式会社トゥビーイングズ（URL <a href="http://www.tobeings.co.jp/ " target="_blank">http://www.tobeings.co.jp/ </a>）は、組織開発・人材開発・新規事業支援領域を得意分野として、研修・ワークショップ・コンサルティングを提供している企業です。<br><br>

＊本コラムにおける組織開発に関する記述、図等を使用されたい方は、必ず事前に株式会社トゥビーイングズ若しくは株式会社IPイノベーションズの許可を取ってください。
</div>

<!-- ▲本文 -->



<!-- ▼リンク -->
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